CI Image
 
電子マガジン・中国最新情報
中国国内各紙の報道をもとに編集部が独自のセンスで選んだ、中国経済全般、政策動 向、産業一般、社会などホットな中国情報満載。日本の報道では物足りない、今の中 国を日本語で読みたい方は必見!
登録  解除    メールアドレス  

特集内容一覧へ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
電子マガジン《中国最新情報》  No.704 2018年10月23日
発行:《中国最新情報》編集部 http://www.bizchina.jp/
登録/解除:http://www.bizchina.jp/modules/nweek/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎「ビジネス企業研修@中国」http://www.bizchina.jp/

━【目次】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏【特集:中国人の環境意識の向上と行動力】
●1人当たり年間100キロ以上 生活ごみはどこへ行った?
●環境保護通報「12369」 昨年60万件以上の通報

┏【国内経済】
●国慶節黄金周20年 ビッグデータで見る中国消費新トレンド

┏【経済データ】
●外国為替(10月22日)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎◎◎ メールマガジン「中国最新情報」のボランティア翻訳者募集 ◎◎◎
-----------------------------------------------------------------
 弊誌は、1999年創刊以来19年間、独自の視点で中国情報を配信してきた無料メ
ールマガジンです。翻訳、編集はすべてボランティアによって運営されています。
 今後とも、より高い質の記事・編集を維持するため、中国語の翻訳ボランティア
を募集します。経験不問、未経験者大歓迎です。
 協力可能な方は、簡単な自己紹介を明記の上、下記のアドレスまで御送付ください。
                  中国最新情報編集部 hotnews@jckc.com
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
……【特集:中国人の環境意識の向上と行動力】……………………………………
●1人当たり年間100キロ以上 生活ごみはどこへ行った?
 誰もごみが好きではないが、ごみをつくらない人はいない。小包をビリビリとあ
けることの快感、物を捨てることも一種の楽しみである。ここ数年、高度経済成長
が消費増を押し上げるとともに、生活ごみが爆発的な速度で激増している。

 国家統計局の関連統計によると、中国の生活ごみ搬出量は1979年の2508万トンか
ら2016年の2万362万トンに増加し、中国の人口増加速度をはるかに上回るペースで
ある。1人当たり平均でも増加していて、2016年、中国の1人当たり生活ごみ搬出量
は147.3キログラムと30年前の3.2倍だった。

 2010年に上映した記録映画「ごみが都市を包囲する」で、王久良監督は北京周辺
の大小400余りごみ処理場を視察した。外縁のごみ処理場はドーナツ状になり、当
時、北京の「七環路」を構成していた。

 「2017年全国大中都市固形廃棄物汚染環境予防年報」によると、2016年、生活ご
み発生量の上位10都市が5651.2万トンの生活ごみをつくり、全国214の大中都市の
生活ごみ発生量の30%を占めた。そのうち、第1位は上海で879.9万トン、その次が
北京、重慶、広州、深センだった。

 7月2日、国家発展改革委員会は「グリーン発展価格システム促進の革新及び整備
についての意見」を発表し、全国の都市で2020年末までに生活ごみ処理費用徴収制
度を創設することを提案した。具体的には、分類されたごみに対し低い費用徴収を
実施し、分類されていないごみに対し高い費用徴収を実施する。

 価格政策でごみ分類を促進するという、この施策を行う背景には、中国のごみ分
類が意のままにならないという現状がある。2000年、北京、上海、広州、深セン等
8都市を生活ごみ分類収集実験都市とし、中国のごみ分類収集の幕が切って落とさ
れた。しかし、10数年がたっても、分類の普及は生活の中に深く入り込んでいない。

 人民日報の先日の報道によると、中国住民のごみ分類の認知度は90%にも達する
が、分類を比較的正確にできる人は全体の約20%にすぎない。住民が捨てたごみを
ちゃんと分類したとしても、最後に清掃員が車1台で運んでしまっている。

 専門家によると、ごみの分類はごみ処理前の重要なプロセスであり、根本からご
みの減量化や環境汚染削減を実現するための鍵である。現在、中国の生活ごみの無
害化処理率は97%に達し、衛生埋立てや焼却が最も主要な処理方式である。
 ごみ分類を徹底できるかどうかは、ごみ処理に直接的に影響する。例えば、廃プ
ラスチックは溶解しにくく、地下水を汚染するだけでなく、永久的に大量の土地資
源を占用する。ごみを一緒くたに燃焼すれば、有害ガスが排出され、大気汚染をも
たらす。

 この点を踏まえ、大都市では法的整備によりごみ分類推進を次々と始めている。
ちょっと前に「上海市生活ごみ管理条例(草案)」が市の人民代表大会常務委員会
に提出されたが、そこにはごみの4分類という分類基準が明確化され、一般ごみと
生ごみを一緒に捨てることを禁じている。

 しかし、もっと広大な農村地域では、約4分の1の生活ごみは収集や処理がされて
いないどころか、ごみ分類以前の問題となっている。
 住建部が発表した「2016年都市・農村建設統計年鑑」では、都市や県政府所在都
市から郷や鎮へと、生活ごみの処理率と無害化処理率はだんだん下がっていくのが
わかる。村にまで至ると状況は楽観できない。黒龍江や吉林では、3割未満の行政
村が生活ごみの処理を行っているにすぎない。

 「農村の人の居住環境整備は、郷村振興実現の第一の難関」先日、農業農村部の
余欣栄副部長は国務院新聞弁公室の記者会見でこのように述べた。

▽最もごみが多い省(万トン)
上海 880  杭州 366
北京 873  武漢 357
重慶 693  西安 347
広州 688  仏山 341
深セン 572 合計 5651
成都 535

▽1人当たり生活ごみ搬出量(キログラム)
(多い順)         (少ない順)
北京 402  海南 206   貴州 83  河南 96
上海 260  吉林 195   広西 85  河北 97
浙江 256  江蘇 195   江西 87  甘粛 99
広東 217  天津 172   安徽 87  湖南 100
遼寧 213  福建 170   雲南 91  四川 107

▽無害化処理、埋立て割合減少 焼却割合増加
 無害化処理割合(%) 衛生埋立て割合(%) 燃焼割合(%)
2007年 62 81 15  2012年 85 73 25
2008年 67 53 15  2013年 89 68 30
2009年 71 79 18  2014年 92 66 33
2010年 78 78 19  2015年 94 64 34
2011年 80 77 20  2016年 97 60 38

▽黒龍江 生活ごみ管理割合
 生活ごみ処理率(%) 無害化処理率(%)
都市 98.45 96.62
県政府所在地 93.01 85.22
建制鎮 86.03 46.94
郷 70.37 17.03

▽生活ごみ処理を実施している村の割合(%)
北京 90  浙江 93  海南 90
天津 91  安徽 69  重慶 47
河北 52  福建 82  四川 83
山西 48  江西 68  貴州 33
内モンゴル 33  山東 97  雲南 38
遼寧 58  河南 45  陝西 50
吉林 29  湖北 71  甘粛 33
黒龍江 22  湖南 49  青海 35
上海 96  広東 83  寧夏 50
江蘇 96  広西 77  新疆 43
〔新京報新媒体2018年10月12日〕

●環境保護通報「12369」 昨年60万件以上の通報
 前月、全国環境保護通報プラットフォームが約7万件の環境保護通報を受けた。
これはわずか1カ月分の通報件数である。2015年には、年間の環境保護通報件数は
わずか1.5万件にすぎなかった。
 2015年から2017年までの3年間で、環境汚染通報件数は40倍になった。社会の環
境保護意識が深まったことは明らかだ。データによると、環境保護通報がより多く
なり、「青空」もより多く見られるようになった。

1. ここ3年で環境保護通報件数が40倍
 2011年、中国では「環境保護通報ホットライン工作管理弁法」が施行された。2014
年まで、全国から「12369」ホットラインに寄せられた環境汚染通報件数は毎年約
1000件余だった。

 その後、「12369環境保護通報」微信プラットフォームが2015年に開通した。こ
の年、環境汚染通報件数は1.5万件まで急増し、前の年の通報件数の10倍増になっ
た。中でも、微信による通報は92.2%を占めた。

 「環境保護微信通報はインターフェースがよく、操作が簡単で、受理速度も速く、
処理プロセスが公開されているといったメリットがあり、導入により人々の愛好と
認知を得た」
 環境保護部のデータによると、導入1年で「12369環境保護通報」の微信公式アカ
ウントのフォロー件数は8.5万人に達した。

 昨年、全国約62万件の環境保護通報のうち、電話通報が6割を超え、微信通報は2
割を占めた。電話とネット通報の前期比の増加率は120%、773%だった。

2. 6省の環境保護通報が最多
 総合的には、江蘇、遼寧、広東、河南、山東、河北の6省の環境保護通報が最も
多かった。しかし、各地住民が選択した通報方式にははっきりと違いがあった。

 直近の8月を例にとると、江蘇での7246件の環境保護通報のうち、7割が電話によ
るものだった。一方、広東の5734件の通報のうち、84%が微信によるものだった。

 データ分析によると、北京、上海、重慶等の直轄市の住民は電話通報を好み、広
東は微信のみを愛する。「12369環境保護通報」微信が開通して以降、広東省の微
信通信件数はトップを維持している。

3. 空気、空気、空気――大気汚染が最多続く
 大気汚染は各種汚染タイプの通報のトップを維持している。次は騒音、水質汚濁
である。昨年の全国環境保護通報のうち、大気汚染の通報が56.7%を占めた。

 大気汚染に関連する通報のうち、悪臭や異臭問題の対応が最も多く、次に粉じん
や工業廃棄ガス汚染である。
 季節により人々が通報する環境問題も異なる。7、8月には、特に南方地区で、夏
のために気温が高く、悪臭や異臭の通報が際立ってあらわれる。一方、11、12月は、
冬の暖房の排出する煙や粉じんにより、北方地域の粉じんやほこりの通報数量が上
昇している。

 建設業界、ホテルレストラン娯楽業は一貫して通報件数が多い業界である。主に
通報される問題は、夜間施工による騒音、レストランの油煙、娯楽施設の騒音である。
 ごみ処理業界の通報が少ないのは予想外で、昨年約62万件の環境保護通報のうち、
ごみ処理業界の占める割合はわずか3%だった。件数は少ないが、他の業界に比べる
とごみ処理業界の重複通報率は最も高かった。

4. 環境保護通報が多くなり、青空も多くなる
 汚染問題はずっと存在し、通報件数が増加し続けている根本原因は、人々の環境
意識が高まっていることがある。

 人々の通報や環境保護部門の確認や検査により、各地の環境汚染は明らかによく
なった。大気汚染を例にとると、過去3年間、全国の平均優良日数は76.7%から79.4%
に上昇し、中でも重度汚染日数の割合はそれぞれ1.3%と1.7%下がった。

 中国環境モニタリングステーションの昨年8月と今年8月のデータによると、全国
の重点地域のうち、京津冀、長江デルタ、珠江デルタ地域の平均大気品質優良日数
は65%以上だったが、汾渭平原の平均大気品質優良日数は相対的に低く、50%未満だ
った。

 環境保護部のデータによると、全ての通報案件のうち、確認に属するものが約7
割を占め、約1割の通報は手がかりが不明か環境管理範囲に属さずに未受理になった。

 「陳情条例」によると、「陳情事項は受理してから60日以内に処理しなければな
らない」と規定されている。環境保護通報の処理状況では、昨年、通報された平均
受理時間は3.7日、平均処理終了時間は22.8日だった。

 「期限内に改善」「現場の是正」は環境保護部門の通報状況確認後の主な処理方
法で、それぞれ33%、29.4%だった。さらに約20%の通報された企業は生産停止の管
理、取締り、閉鎖となり、また経済的な処罰が全体の通報案件の5%占めた。

▽全国12369環境通報処理状況件数
 電話 ネット 微信
2015年   1145   13719
2016年 185919 11208 65882
2017年 409548 97885 129423
2018年1―8月 212909 56003 161128

 電話 ネット 微信
江蘇 5093 631 1522
遼寧 4243 310 1800
広東 104 793 4837
河南 2048 538 2098
山東 1843 767 1699
河北 1332 546 1955

▽環境保護通報の内訳
 2017年 2018年1―8月
大気汚染 56.7% 53.1%
騒音 34.6% 37.7%
水質汚濁 10.7% 13.8%
固形廃棄物 2.0% 6.9%
放射能 0.8% 3.6%
自然破壊 0.4% 1.2%

▽重点地域の平均大気品質優良日数の割合
 2017年8月 2018年8月
京津冀 74.2% 64.5%
北京 67.5% 52.7%
長江デルタ 67.5% 90.3%
上海 61.3% 53.7%
珠江デルタ 88.4% 83.9%
広州 87.1% 82.8%
〔新京報新媒体2018年9月26日〕

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
……【観光】………………………………………………………………………………
●国慶節黄金周20年 ビッグデータで見る中国消費新トレンド
 1999年、中国国務院は新しい「全国年節及び紀念日休暇弁法」を出し、春節、メ
ーデー、国慶節の7日間長期休暇制度をつくり、黄金周の概念が生まれた。今年は
黄金周制度が施行されて20年を迎える。
 1999年の国慶節初の黄金周では、全国の旅行者数は延べ2800万人、観光総合収入
は141億元だった。現在、この数字は爆発的に増加した。

 国民の所得水準が向上するのに伴い、黄金周の期間は、娯楽、旅行、買物の消費
が全面拡大し、黄金周が中国経済の消費トレンドを観察する一つの風向計へと変化
していった。

 観光による外出、親戚や友人との会食、買物消費は、一貫して黄金周期間の人々
の消費の主要な選択肢である。これらの消費データによると、現下の中国人の消費
の真相がはっきり描き出せる。

〈観光客数、観光収入のダブル成長 質の高い体験が新しいトレンド〉
 まず、旅行の状況を見ると、国家文化観光局のデータによると、2018年の国慶節
休暇に全国で受け入れた国内観光客は延べ7.26億人で前期比9.43%増だった。国内
観光収入は5990.8億元で前期比9.04%増だった。観光消費熱は持続的に高まっている。

 今年は、国内旅行の延べ人数、観光収入の記録再更新のほか、高品質、個性化、
体験型消費がトレンドになり、これらの消費トレンドが現在の外出、旅行、消費方
法等にあらわれた。

 外出方法の選択では、国慶節期間の価格は相対的に高いが、より快適な高速鉄道
や飛行機の増加が最も伸び、飛行機を利用した観光客数は延べ1222.7万人、前期比
8.7%増だった。現在の外出は緑の各駅列車ではもはや満足できず、より快適な体験
が新しい要求となった。

 公共交通の快適さを重視するほか、小さい車を運転して家族と一緒に自由に回る
ことを多くの人が選択するようになっている。祝日の期間中、車で中長距離に省や
区をまたいでのドライブが増加し続けている。車の総流量は延べ3.03億台、1日当
たりの流量は前期比9.37%増だった。

 もはや家の入り口の景色には満足できず、全国はこれほど大きいのだから、休暇
は見て回りたいと考えるようになり、遊ぶ場所もますます遠くなり、このことで多
くの地方のGDPを引き上げている。

 四川がデータを公表していないが、それを除くと、黒龍江が受け入れた観光客数
の増加、観光総収入の増加は全国トップだった。
 報道によると、黒龍江で国慶節休暇期間に受け入れた省外観光客は観光客全体の
33.4%を占め、前期比85.68%増だった。観光収入は34.66億元で、観光収入の68%を
占め、前期比63.87%増だった。省外の観光客の大幅増は、黒龍江の観光収入増加を
効果的に引き上げた。

 へんぴな西部に位置する貴州省では、今年の休暇期間の省外観光客は43.68%を占
め、貴州省の重点モニタリング観光エリアのドライブ観光客は55.1%を占め、貴州
は観光収入の増加の伸びが30%以上の数少ない省の一つにもなった。

 観光外出でより体験の質が重視されているほか、遊び方もより個性化と精神追求
が重視されている。

 調査研究データによると、国慶節休暇期間、90%以上の観光客が文化イベントに
参加し、40%以上の観光客が複数の文化イベントに参加し、博物館、美術館、図書
館、科学技術館に行った観光客は40%以上に達した。
 文化観光のほか、各地では健康観光、教育観光、科学技術観光等の特色のある観
光を打ち出している。

 観光タイプはさまざまな観光客のばらばらの需要を満たし、旅行での宿泊も個性
化、非標準化した商品の消費に向かっている。
 ある短期賃貸プラットフォームのデータによると、今年の当該プラットフォーム
の長期休暇期間の民泊住宅予約件数は前期比5倍以上で、四川、広東、江蘇、雲南
の田舎の住宅予約件数は6倍以上となった。

 このほか、海外旅行は依然として今年の注目点で、携程によると、今年の国慶節
黄金周は前期比10%増の700万人が海外で過ごすと予想される。
 中国人の出国消費方法はレベルアップしており、支付宝の10月1日―4日のデータ
によると、国慶節休暇期間、中国人の支付宝の海外での1人当たり消費は前年同期
比30%増だった。「財布を持たずに海外で遊ぶ」が実現した。多くの国では、中国
人観光客の決済習慣に合わせ、モバイル決済機能を新たにふやしている。

〈飲食サービス消費レベルアップ 観光エリアでのテークアウトが新しい景色に〉
 もちろん、物見遊山の観光であろうと、家で友人と会うにしても、国慶節休暇は
食べているか、食べに行っている途中なのだ。

 今年の国慶節期間のレストラン消費は好調だった。多くの省では、長期休暇期間
の重点モニタリングレストラン企業の売上高はどれも前期比10%以上で、重点都市
のレストラン消費は好調だった。
 北京では、老舗のレストランの昼食のテーブル回転数は2回以上、夕食のテーブ
ル回転数は3回以上に達し、幾つかの企業の売上額は10%を上回った。四川省南充の
重点モニタリング企業10社の売上高は前期比28%増だった。山東省青島の特色的な
レストランの売上高は前期比20%増だった。

 今年の国慶節長期休暇期間、人々の食事にかける費用は引き続き増加し、食べる
物の質も高くなった。あるプラットフォームが発表した36都市の必食グルメランキ
ングは、外食や旅行中の消費者が現地の料理やレストランを見つけやすくし、国慶
節期間の閲覧量が倍増した。

 一方、ネットで超人気のレストランに行けない観光客は、別のグルメ体験の方法
として、観光エリアでデリバリーを呼んだ。サービス消費のレベルアップに伴い、
観光エリアでデリバリーを呼ぶことは今年観光消費のこれまではなかった新しい景
色となった。

 引きこもっている人でも、食生活は粗末にならず、かえっていい物を食べている。
あるオンラインスーパープラットフォームの統計によると、休暇期間、しゃぶしゃ
ぶレストランの海底撈の自己発熱で手軽に食べられる小さい火鍋は、3日で7万件を
売り上げた。

〈多くの地域で「買物三昧」消費は10%以上増加 品質の高い家電が新しい追求〉
 飲食を除けば、休暇でたくさんの時間を費やすのは、もちろん買物だろう。
 買物消費では、毎年、黄金周では多くのスーパー、売場が各種プロモーションイ
ベントを展開し消費を喚起しているが、今年も御多分に漏れず、多くの重点モニタ
リング商業企業の売上高はどれも10%以上だった。

 幾つかの重点モニタリング企業では、一体型の洗濯乾燥機、浄水器、健康を訴求
するエアコン、ハイテクトイレ等高品質な家電の販売状況は飛び抜けていた。
 北京を例にとると、休日期間、国美、大中の家電専門店2社の売上高は前期比8%
以上増だった。王府井百貨大楼、君太百貨、工美大廈、昌平陽光大廈等の百貨店の
売上高は前期比8%以上増だった。

 商務部が7日に発表した国慶節黄金周消費データによると、「飲食三昧」と「買
物三昧」、この2つで中国人は国慶節長期休暇7日間で1.4兆元使った。

 国慶節黄金周の消費状況は中国人の消費の縮図であり、単なる観光や消費の全体
規模や増加の多寡を見るだけでなく、構造、理念、モデルの変化により注目する必
要がある。
 観光にしろ飲食や買物にしろ、今年の国慶節黄金周の新しいトレンドとは、十数
年前と比べ、今日はお金を払って質の高い体験をしたいということである。

▽各省受け入れ観光客数及び観光収入の比率(前年国慶節1日目―7日目比)
 受け入れ数(延べ、万人) 前年比(%) 総収入(億元) 前年比(%)
北京 1115 2.6 124.1 7.8
天津 930.53 5.9 94.24 10.2
福建 3161.13 20.3 252.41 31
湖北 5724.21 23.9 433.24 25.3
安徽 5303.75 14.66 334.16 35.77
湖南 6041.49 15.3 357.18 18.8
山東 6613 10.3 535.5 12.9
雲南 2238.98 19.95 176.74 40.6
重慶 3489.69 13.8 141.27 28.4
チベット 136 20.5 6.9 25.1
上海 1038 12 102.9 11.4
河南 6186.6 33.5 464.6 37.7
貴州 4934.1 32.74 332.11 35.74
浙江 5742.9 10.3 565.5 12.2
広東 5049.6 12.2 410.3 14.5
江蘇 4601.62 13.7 578.62 16.9
河北 3981.9 18.4 307.8 22.8
陝西 7002 24.22 393.93 33.08
江西 5639.55 10.63 341.59 11.01
甘粛 1770 23.6 119.5 30.5
吉林 1584.87 16.25 111.39 22.87
黒龍江 459.48 52.5 51 61.37
遼寧 4826 9.7 283.4 12.1
山西 5454.43 16.7 352.29 18.3
寧夏 325.2 11 23.68 12
新疆 1021.27 31.05 142.47 37.56
海南 378.92 7.66 68.83 13.54
広西 2743.98 23.5 177.08 33.4
内モンゴル 1201.46 13.11 98.25 17.9
〔新京報新媒体2018年10月10日〕

……【経済データ】………………………………………………………………………
●中国の外国為替レート(仲値)
                         (中国人民銀行10月8日)
外貨名  100日本円  100米ドル  100香港ドル  100ユーロ
     6.1585  692.36     88.3  797.08
関連ページ:http://www.boc.cn/sourcedb/whpj/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●「ビジネス企業研修@中国」 http://www.bizchina.jp/
●バッグナンバーの入手
(83号以降 2000/9/25―) http://www.bizchina.jp/ja/nweek/
●《中国最新情報――編集者コラム》http://ameblo.jp/jckc-colum/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集長:李年古/副編集長:前野貴子 特別協力:劉莉生
翻訳:竹内はる菜 澤田裕子 楊桃
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

改頁:(1) 2 »