CI Image
 
電子マガジン・中国最新情報
中国国内各紙の報道をもとに編集部が独自のセンスで選んだ、中国経済全般、政策動 向、産業一般、社会などホットな中国情報満載。日本の報道では物足りない、今の中 国を日本語で読みたい方は必見!
登録  解除    メールアドレス  

特集内容一覧へ

進む都市インフラ整備

浦東空港にリニア営業路線、事業化調査開始

 中国は上海浦東開発区に同国初のリニアモーターカーのモデル営業路線を建設
する計画で、事業化調査(FS)も正式に始まっている。これは25日、上海で
開かれた中国とドイツのリニアモーターカー技術の交流に関する会議で明らかで
された。
 浦東国際空港から地下鉄の浦東竜陽路駅を結ぶもので、ドイツの技術を導入し
て建設され、全長約35キロ。完成すれば、浦東国際空港と上海の市街地を結ぶ
最も速いルートとなる。
 現段階の設計では、9両編成で、乗客定員959人。1時間に12本運行でき、
双方向の輸送量は2万3000人に達する。1日18時間営業として計算すると、年
間の最大輸送量は1億5000万人に達する。
 リニアモーターカーは、最高時速500キロ以上に上り、現在、世界で最も速い
地上旅客輸送手段で、速く、登坂力が強く、エネルギー消費が少ないなどの特徴
を持っている。

上海、「3横3縦」幹線道路網が完成

 上海の市街地を走る全長55キロの快速道路幹線「3横3縦」道路が23日、全
線開通した。これには19年間に180億元を投入し建設していた。
 これにより上海市の中心部には、南北を連絡し、浦東と浦西を結ぶ、高架・地
上・地下道路からなる道路網の枠組みが出来上がった。これは上海の交通施設整
備が、長江デルタと連絡し、全国に連絡する施設を整備する新たな段階を迎えた
ことを示すものである。
 市街地を走る幹線道路「3横3縦」道路の建設は、上海市政府が市街地の交通
渋滞問題を根本的に解決するためにとった重要な措置。資金が不足していたため、
数十年間にわたって、市街地道路を大幅に改善することはできず、しかも経済の
発展に伴い、自転車や自動車の数が倍増、交通渋滞は、ますますひどくなり、市
民の生活に影響を及ぼす最大の問題になっていた。
 「3横3縦」道路は、既に完成している「申」字型の高架道路と共に立体交通
網を構成し、他の地上道路の流量を軽減し、新たに増える交通量の大部分を引き
受け、市街地の交通渋滞問題を根本的に解決した。「3横3縦」道路の完成で、市
街地の1人当たりの道路占有面積は2.1平方メートルから7.53平方メートルに増
え、車両の通行速度は時速7-15キロから30キロ前後に速まった。
 「3横3縦」道路の建設は、既に大きな社会効果をもたらしている。大量の危
険住宅・小屋・簡易住宅を取り壊し、改造して、数万世帯の居住条件を改善した
ほか、沿線の水道・電気・ガスなどの地下配管を改めて敷設し、供給能力を大幅
に高めた。また道路建設に合わせて緑化事業を進め、都市環境を改善した。交通
施設と環境の改善は、道路両側の開発を引っ張り、上海経済の発展を促した。

北京初の都市軽軌条鉄道着工

 北京市初の都市軽軌条鉄道西線の工事が26日、全面的に始まった。
 西直門から回竜観を経由し、東直門までの全長40.5キロで、逆「U」字型をし
ている。地上区間30.3キロ、高架区間7.7キロ、地下区間2.8キロで、総工費58
億6400万元。工事は2期に分けて行い、1期は西直門から回竜観東駅までで、
来年末完成。2期は回竜観東駅から東直門までで、2005年に完成。西線は南は大
鐘寺から北は回竜観までの全長20キロで、来年、主体工事が完成し、再来年開
通する。計画では時速80キロで、4分間隔で運転する。市北部郊外住民の交通
が便利になる。
 軽軌条交通は輸送量が大きく、速く、乗り心地も良く、安全で、運行時間も正
確で、さらに環境汚染がなく、地下鉄より工費が安く、特に都市中心部と郊外を
結ぶのに適している。
 専門家によると、この鉄道の建設は北京の交通の枠組みを改善し、総合交通シ
ステムづくりを促進し、市北部の交通状況を改善し、中関村サイエンスパークの
建設を加速するうえで、重要な役割を果たすとみられている。

来年、ハルピン地下鉄工事着工が有望

 ハルピン市政府軌道交通建設弁公室の責任者によると、作業が順調に進展すれ
ば、ハルピン市地下鉄1期プロジェクト1号線は、来年の着工が有望だ。地下鉄
事業申請は合計8方面に関する文書が必要だという。「旅客の流動性分析」もその
一つだが、8文書すべてが今年10月に出揃い、国家関連部門に提出する予定だ。
1号線は現在ある10.1キロの「7381」シェルターを利用して建設するもので、
投資総額は93億5,000万元、全長24.6キロ。来年着工できれば、2005年の開
通が可能だ。

中国、固定・携帯電話加入台数計2億台を突破

 呉基伝情報産業相は25日、北京で記者会見し、9月20日までに、中国の電話
加入台数が2億台の大台を突破したと発表した。
 固定電話が1億3500万台で、携帯電話が6500万台。電話加入台数はわずか2
年の間に1億台から2億台に増えた。中国の固定電話網と携帯電話網の規模と総
加入台数は、いずれもアメリカに続き、世界2位にランクされている。
 呉情報産業相によると、今年9月までに中国の電話普及率は17.7%、都市部の
固定電話普及率は38%、携帯電話普及率は5.1%に達した。データ通信網とマル
チメディア通信網は全国の大部分の地区をカバーしており、公衆ネットワークを
利用した金融・税関・税財政・経済貿易などの全国的なコンピューター情報シス
テムは108に達し、政府ネット接続プロジェクト、企業ネット接続プロジェクト、
家庭ネット接続プロジェクトは大きな効果をあげている。中国との間に直通電話
回線を開設している国と地域は71カ国・地域、移動体通信の国際ローミングを
実現している国と地域は59カ国・地域に達している。

田湾原発、2号機工事正式開始

 田湾原子力発電所2号発電装置の工事が、このほど正式に開始した。これで、
中ロ最大の経済提携事業の主体工事が全面的に進展する。田湾原子力発電所は、
江蘇省連雲港市高公島郷の田湾にあり、中ロ提携形式で建造される大型エネル
ギー建設事業だ。1期工事は2基の100万Kw原子力発電装置を建造するもので、
投資総額は約260億元。完成すると発電容量は212万Kw増加、年間発電量は104
億kWh、年間生産額は50億元以上が見込まれる。
 1号機の工事は昨年10月に始まり、2004年に、2号機は2005年に完成し、
商業運転に入る。
 田湾原発は中国が今世紀中に着工する最後の原発で、中国が建設を計画してい
る原発の中で最大。2期工事では、100万キロワットの加圧水型発電機を2基据
え付ける。長期的にみると、建設地には6-8基の大型発電機を据え付け、出力
1000万キロワット近い大型エネルギー基地に発展させる余地があり、21世紀に
おける中国の重要な電力供給センターになる。