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航空宇宙産業

航空宇宙分野の国際協力を積極的に展開

 6日、国務院新聞弁公室が珠海で開いた内外記者会見で、欒恩傑国防科学技術工
業委員会副主任兼国家宇宙局局長は、主に3つのことについて表明した。(1)中
国は引き続き宇宙平和開発の国際協力を奨励し、支持する(2)独立自主の方針を
堅持し、国家近代化の必要および国内外の宇宙技術市場の需要に合わせて、積極的、
実務的な国際宇宙共同開発を繰り広げる(3)国連内で行われる宇宙空間平和利用
の多国間、二国間国際協力を支持する。
 中国は、内外の研究機関、工業企業と大学が、中国の宇宙業界管理関係の政策と
法規の指導下に、多段階、多形態の国際宇宙開発交流と協力を繰り広げるのを奨励、
支持している。地球環境モニター、宇宙環境モニター、微小重力科学、宇宙物理学、
宇宙天文学などの研究分野で特に国際協力と交流を行うのを支持している。
 欒局長はまた、中国政府は引き続き「平和利用、平等互恵、長短相補う、共に発
展する」という原則を堅持し、民間航空機開発の国際協力を支持、強化すると表明
した。
 中国政府は国内の機関・企業が単一技術協力、技術相談、技術交流などの多形態
の国際技術協力を進めることを奨励し、支持している。外国の協力相手が新ローカ
ル機の開発事業に参加するのを奨励し、国内企業が外国の民間機共同開発事業に積
極的に参加するのを支持している。外国企業が航空機、エンジン部品、搭載設備お
よび小型機、ヘリ、エンジンなどの分野で、合弁、合作などの方法で国内企業と共
同開発や共同生産を行うのを奨励している。民間機ハイテク製品の輸出を奨励する
とともに、諸外国との二国間耐空取り決めを積極的に締結し、国産民間機の国際市
場進出を促している。

中航第一集団、エアバスとの協力が新段階に

 中国航空工業第一集団公司(中航第一集団)とエアバス・インダストリーは7日、
珠海でエアバスのシングル・アイル旅客機の翼について第2次共同生産に関する覚
書に調印した。これで双方の協力は新たな段階に入った。
 同公司所属の瀋陽飛行機製造公司は1985年からエアバスと協力し、これまでに
エアバス向けに翼のインタースパーリブを1000本生産している。
  昨年、エアバスは中航第一集団とパリで枠組み取り決めを結んだ。取り決めに
よると、エアバスは段階を分け、中航第一集団にシングル・アイル旅客機の翼の生
産技術を移転し、最終的に中国での全生産、組み立てを実現する。
 その後、エアバスは瀋陽、西安両飛行機製造公司と生産取り決めを結んでおり、
同日の覚書はこれら取り決めを延長するもの。
 エアバス・チャイナのP・デモントゴフィール社長は調印式で、エアバスはこの
15年間の中国航空機工業界とのパートナーシップに非常に満足していると表明し、
今後、中国に先進的航空機、航空会社に全方位的サービスを提供し、中国の航空機
メーカーと製造技術で協力し、中国との長期的、戦略的パートナー関係を結ぶこと
を希望していると述べた。
 

国産支線機新舟60、リース会社が大量発注

 中国の深セン金融租賃(ファイナンスリース)有限公司は7日午前珠海で、中国
航空工業第一集団公司(中航第一集団)所属の西安飛行機工業(集団)有限責任公
司と、国産支線機新舟60を60機発注する契約に調印した。60機は今後5年内にす
べて引き渡される。
 新舟60は現在、中国で最も進んだ、90年代の国際的先進水準をいく民間支線旅
客機で、中航第一集団西安飛行機公司が最も新しく開発したもの。60人乗り、航続
距離1600キロ、最大離陸重量2万1800キロ。操縦性能がよく、信頼性が高く、価
格は外国の同種飛行機の3分の2にすぎず、比較的強い競争力をもつ。今年初め市
場に正式投入されて以来、国内ですでに8機の発注、19機の仮発注を受けている。
 深セン金融租賃有限公司が購入する60機の新舟60型機はリース業務に充てられ
る。この方法で国内民間機の伝統的調達方法が打破され、航空会社の飛行機購入の
資金負担が軽減された。発注契約調印式で、四川航空公司が他社に先駆けて、深セ
ン金融租賃有限公司と新舟60のリース契約を結び、この制度の恩恵を受ける最初
の航空会社となった。

小型衛星の開発促進

 中国航天(宇宙)機電集団公司の夏国洪社長は6日午後の珠海航空ショー記者会
見で、最初の小型衛星「航天清華1号」と最初の固体運搬ロケット「開拓者1号
」の開発が大きな進展を収めるのに伴い、中国の小型衛星と固体ロケットの開発活
動はすでに「加速車線」に乗っており、今後の展望は明るいと語った。
 小型衛星は在来型の通信衛星、気象衛星などに対して言われるもので、重量が500
キロ以下の衛星。小型衛星は速く、随時宇宙に投入できる優位性をもち、森林火災、
洪水、海洋監視などの分野に幅広く応用できる。超小型衛星の開発は国際的宇宙技
術発展のすう勢になっている。固体ロケットは体積、重量が小さく、打ち上げの機
動性が強く、準備期間が短く、大中型ロケットを補充する有益なものである。
 航天機電集団公司は全く新しいシステムと運営方法をとり、清華大学の知力資源
に依拠すると同時に、世界の小型衛星研究の技術陣と成果の助けを借りて、「高い
起点から大股で進み」、急速に宇宙開発先進国の仲間入りを果たした。そして小型
衛星の開発・販売専門会社、固体運搬ロケット会社と衛星運用会社を相次いで設立
し、今年6月に、最初の小型衛星「航天清華1号」、最初の固体運搬ロケット「開
拓者1号」の開発でも大きな進展を収めた。
 中国航天機電集団は昨年7月1日、旧中国航天工業総公司の一部企業・事業所を
母体に設立された、軍用と民用を結合し、軍用を主としたハイテク企業グループで、
高度・精密・先端の技術力、設備力と人材力を有し、宇宙開発とハイテク製品の強
い開発・生産能力、システム工学の設計能力、創造能力を持っている。

中国、小型多用途汎用機10機をカナダに輸出

 中国航空工業第二集団公司(中航第二集団)傘下のハルビン航空工業公司は7日
広東省珠海で、中国航空技術輸出入総公司(中航技公司)およびカナダ・パンダ社
と運12を10機輸出する契約に調印した。これより先に結ばれた契約分を加え、ハ
ルビン航空工業は、2002年上半期までに、パンダ社に計16機の運12を供給する。
 ハルビン航空工業が独自に開発、生産した運12シリーズは、小型多用途汎用飛
行機で、旅客・貨物輸送、空中投下・降下、地質探査、農林作業、医療・救護、海
洋監視(モニター)など、さまざまな機能を持っており、米FAA、英CAAの耐
空証明を取得している中国唯一の国産飛行機である。運12はすでに計120機が販
売されており、うち94機が20カ国・地域に輸出され、中国の民間航空機輸出総数
の90%を占めている。
 カナダ・パンダ社はカナディアン・エアロスペース社の子会社。カナディアン・
エアロスペース社の代表は7日の調印式で、運12は国際的に有名なツィンオッタ
ー機の代替製品で、販売の見通しは明るく、国際市場でも数百機は販売できると信
じていると語った。
 ハルビン航空工業は西部大開発の呼びかけに積極的にこたえるため、運12を基
に高温や高原の劣悪な気候に適応できる新型の運12Eを開発するという。ハルビン
航空工業は運12の性能を改善し、西部地区の短距離支線旅客輸送の需要に対応す
るため、同日午後、カナダ・プラット・アンド・ホイットニー社から性能が一段と
アップしたPT6A-135Aエンジンを購入する取り決めを結んだ。
【グローバル経済・外資】…………………………………………………………

世界の3大小売企業、対中ビジネス拡大で競合 

 世界の3大小売企業、米ウォルマート、仏カルフール、独メトロが来年、中国で
の事業発展を加速し、世界貿易機関(WTO)加盟の機会に、シェア(市場占有率)
を拡大しようとしている。上海で「第2回中国チェーン業会議」に参加しているウ
ォルマート中国有限公司の首脳は、来年8店舗を新規開店することを明らかにした。
この数字はウォルマートの中国進出後4年間の開店数に相当する。
 今年9月、中国国内貿易局の関係責任者は、今後数年内に小売業の開放をさらに
進め、外資商業企業の地域、数量、出資比率と企業形態などの制限を徐々に撤廃す
ると表明した。この好材料に刺激され、ウォルマートはこの4年間着実に足場を固
めてきた深センをとびだして、今年年末までに、東莞、昆明、大連に広がるという。
 最も早く中国市場に進出した仏カルフールは、現在北京、上海など14都市に26
の店舗を開設している。カルフール中国本部の陳耀東副社長は、中国市場の潜在力
は非常に大きいと述べた。そして中国の経済の中心上海とカルフールの発祥地フラ
ンスのパリを比較した。パリの人口は900万で、大型店舗は180に上り、うちカル
フールは40を超える。だが1300万の人口を擁する上海に、カルフールの店舗は現
在6つしかない。従って、条件が許す限り、カルフールが上海にさらに10店舗を
開設するのには問題ないという。
 メトロはこのほど、中国の関係官庁から、中国の各都市にチェーン店を開設する
認可を受けた。今後、グループのチェーン店網は大連、青島、重慶などに広がる。