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鉱工業の現状と見通し

鉱山開発採掘権の売買が活発

 中国の国土資源部によると、国務院が「鉱山探査権、鉱山採掘権譲渡管理法」を
制定してから2年経つが、この2年間に、全国の鉱山探査権譲渡許可数は合計300
件となった。うち、中国政府の出資した探査形式の探査権譲渡に対する評価実施は
89件で、評価価格は合計15億2,900万元に達した。採掘権譲渡許可件数は760件
(うち、石油企業の採掘権譲渡が518件)、うち、政府出資の探査形式鉱山の採掘
権譲渡に対する評価実施は126件、評価総額は20億4,555万9,000元。外資利用
では、国土資源部は今年、特に国内で不足する9種資源の探査権、採掘使用料を軽
減、免除した。また、鉱山探査投資などの規定が国際方針に近づき、非法人投資方
式が採用できるようになった。

鉱物資源の外国企業による開発調査投資に優遇

 中国の寿嘉華国土資源次官は13日「西部開発・中国鉱業投資国際セミナー」で、
「外国投資による石油と天然ガス以外の鉱物資源調査・開発を一層奨励し、外国企
業と国有大中型鉱業企業との協力を奨励し、調査した外国企業の優先採掘権を保障
する。取得した探鉱権と採掘権は法律に基づいて譲渡することができる」「中国は
探鉱権市場をさらに開放し、外国(または地域)の企業が中国国内で単独投資ある
いは中国企業と共同でリスク探査(探査のリスクを自ら負う方式)を行ったり、探
鉱権を持つ中国側と協力して鉱物資源の調査活動を行うことを認める」と語った。
 中国は外資による鉱物資源の総合利用を奨励し、法律に従い鉱物資源補償料の
50%減額や免除を行う。外国企業が西部地区の鉱物資源調査、採掘に投資するのを
奨励し、外国企業は中国政府がすでに実施している優遇政策以外に、探鉱権使用料、
採鉱権使用料の1年間免除、2年間半額の優遇政策を享受できる。外国企業の単独
投資あるいは中国企業との合弁、合作で「外国投資産業指導目録」中の奨励鉱産物
を採掘した場合は、鉱物資源補償料を5年間免除する。
 各級政府部門は外国企業に対し不合理な経済的要求を強制してはならず、むやみ
やたらと検査をしたり、費用の割り当てをしてはならず、法律、規則で定められた
以外に手数料などを徴収してはならない。
 また、新疆では地質調査と鉱物資源開発の投資主体の多様化を奨励、支援してお
り、世界的に有名な数社の鉱業企業がすでに新疆側との協力で合意するほか、金鉱、
ダイヤモンド鉱の調査分野で協力を成功させているとも語った。
  

山東勝利油田、対外協力を強化

 今年、中国勝利油田の海外への石油開発の応札は16件にも達している。同時に、
国際的に有名ないくつかの石油会社の同油田における共同開発の進展も順調だ。
 今年、勝利油田の油田削井エンジニアリング技術公司は、傾斜坑井、水平坑井の
進んだ技術を武器に、数多くの外国の大企業との激しい競争の下で、カタールの84
の水平坑井、枝掘り坑井の技術サービス・プロジェクトを落札した。すでに難度の
高い5本の水平坑井、枝掘り坑井の掘削を終えている。
 勝利油田がすでに海外で実施するか、応札したプロジェクトは多くが井戸掘削、
井戸修正、油田の汚水処理、石油・ガスのリスク探査、地震資料の解析と処理など
である。相次いで結んだ海外での工事契約と国内での請負契約は50件にも達し、
契約総額は2億ドル近くに上っている。
 勝利油田の海外での開発プロジェクトは主に中東、東南アジア、中央アジア、南
米、アフリカの発展途上地域に集中し、石油・ガスの探査・開発が重点になってい
る。ベネズエラのイントガンボ油田やペルーのタララ油田はすでに100年余り採油
してきた古い油田だが、勝利油田の技術を使って、油井を掘り当てた。
 これと同時に、勝利油田は近年、国の認可を得て、探鉱と開発の難度が高い十数
のリスク探査鉱区を用意し、米国のEDC、BJ、シェブロン石油など国際的に有
名な石油会社と共同開発を進めた。これらの企業と勝利油田の5つの共同開発プロ
ジェクトはすでに実施段階に入り、外資側は計6000万ドル余りを投入している。
 勝利油田の年間産油量は2600万トン前後で、中国では大慶油田についで2番目。

石炭地下ガス化技術進む

 山東新?鉱業集団と中国鉱業大学が協力して開発した「炭鉱石炭地下ガス化技
術」がこのほど、専門家の確認検査にパスした。
 石炭地下ガス化技術は高度なもので、世界でも少数の国しか保有していない。原
理的には地下の石炭の制御燃焼を実現し、可燃ガスを生産し、伝統的な物理的採炭
を化学的ガス採取に転換するものである。
 新?鉱業集団がこの技術の応用に成功し、坑道造り、採炭、ガス化の技術の一体
化を実現した。現在、この技術で水性ガスを1日4万立方メートル生産できる。新
?鉱業集団の1万余りの従業員宿舎と一部工業用ボイラーで、この「ハイテク燃料
」を使用している。
 専門家の説明によると、従来の採炭技術、環境保護政策および安全要因の影響を
受け、一部の河川、橋、建築物の下に埋蔵している石炭や高硫黄含有低品質炭、坑
道保護のために残された石炭の採掘、利用は難しいが、この技術の普及が成功すれ
ば、それらの利用も廃坑をよみがえらせることもできる。

超大型露天掘り炭鉱、山西省で試験生産開始

 山西省朔州の平朔鉱区安家嶺炭鉱がこのほど試験生産に入った。
 同鉱区にはこの超大型露天掘り炭鉱のほか、13年前に完成、稼働した安太堡露天
掘り炭鉱があり、これで中国最大の石炭輸出基地になる。
 安家嶺炭鉱は投資総額48億3800万元で、原炭の設計年産量1500万トン。ガス
用炭が中心で、原炭可採埋蔵量14億5000万トン。採炭、選炭は90年代末の世界
の先進技術、設備を採用し、生産規模と近代化程度は安太堡炭鉱とほぼ同じ。
 しかし、異なる点は中国が独自に設計、建設し、完成後も自主経営すること。現
在、工事は基本的に完成し、試験稼働段階に入っている。
 近代的露天掘り炭鉱は一般の炭鉱と比べ、資源利用、生産効率、経済収益などの
面で大変有利がある。

天然ガス確認埋蔵量が2兆立方メートル超

 中国石油天然ガス集団公司の馬富才社長は、1999年末現在、中国の天然ガス確認
埋蔵量が2兆606億立方メートルに達したことを明らかにした。
 中国で天然ガスの資源量が1兆立方メートルを超える地区は10ある。順位はタ
リム、四川、陝西・甘粛・寧夏、東海、渤海湾、鶯歌海、瓊東南、珠江河口、ジュ
ンガル、チャイダム。この10地区の天然ガス資源量は32兆2600億立方メートル
に達し、全国の84.8%を占める。
 第2次油・ガス資源評価の結果では、全国の69の盆地と地区の天然ガス資源量
は38兆4000億立方メートルに上っている。
 中国のエネルギー構成は石炭が中心であることから、馬社長は、早急に良質エネ
ルギーの割合を高める必要があるとしている。世界の1次エネルギーに占める天然
ガスの比率は増大しつつあり、平均水準は24%に達し、50%を超えるところもある
が、中国は2.1%にすぎないという。
 中国政府は天然ガス産業の投資、価格と租税体制を絶えず改革するとともに、こ
の産業への投資と立法を強化している。
 中国はすでに新疆タリム、青海チャイダム、陝西・甘粛・寧夏盆地の天然ガスを
パイプラインで長江デルタ地区に送ることを決めている。