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苦境から脱出しつつある国有企業

国有赤字企業が七割減少

 中国国家経済貿易委員会の盛華仁主任は9日、内外記者会見で、「国有企業の改革
と苦境脱却を3年で実現する目標を基本的に達成した。しかし、国有企業改革は今後
5年から10年、経済体制改革の中心である」と強調し、次のように述べた。
 昨年末、国有および政府過半出資企業は利益が97年の2.85倍の2300億元に達す
る見込みである。14の重点業種のうち12が赤字から黒字転換を実現した。31の省・
直轄市・自治区ですべて黒字を実現した。97年当時、赤字だった国有大中型企業6599
社のうち70%前後が赤字を解消した。このほか国の重点企業520社のうち84%が会
社制への改革に移行、その中の282社が株式会社となった。
 国有企業が3年間で苦境脱却を実現した3つの要因として、次の点が挙げられる。
第1に国のマクロ環境が改善された。積極財政策と安定した通貨政策で、投資と消費
を効果的に引っ張った。第2に国の技術改造に対する利子補給融資、債務の株式化な
どの政策が企業改革を支援した。第3に企業内部の改革深化と管理強化が進んだ。
 一方、多くの国有企業が苦境を脱却したのと同時に、一部企業が新たに赤字に陥っ
た。
大まかな統計によると、昨年末現在、全国でまた2000社余りの国有企業が苦境に陥
り、現在、国有企業の全体的状況は好転したものの、「段階的」成果にすぎず、国有
企業の改革と発展には多くの根深い矛盾と問題があり、まだ解決されていない。

小型国有企業も昨年純益へ

 中国の小型国有企業は昨年、6年続きの赤字に終止符を打ち、初めて純益を出した。
 小型国有企業は2000年1-11月に25億7300万元の利益をあげており、年間で
はもっと大きくなる見込みだという。
 小型国有企業を活性化するため、中国政府は再編、合併、賃貸、請け負い、株式会
社化や売却などを進めてきた。
 盛華仁国家経済貿易委主任が9日の記者会見で上記の情報を明らかにした。

中国海洋石油有限公司、香港、米国で上場へ

 中国海洋石油有限公司(中海油)は既に香港および米国の証券取引機関に上場を申
請しており、今年第1四半期に上場する予定であると発表した。
 中海油は中国海洋石油総公司傘下の企業で、主に海底原油・天然ガスの探査、開発
、生産を行い、国内最大の生産者。また中国で唯一、海外の企業と共同で中国の海
洋で探査、生産を行うことを認められている。
 現在、同社は従業員1000人余りで、45カ所で石油・天然ガスの開発権を持ってい
る。生産は主に渤海湾、南中国海西部と東部および東中国海の4区域。昨年9月末現
在、同公司の確認埋蔵量は18億バレル。昨年1-9月、1日平均約24万バレルを
生産した。