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電子マガジン・中国最新情報
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電子マガジン《中国最新情報》  No.706 2018年11月20日
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━【目次】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏【特集:双11商戦 ネット通販大手の成績】
●4000億!天猫、京東、蘇寧の双11最終データ発表

┏【国内経済】
●今年の双11の宅配は18.7億超 1日当たり最高処理量は4.1億

┏【労働】
●双11宅配需要大幅増 配達員平均賃金7169元

┏【経済データ】
●外国為替(11月19日)

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……【特集:双11商戦 ネット通販大手の成績】………………………
●4000億!天猫、京東、蘇寧の双11最終データ発表
 11月11日の独身の日にちなんだ年間最大のネットセール(双11)が終了し、ネッ
ト通販大手の天猫、京東、蘇寧、〓多多の双11最終データが出そろった。

〈天猫の2018双11取引額は2135億元〉
 11月11日24時、2018天猫双11取引額が定まった。2135億元に達し、2017年の1682
億より26.93%増だった。アリババが再び記録樹立と突破するという、商業の奇跡を
つくった。

 11月11日、0時、2018天猫双11が始まった。
 21秒、取引額は10億元を突破した。
 2分5秒、取引額は100億元を突破した。2017年では3分1秒だった。
 4分20秒、191億を突破し、2012年における1日の取引額を超えた。前年より1分半
速かった。
 35分17秒、2018天猫双11の総取引額が571億元超え、2014年の天猫双11総取引額を超えた。
 1時間16分37秒、912億元となり、2015年の双11における1日の取引額を超えた。
 1時間47分26秒、2018天猫双11取引額が1000億元の大台を突破した。前年より7時
間半速かった。
 12時8分40秒、2018天猫双11取引額が1500億を超えた。
 15時49分39秒、2018天猫双11取引額が1682億元に達し、2017年天猫双11における
1日の取引額を超えた。
 18時35分12秒、2018天猫双11取引額が1800億を超えた。

 取引額のほか、2018年天猫双11は更に多くの記録を更新した。

 物流注文件数は23時18分9秒に10億件を突破して、小包10億個時代の到来を宣言
した。

 双11当日、天猫双11において237ブランドの取引額が1億元を突破した。前年の双11
の167ブランドという水準をはるかに上回った。
 そのうち、アップル、小米、華為、美的、ハイアール、ナイキ、アディダス、ユ
ニクロの8ブランドの取引額は10億元を突破した。

 技術革新が消費体験を変え、指紋や顔認識による決済は60.3%を占めた。
 1日におけるリアルタイム計算処理のピークは毎秒17.18億に達し、強力な技術能
力が双11ショッピングのスムーズさを保障した。
 オンラインとオフラインの全面的な融合で、全国20万の新小売店舗と100の重点
商業地域は、天猫双11商戦が盛んだった。
 今年の1日小包10億個の中、物流ネットワークは依然として順調だった。

 決済分野では、今年は、指紋、顔認識に代表される生体認証が話題の中心に躍り
出た。
 生体認証、ブロックチェーン、スマート物流等の技術に代表されるデジタル技術
を背景に、消費者の体験が大きく向上した。
 アリババグループの張勇CEOによると、アリババ経済圏における多元化された商
業シーンやそこに形成されるデジタル資産と、アリババが急速に進めるクラウドと
を結合し、独自の「アリババ商業OS」をつくり、ブランド、店舗、企業をデジタル
化している。

〈2018京東双11の累計注文金額1598億元〉
 2018年11月11日24時現在、京東11.11全球好物節11.1―11.11における累計注文金
額は1598億元に達した。

 11月1日0時、京東11.11全球好物節が始まった。11月1日の1日における京東の注
文金額は258億元を超え、1億個を超える商品が迅速に消費者に発送された。
 11月10日22時56分現在、京東11.11全球好物節の累計注文金額が1000億元を突破
し、9大テーマ日と7大特別キャンペーンが続く中、京東はサイトの内外、オンライ
ンとオフラインを連動させ、11.11商戦に力を注いだ。
 11月11日の9時36分、京東11.11全球好物節の累計注文金額が2017年11.1―11.11
の記録を超えた。去年は1271億だった。
 11月11日14時現在、京東の11.11全球好物節の累計注文金額が1354億元を超えた。

 京東のソーシャル商品では、110ブランドが110のインタラクティブなやり方で注
文され、累計延べ1.8億人以上が参加した。25歳以下の若いユーザー数は2008年に
比べ4.1万倍増加し、全サイトのユーザー全体の伸びを明らかに上回った。

 京東によると、1度のキャンペーンに比べ、京東全球好物節の価値が大きいのは、
毎年下半期に市場に対して検証とフィードバックができることである。
 1598億の背後には、消費者の旺盛な消費熱と高品質な消費時代の到来がある。京
東は消費レベルアップのプロセスを全力で推進し、また積極的なデジタル技術によ
って実体経済を向上させ、消費を中国経済成長の推進力にさせている。

〈蘇寧の双11全ルートの注文量は前年比132%増〉
 11月12日0時の鐘が鳴り、蘇寧易購の侯恩竜総裁の発表によると、11月11日23時59
分現在、双11期間、蘇寧易購の全ルートでの売上は前年比132%増だった。
 中でも、零售雲門店は1666店に達し、売上は前年比3308%増だった。蘇寧易購直
営店は2400店に達し、売上の伸びは84%に達した。蘇寧小店の注文量は前の比で通
常の10倍増だった。蘇寧〓購の注文は8000万を突破した。

 商品の種類では、家電の全体売上高が107%増、日用消費財の買い手が4000万を突
破し400%増、注文数は500%増だった。

 双11期間で、蘇寧易購店舗では延べ5000万人が店舗で買物し、蘇寧小店では500
万人に近隣サービスを提供し、蘇寧ホテルでは延べ10万人にサービスを提供し、蘇
寧影城では20万人を超える人が映画鑑賞をし、蘇寧広場では延べ1500万人にショッ
ピングを提供した。

〈〓多多の双11取引額は9時間で前年超え〉
 11月12日朝、新興ネット通販プラットフォームの〓多多は双11キャンペーンの最
新データを発表した。
 11日午前9時25分、プラットフォームのGMVは前年1日分を超えた。
 双11期間、プラットフォームの物流注文総数は前年比300%増を超え、農産品の注
文は4000万件を超えた。そのうち1200万件は国家級貧困県から産地直送方式で出荷
されるもので、総量は1億斤を上回り、前年同期比409%増を超えた。

 ファッション、日用化学品、3C(パソコン、デジタルカメラなどの電化製品)が
今回のキャンペーンの人気商品だった。キャンペーン期間中、〓多多のレディース
ファッションの売上量は1億着を超え、メンズファッションは4300万着を超えた。
 日用化学品のうち、ティッシュが突出し、総売上量は2.7億個に達した。
 これらの売れ筋の工業消費財のほか、農産品は今回のキャンペーン期間の最大の
目玉だった。
〔聯商網2018年11月12日〕
注)〓は、てへんに「并」

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……【国内経済】…………………………………………………………………………
●今年の双11の宅配は18.7億超 1日当たり最高処理量は4.1億
 11月7日、国家郵政局市場監督司の辺作棟副司長は「2018宅配業務オンシーズン
サービス安全保障」について、国家郵政局サイトのネット取材を受けた。

 辺作棟副司長によると、今年の業界の発展状況と数年来の経験を結びつけると、
2018年の業務オンシーズンのピークは双11期間にあらわれ、大まかな予想では、11
月11日から16日までで業界全体が処理する郵便及び宅配業務量は18.7億個を超え、
前年同期比25%増となる。

 オンシーズンのネット通販業務量や宅配企業の受け入れ能力を考慮すると、最高
1日当たり処理量は4.1億個、双11期間の1日平均処理量は3.1億個で、日常処理量の
2.4倍になると予想される。

 11月11日―16日の期間で、業界全体の引受け及び配達のピークは東部地域から中
西部地域の省へと徐々に移動していくと予想される。11―13日の期間には引受けの
ピークがあらわれ、14―15日は配達のピークとなる。引受けと配達のピークは13―
17日の期間に集中する。15日以降の引受け圧力は徐々に緩和し、17日以降に配達圧
力が緩和する。

 辺作棟副司長によると、目下、郵政、宅配業は、オンシーズンサービス需要の予
測に基づき、十分な準備を行っている。
 ネットワーク、配送センター、車両、人員等をそれぞれ約20%増加し、情報シス
テムも最適な拡張を行っている。さらに引き続き、消費者に近い場所に倉庫を置き、
省をまたがる小包の振り分け数量を減らすやり方で、引受けと配達の進捗を科学的
にコントロールしている。

 今年の配達業務のオンシーズンには新しい変化がある。

 1つは、サービス価格が理性的に戻り、サービスの質の保証が見込まれることで
ある。
 末端ネットワークを安定させ、オンシーズンの品質サービスを向上させるため、
一部の企業では、末端の配達奨励メカニズムをつくったり、臨時の顧客に適当な値
上げを行ったり、倉庫保管の段階で料金徴収したりした。
 これらの取組で「オンシーズンの赤字」が転換すると見込まれ、コストがカバー
されれば、末端ネットワークの安定とオンシーズン品質サービスに積極的な影響を
与えることになる。

 2つ目は、科学技術の投入を増加させ、先端技術を支えることである。
 今年、企業の科学技術の投入が増加し続けている。中でも、70%以上がスマート
生産と管理システムの開発に振り向けられている。業界の科学技術スタッフ総数は
約1万人、実験室研究センター及び研究センターが20カ所つくられ、科学研究能力
の上昇が顕著である。
 順豊、中通、圓通、韻達、申通、百世などの宅配企業の電子伝票の使用率は95%
を超えている。電子伝票の普及で、仕分の自動化、無人倉庫、スマート仕分ロボッ
ト等が徐々に大規模使用されており、出荷速度と仕分処理効率がさらに向上してい
る。異常の監視については、レーダー警報技術がさらに向上し、プロセス内に異常
問題分析技術が既に備わっている。

 しかし、2018年の宅配業務のオンシーズンには多方面での圧力が共存する。

 第1に、ネット通販の構造変化が比較的大きな影響を与えている。
 微信を使ったバイヤーによる販売や、複数購入によって安く買える販売モデルの
プラットフォームも双11の新興勢力となっている。双11期間、各プラットフォーム
の競争は激烈で、宅配出荷時間には一定の要求があり、業界はピーク対応能力が試
されることになる。

 2つ目は、末端サービス圧力が非常に大きいことである。
 キャンパス、コミュニティー、郷鎮は、双11期間において荷物が滞留し地面に広
げて並べられる3大重点区域である。
 例えば、圧倒的多数の大学の既存の宅配処理能力は双11期間の宅配ピークに対応
できないので、学校や事務部門が連携して積極的に状況を緩和させる必要がある。
 このほか、いかに包装をエコ化するか、経済的、社会的コストを共存させるかは、
業界がよく解決しなければならない問題である。

 辺作棟副司長は、消費者はオンシーズンピーク期間の配達には寛容になり、全身
疲れ切っている配達員をいたわってほしいと呼びかけた。〔聯商網2018年11月8日〕

……【労働】………………………………………………………………………………
●双11宅配需要大幅増 配達員平均賃金7169元
 双11の到来で、消費者のネットショッピング量が著しく増大し、相応して市場の
配達員需要が増大している。
 先日、58同城が発表した双11人気業界ビッグデータによると、2017年10月と比較
して、2018年10月の全国企業の配達員需要は8.54%増、全国の求職者の宅配業界へ
の関心は38.81%増となった。
 2018年10月、配達員の全国企業平均賃金は7169元に達した。双11期間、配達員の
市場需要に大幅な上昇があらわれ、年末の人気業界となった。

 ビッグデータによると、今年10月の配達員の企業需要上位15ランキングでは、ラ
ンキング上位は北京、広州、上海、深センが占めた。一線都市が配達員需要の最も
高い都市となり、成都、武漢、杭州、南京等の新一線都市がそれに続いた。

 とりわけ、新一線都市の配達員の企業需要ランキングは、今年1―3四半期GDP都
市ランキングとかなり一致した。GDPランキング8位―11位の都市は成都、武漢、杭
州、南京だった。
 経済の繁栄度合いと宅配業界の発達度とには相関関係があり、経済が発展してい
る都市ほど市民のネットショッピングの需要も高くなり、宅配業界が発展している。
 また、仏山が新たに、173.48%の伸び幅で宅配業界の企業需要ランキングの伸び
率のトップになった。国民生活、消費水準全体の上昇に伴い、二線都市の宅配業界
が急成長し、企業の双11期間における配達員の需要も急増している。

 賃金では、上海の8200元が配達員賃金が最多の都市で、杭州が8019元で2位、南
京が7911元で3位と、北京、深セン等の一線都市を上回った。
 ネット通販プラットフォームが早くから始まった地域であるため、「三通一達」
(圓通、申通、中通、韻達)等の物流企業の本部が江蘇、浙江、上海との地縁があ
り、江蘇、浙江、上海には売り手も買い手も集中し、物流業界の競争も熾烈で、早
くからネットショッピングの「送料込み地域」となり、宅配業界は国内の他の都市
に比べて発達した。
 その上、江蘇、浙江、上海は中国の三大経済圏の一つの長江デルタにあり、経済
水準も高く、江蘇、浙江、上海の配達員の賃金ランキングは全国3位にランクイン
している。

 ビッグデータによると、今年10月の配達員業界求職者が注目する上位15都市ラン
キングでは、深セン、上海、広州、北京が上位4都市だった。しかし、求職者が注
目する都市の成長率では、新一線都市の成長は高いが、南京、杭州はそれぞれ69.70%
増、55.02%増だった。双11発祥の地として、杭州の宅配業界はずっと繁栄しており、
求職者の高い注目を集めている。

 賃金では、前年10月と比較して、配達員業界の今年10月の求職者期待賃金伸び幅
の上位4都市は、貴陽20.30%、上海16.87%、南京15.94%、杭州の15.52%だった。
 「江蘇、浙江、上海」の送料込み地域の上海、南京、杭州はネット通販と物流業
先進地域として、宅配業界求職者はより高い期待があることは必至である。
 貴陽は二線都市の求職者期待賃金伸び幅ランキングトップで、ここ数年の経済の
飛躍的発展の恩恵を受けている。2013年から、貴陽はビッグデータ産業を戦略的に
選択し、ビッグデータと実体経済の融合を通じ、現地経済と従来産業を発展させ、
経済発展がショッピング消費をもたらしている。

▽配達員2018年10月求職者注目都市ランキング及び賃金の伸び
 求職者注目都市ランキング  求職者期待賃金
 都市 対前年比較 対前年比較
1 深セン 17.42% 12.86%   9 東莞 5.87% 13.95%
2 上海 19.56% 16.87%   10 西安 43.51% 10.19%
3 広州 38.72% 13.13%   11 鄭州 36.89% 12.31%
4 北京 17.90% 12.92%   12 長沙 15.79% 13.11%
5 成都 0.16% 13.82%    13 蘇州 -2.24% 7.97%
6 重慶 41.48% 9.16%    14 貴陽 55.10% 20.30%
7 杭州 55.02% 15.52%   15 南京 69.70% 15.94%
8 武漢 42.16% 9.79%
〔南方PLUS2018年11月8日〕

……【経済データ】………………………………………………………………………
●中国の外国為替レート(仲値)
                         (中国人民銀行11月19日)
外貨名  100日本円  100米ドル  100香港ドル  100ユーロ
     6.1442  692.45    88.42  790.46
関連ページ:http://www.boc.cn/sourcedb/whpj/
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《編集者コラム――20周年》
 双11商戦もすっかり終わったようなのですが、日本にいるとちっとも実感がない
ですね。その日が自分の誕生日なので、ちょっとのインパクトでも気づきそうなも
のなんですが、つくづくそんなことを思っています。
 冒頭のボランティアの募集のところに「弊誌は、1999年創刊以来19年間」とか書
いてみているんですが、実は、この《中国最新情報》は11月30日で20周年となりま
す。私は創刊からかかわっているわけではないのですが、それでも16年を担ってき
たので、随分長いことやったきたんだなあと思っています。(ま)
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●「ビジネス企業研修@中国」 http://www.bizchina.jp/
●バッグナンバーの入手
(83号以降 2000/9/25―) http://www.bizchina.jp/ja/nweek/
●《中国最新情報――編集者コラム》http://ameblo.jp/jckc-colum/
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編集長:李年古/副編集長:前野貴子 特別協力:劉莉生
翻訳:竹内はる菜 澤田裕子 楊桃
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