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中国経済状況

中国、1-2月の輸出入貿易額約700億ドルに

 税関総署の最新通関統によると、中国の貿易は1-2月も拡大傾向を維持し、輸
出入総額は699億1000万ドルと前年同期より16%増えた。うち輸出は361億400
0万ドルと14.5%増え、輸入は337億7000万ドルと17.7%増えた。
 1-2月の通常貿易輸出は前年同期比9.6%増の147億9000万ドル、輸入は25%
増の158億1000万ドルで、10億2000万ドルの貿易赤字を記録した。専門家は、こ
の貿易赤字について、今年初めに中国が再び輸入関税率を引き下げたことに関係が
あるとの考えを示した。
 1-2月の欧州連合(EU)と米国からの輸入は大幅に増えており、EUからの
輸入は前年同期より22%増え、米国からの輸入は23.1%増えた。周辺国家・地域か
らの輸入も増えており、東南アジア諸国連盟(ASEAN)からの輸入は28.6%増
え、ロシアからの輸入は2.25倍に増えた。
 輸入商品別にみると、大豆、機械・設備、鋼材などは拡大傾向を示し、原油は減
少した。
 1-2月は、9.4%減少した台湾地域を除く他の主要な貿易国・地域への輸出が大
きく伸びた。うち日本への輸出は21.5%、ASEANへの輸出は27.9%、ロシアへ
の輸出は35.2%増えた。
 輸出商品別にみると、機械・電気製品の輸出が前年同期比27.4%増の161億200
0万ドルと中国の輸出総額の44.6%を占めた。特に機械・設備、電器・電子製品は
大幅に増えた。
 企業別では、外資系企業の輸出入が大幅増の傾向を維持し、1-2月の輸出入総
額は前年同期比21.5%増の354億1000万ドルに達し、中国の輸出入総額の50.7%
を占めた。
 2月の輸出入総額は374億3000万ドルと前年同月より32.7%増えた。うち輸出
は192億ドルと29.9%増え、輸入は182億3000万ドルと35.7%増えた。

中国のWTO加盟の進捗状況 石広生貿易相

 中国の石広生対外貿易経済協力相は13日、中国の世界貿易機関(WTO)加盟は
、大局はすでに決まっているが、WTO加盟の具体的時期は中国だけで決まるので
はなく、WTO加盟国、特に「主要先進国の政治的意思」によって決まると述べた。
 さらに、中国のWTO加盟でまだいくつかの問題が解決されていないことを明ら
かにした。主なものは農業協定と工業補助金協定の執行に関する問題および一部の
サービス貿易分野の開放問題。一部の加盟国が中国に高過ぎる要求を出し、発展途
上国である中国の現在の受容能力を超えていることから困難が生じているという。
 また、中国とWTO加盟国にとって、中国のWTO加盟が早いほど利益を得るの
が早く、遅いほど利益を得るのは遅くなると述べた。
 また中国のWTO加盟は香港、マカオ経済にどのような影響を及ぼすかとの質問
に「中国のWTO加盟は香港、マカオにプラスの影響を与えるとともに、発展のチ
ャンスをもたらすだろう。中国の全方位の開放は香港とマカオが引き続き海運、金
融、貿易、情報センターとしての機能を発揮するのに積極的な役割を果たし、大陸
本土と香港、マカオとの経済・貿易取引の規範化と促進に有益だろう」と述べた。
 そして、台湾の世界貿易機関(WTO)加盟問題について、「将来、(台湾海峡)
両岸が共にWTOのメンバーになれば、1つの中国の中の両岸関係になり、またW
TOメンバー間の関係にもなる。それで両岸の『3通』(通信、通航、通商)促進に
非常に有利な条件が整うことになる」と述べた。
 また「92年の関税貿易一般協定(ガット)理事会議長の声明の原則に基づき、台
湾が『台湾、澎湖、金門、馬祖』、簡単に『中国台北』の略称で、中国本土がWTO
に加盟した後に加盟するなら、両岸の経済発展と協力に新たな好機がもたらされる
だろう」と指摘した。
 さらに「両岸の間の双方向で互恵の直接『3通』実現は多くの分野の経済貿易協
力を大きく拡大し、両岸にとって非常に有益である」と強調した。

米農産物の差別問題

 石広生対外貿易経済協力相は13日、第9期全国人民代表大会(全人代)第4回会
議の記者会見で、米国の農産物に対する差別は存在せず、中国は世界各国・各地域
からの農産物を同じように扱っていると述べた。
 そして、中国は一貫して中米間の農業協力取り決めを真剣に実行し、自らの約束
を果たし、小麦、オレンジ、たばこの輸入で中米両国の農産物検査・権益取り決め
の規定に厳格に従っており、米国の農産物に対する差別は存在しないと述べた。
 反ダンピングに関する質問に答えた際、中国は一貫して自国企業が海外で製品を
ダンピングすることに反対しているが、他の国や地域は中国に対する反ダンピング
行動をとる時、世界貿易機関(WTO)のルールに厳格に従うべきであると述べた。
さらに労働力と原材料価格が比較的安いため、中国製品は国際市場で一定の競争力
をもっており、それを他の国や地域に対するダンピングと見なすべきではないと述
べた。

中国の対外経済・貿易、今年も一定の伸び可能

 石広生対外貿易経済協力相は13日、中国の対外経済・貿易は今年も一定の伸び率
を維持し、第10次5カ年計画(2001-2005年)の好スタートを切ることが可能だ
と述べた。
 今年は第10次5カ年計画の初年度であり、1-2月の中国の輸出入額は699億
1000万ドルで、前年同期より16%伸びた。内訳は輸出が14.5%増の361億4000
万ドル、輸入が17.7%増の337億7000万ドルだった。1-2月の契約外資利用額
は92億200万ドル、外資利用実績は45億7600万ドルで、前年同期に比べそれぞれ
47.09%と24.15%伸びた。
 今年1-2月の輸出入基調を見ると、世界経済が大幅に減速していること、中国
の貿易が2年間高い伸びが続いて高水準にあることから、今年の貿易は減速するか
もしれない。しかし、努力すれば、今年の対外経済・貿易で一定の伸び率を維持し、
第10次5カ年計画の好スタートを切ることは可能だと信じている。