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活気づく自動車産業

瀋陽金杯、中国初の完全国産車

 「中華」と命名された流線型の3台の乗用車が16日午前11時、瀋陽金杯乗用車
製造有限公司の生産ラインをラインオフした。この乗用車は、中国が完全な知的所
有権を持つ乗用車である。
 華晨集団が国際市場と国内市場で5億ドルに上る資金を調達し、3年余りをかけ
自力で開発した「中華」は、、中国人のために設計された中高級乗用車で、技術水準
はトヨタ自動車の「カムリ」やフォルクスワーゲンの「パサートB5」の水準に達
しており、来年7月に市場に投入される。販売価格は15-20万元で、年間生産台数
は10万台前後を見込んでいる。
 中国初の自動車製造工場が長春に誕生したのは1950年代中期で、硬直化した当時
の計画経済体制と、ほとんどゼロに近い民需が中国の自動車産業、特に乗用車産業
は発展しなかった。56年に中国初の国産車、トラック「解放」が誕生し、65年に初
の乗用車「紅旗」が誕生した。しかし「紅旗」は、輸入設備や技術をエンジンなど
の主要部品に導入していた。
 乗用車を持つことは住宅を持つことと同じように、多くの中国人の夢で、中国の
乗用車市場の前途は明るい。中国には8つの乗用車生産拠点があり、今年1-9月
期の生産台数は45万台を超えた。
 「中華」は、すでに部品、ボディー、完成車などのテストを終え、少量生産に入
っており、今後の数カ月間に、寒冷、砂漠、高湿度、高温などのテストを行う。
 洪副社長は「完成車の知的所有権を持つことは、世界の先進的な技術の排除を意
味するものではない。われわれが同じ業界の先進的な技術と経験に学んでこそ、中
国の自動車産業と先進国の格差を縮めることができるのだ」との考えを示した。

トヨタと天津自動車が新型シャレード共同開発

 トヨタ自動車と天津自動車工業集団公司が共同でモデル・チェンジを進めてきた
乗用車・夏利(シャレード)2000が完成し、14日、正式に発表された。
 トヨタと天津自動車は98年、取り決めを結び、2年をかけてシャレードの新モデ
ルを共同開発するこどう決めた。
 新シャレードはトヨタの最新技術を採用し、小型車でありながら、車内は広く、
排気量は小さいが、馬力が大きく、低燃費といった特徴があり、また環境保全性能、
安全性能に優れている。標準装備のスタンダードタイプで価格は13万2000元。

四川豊田、「コースター」ラインオフ

 四川豊田自動車有限公司で15日、トヨタのバン・コースター(中国名 柯斯達)
がラインオフした。
 同公司の姜治中会長は、四川豊田コースターは中国独特の道路状況と自然環境に
合わせて研究・開発された新しい車種で、製造過程でトヨタの規格が全面的に採用
され、中国の高速道路での走行に特に適していると語った。
 四川豊田コースターにはデラックス、スタンダードの2タイプがある。スタンダ
ード型は30乗り、デラックス型は24人乗りで、動力には2.7リットル・ガソリン
エンジンと4.1リットル・ディーゼルエンジンの2種類があり、ともに時速120キ
ロ以上。四川豊田はこの日、来年4月に量産、市場に投入するこの高級バスの販売
価格は発表しなかった。
 姜会長は「来年3000台のコースターを生産して、10億元の売り上げを達成する、
2005年の生産台数は1万台に達し、32億5000万元の売り上げを実現し、世界で最
大規模のコースター生産拠点になる見込みだ」と語った。
 トヨタ自動車の張富士夫社長は成都で、「四川豊田は当社が日本以外の国に建設
した初のコースター完成車工場である。天津豊田自動車公司と共にトヨタの中国自
動車市場における2本柱だ」と語った。
 1998年11月創立の四川豊田自動車公司は、四川旅行車製造工場とトヨタ自動車、
豊田通商が9909万ドルを共同出資して設立した。出資比率は50%、45%、5%。

金杯GM、シボレーブレーザーの生産開始 

 ゼネラルモーターズ(GM)と第一自動車金杯有限公司の合弁企業、瀋陽の金杯
GM自動車有限公司で15日午前、オフロードタイプの白のシボレーブレーザー(中
国名=「開拓者」)の生産ラインがラインオフした。
 シボレーブレーザーとS-10ピックアップ・トラックの安全装備には、ABS(ア
ンチロック・ブレーキシステム)、側面からの衝撃吸収材、衝撃吸収ボディ、前後か
らの衝撃吸収材が含まれている。前輪の独立したサスペンションは、どんなにでこ
ぼこな路面を走行しても、安定した操縦性とゆったりとした乗り心地を保証してく
れる。またこの自動車にはエアコンとパワステも配備されている。金杯GM自動車
のすべての製品は中国の排気ガス基準に合格している。
 金杯GM自動車のミラー社長は「金杯GMのシボレーは中国の顧客向けに生産さ
れる。われわれは中国の法律に合わせ、ユーザーの要求を満足させられるよう、300
以上の工程、設計上の改良を行った」と語った。
 金杯GM自動車は米GMと第一金杯自動車有限公司が共同で瀋陽に設立した合弁
企業で、2億3000万ドルを投資、双方が50%ずつ出資した。来年五月に量産体制
に入り、年間の生産能力を5万台にする計画を立てている。

フォードが重慶長安と合弁計画

 米フォード・モーターは重慶市の長安自動車との合弁企業設立認可を中国政府に
求めていることを明らかにした。
 フォードのコシュカリアン副社長によると、長安自動車との間の合弁企業に関す
る細部の詰めはまだ終わっていないが、中国政府に仮認可を求める申請書類を提出
した。
 またフォードはこの合弁計画で中国市場にどのようなタイプの車を供給するかま
だ決めていないが、価格10万元前後のファミリーカーが第1候補の1つという。フ
ォードは中国に最良の車を供給するため、最新の技術を提供するとしている。
 このフォードの計画は上海に投資総額15億ドルの合弁企業を設立したゼネラ
ル・モーターズ(GM)に対抗するものになるとうわさされている。

環境局と独VW、自動車排ガス抑制で協力 

 中国国家環境保護総局とドイツ・フォルクスワーゲン社は12日、北京で自動車の
排気ガス抑制協力計画に関する覚書に調印した。
 協力計画によると、双方はディーゼル車の汚染対策技術政策と技術指針の研究、
自動車の排ガス抑制基準および技術法規の研究、自動車の汚染対策技術政策の広報
活動と研修、汚染抑制技術の導入と普及などについて重点的に協力する。中国側は
協力事業の実施を担当し、ドイツ側は関連技術と資金を提供する。協力事業は2002
年まで続ける。
 この協力は政府と産業界の協力と情報交換を強化し、先進国と多国籍自動車メー
カーの排ガス抑制の経験を参考にし、関連の技術政策の策定に拠り所と参考データ
を提供し、中国の排ガス抑制体系づくりに役立てることを目的としている。