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環境保護

環境保護対策需要、今後5年で7000億元

 中国国家環境保護総局の解局長は25日、北京で十五期(2001-2005年)環境
保護投資の総需要は7000億元余りで、GDPの1.3%前後を占めると指摘した。
 解局長によると、第2期「中国緑色工程計画」で、環境効果が顕著な重要プロ
ジェクト13件を重点的に計画している。それには「南水北調」(南部の水を北部
に引く)東ルート汚染対策、「渤海碧海行動計画」「三峡ダム建設地水汚染対策
」「3河(淮河、海河、遼河)、3湖(太湖、巣湖、テン池)都市汚水処理場建設
」などがある。
 また2005年末、主要汚染物質の総排出量を昨年に比べ10%減らし、環境汚染
状況の改善を目指す。
 この目標の実現は産業構造の調整、つまりエネルギー消費が多く、汚染のひど
い製品と企業を淘汰し、都市の産業構造と空間配置を調整し、環境保護の科学技
術知識を広め、人々の環境保護意識を高めることなどにかかっている。

中国最大の汚水再生利用施設、北京に完成

 中国最大の汚水再生利用施設がこのほど、北京市東郊外の高碑店に完成した。
4月から北京の市街地では1日30万トンの再生水を水道水の代わりに緑地用、都
市建設用および公園の水源補給などに使用する。
 高碑店には同市で最大規模の近代的汚水処理場が完成、1日の処理能力は全市
の排出量の40%に当たる100万トンに上る。
 この施設は昨年2月に着工、総工費3億3600万元で、送水パイプラインの幹線
25キロ、支線11キロを建設。1日の送水能力は47万立方メートルだが、当面は
30万立方メートルとする。うち20万立方メートルは高碑店湖と北京第一熱併給
発電所に送る。発電所では冷却用水として使用される。10万立方メートルは北京
第六浄水場に送り、さらに処理した後、工業用、公園緑化用など飲料用以外に使
用する。
 北京は水不足が深刻で、1人当たりの水資源量はわずか300立方メートルで、
全国平均の8分の1、世界の32分の1である。
 専門家によると、この施設の完成で、北京市は毎年、水道水を1億2000万立方
メートル節約でき、水源不足を一部緩和できるとみられる。

58MWの大型強制循環流動床燃焼ボイラー開発

 58MW大型強制循環流動床温水ボイラーがこのほど、中国の無錫華光ボイラー
股フン有限公司で開発された。27日の検定会で、専門家は一致して、燃焼効率が
高く、出力が大きく、操作が簡単で、燃料の適応性が広く、総合的環境保護性能
が優れており、中国で広域のセントラルヒーティングを発展させる、新しい世代
の、高効率、省エネ環境保護製品を提供するものだとした。
 セントラルヒーティングは都市インフラの1つとして、需要がますます大きく
なっており、特に中国の華北、東北、西北地区には大中容量の温水ボイラーの広
大な市場がある。このほか中国の北方地区は、石炭が主要な暖房エネルギーで、
それが引き起こす環境問題は日増しに深刻になり、とりわけ暖房用の小型ボイラ
ーは燃料消費が大きく、環境汚染がひどい。大型強制循環流動床温水ボイラーを
使用すると、燃焼効率を大幅に高めるだけでなく、通常のボイラーでは使えない
低品位炭、イオウ分の多い石炭、スラグなど低カロリー燃料を使うことができる。
しかも同時に炉内脱硫を行い、ボイラーの排気ガスを国の環境基準に到達させる
ことができる。試算によると、このボイラーの実測熱効率は90.18%で、通常の
温水ボイラーを8ポイント近く上回っている。毎年6カ月稼働させたとして、ボ
イラー1台当たり年間3220トンの石炭を節約できるという。

中国政府、山西省の砂漠化対策に5000万元助成 

 中国政府は砂漠化、荒れ地化の拡大を食い止めるため、山西省の環北京地区(山
西省の大同、朔州、忻州の3市の13県が「砂漠化総合対策圏」に指定)の砂漠化
対策と林地、草地建設に4900万元の資金と500トンの食糧を助成することを決め
た。
 中国政府は資金、食糧を支援するほか、農家に対し一連の政策的優遇および技
術的支援を行う。
 砂漠化対策資金は既に山西省発展計画委員会に送られた。関係部門は砂漠化地
区の各市・県の対策状況を実地に調査し、資金を配分する。

常州に国家環境保護産業パーク開設

 中国国家環境保護総局はこのほど、江蘇省常州市に国家環境保護産業園(パー
ク)を開設することを承認した。
 これは同総局が重点的に支援する国家レベルの環境保護産業モデルパークで、
常州国家ハイテク産業開発区の既存の基盤施設を利用して、建設する。建設面積
は10平方キロで、国内初の全方位、多機能、高レベルのものになる。クリーン生
産、エコ(環境保全型)生産工程、節水、省エネ、再生可能資源、資源再生・利
用などの予防的環境保護産業と新素材、新生産工程、新技術を利用し、水質汚濁、
大気汚染、固体廃棄物汚染を効果的に防止する対策的環境保護産業、さらに環境
監督管理にハイテク手段を提供する産業を重点的に発展させる。
 産業パークは環境保護工業パーク、環境保護エコパーク、環境保護サイエンス
パーク、環境保護製品展示・販売センター、環境保護産業相談センターの5つの
部分からなり、環境保護分野の技術革新、ハイテク産業化、科学技術・産業国際
協力、産業発展の基地、モデルパークを目指す。