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ドイツの対中投資

中独ハイテク対話フォーラム 

 中国ドイツ・ハイテク対話フォーラム第2回会議が29日から1日まで北京で開か
れた。李嵐清副首相は次のように述べた。
 新世紀に入り、ハイテク産業の経済発展に対する役割がますます際立ち、経済発
展をはかるための選択として、ハイテク産業を大いに発展させることが、各国政府、
社会各界の共通認識になっている。
 中国は産業基盤の分野がそろっており、情報、バイオ、新素材、先進的製造、宇
宙などのハイテクおよびその産業分野で、一定の基礎と得意分野があり、既存産業
のハイテク化実現を成功させるため模索し、実践している。新世紀に中国は対外開
放を拡大し、ドイツをはじめ世界各国のハイテク産業の有益な経験と成果を積極的
に学び、参考にし、吸収する。
 ドイツ・シュレーダー首相は「情報、バイオ、遺伝子、環境保護、先進的交通技
術など戦略的意義のある革新的分野で、両国は幅広く協力することができ、そうし
た協力の推進に今後努力する」と表明した。
 ドイツのウェルナー・ミュラー経済相も演説した。双方は21世紀にハイテク対話
フォーラムの積極的役割を一層生かし、第3世代通信TD-SCDMA、ソフトウ
エア、支線航空機、軌道交通、バイオ技術、新エネルギー、新素材などハイテク分
野の協力と交流を推進することで合意した。双方の代表は今会議でTD-SCDM
A、貴州-広東直流送変電プロジェクトなど30件近い協力事業について調印した。
 中独ハイテク対話フォーラムは1995年に両国指導者の提唱で設立された。

中独、第3世代移動通信の基礎協力

 中国大唐電信科技産業集団は1日、北京でドイツ・シーメンス情報・移動通信グ
ループとの間で、第3世代移動通信TD-SCDMAの基礎協力取り決めを結んだ。
 双方は共同の努力と一層の協力で、TD-SCDMAシステムを中国および世界
市場で成功させることを表明した。これは両国企業と関係機関が同日調印した29件
の取り決めの1つ。
 大唐電信はシーメンスと99年8月に開発取り決めを結び、大唐側は4億元を投資
した。今回調印された取り決めによると、協力期間は3年で、大唐電信側がまず2
億元を投資し、99年8月の取り決めに基づく協力を進め、TD-SCDMAシステ
ムを中国および世界市場で成功させるとしている。
 専門家の予測によると、2003年末に第3世代移動通信システムの利用が始まり、
2010年には中国だけで1兆元規模の市場になるという。

ティッセン・クルップ、宝鋼と合弁事業

 ドイツの鉄鋼メーカー、ティッセン・クルップは来年、上海宝鋼集団との間で中
国最大規模の合弁事業、上海クルップ・ステンレス有限公司を設立する。
 これはティッセン・クルップのアジアで最大の合弁事業で、主にステンレス鋼板
を生産する。すでに2期工事まで行うことを決めている。最終的に投資規模を14億
3000万ドル、生産規模を26万8000トンにする。同社は中国をアジア太平洋地域の
最も重要な市場と考えているという。
 今年1月調印された上海・浦東のリニアモーターカー線建設取り決めもティッセ
ン・クルップにとってアジア戦略の道標であり、2003年には営業運転を開始する。
この列車技術が世界市場に進出することになる。
 またティッセン・クルップ炭素鋼社は鞍山鋼鉄新製鉄公司と大連に亜鉛メッキ鋼
板の生産工場を建設する仮取り決めを結んだ。年産量は40万トンで、主に中国国内
の自動車産業に供給する。
 ティッセン・クルップは今後数年、中国市場での業務量を大幅に伸ばすとみられ
ている。これまでに上海、遼寧、中山、天津、香港などに合弁会社を九社設立して
いる。

独シグマ・エレクトロン、エアコン合弁生産 

 中国の有名家電企業、合肥美菱集団とドイツのシグマ・エレクトロン社の合弁に
よる合肥美菱シグマ電器有限公司がこのほど設立された。家庭用エアコン・シリー
ズを中心に生産し、総投資額は2億元を超える。
 合肥美菱集団の製品は国内でよく売れているだけでなく、世界の30余りの国・地
域に輸出されている。シグマ・エレクトロンはドイツの有名企業。
 合肥美菱シグマ電器は3年内に生産台数50万台、生産額13億元の体制を整える
計画。うち3割は輸出し、年間輸出額3700万ドルをめざす。

ドイツ観光局、北京事務所開設

 ドイツ観光局の北京事務所が1日、オープンした。
 ドイツ観光局は1996年から香港に開設した事務所を通じ、華南地区のマーケティ
ングを進め、また中国政府に対し、ドイツを中国公民の観光旅行先に指定するよう
積極的に申請している。
 ドイツ観光局のシュルシャー局長は「中国はドイツへの観光客が多い重要な国の
1つで、ドイツが観光旅行先に指定されれば、両国間の長年の協力がさらに深く発
展するだろう」と述べた。
 昨年、25万人の中国人がドイツを訪問している。ビジネスが中心で、観光やショ
ッピング、レジャーなどもみられる。中国の青少年の修学旅行や大学留学も近年増
えている。一方、昨年、24万人のドイツ人が中国を旅行しており、1994年に比べ60%
増え、欧州で3位となった。
 シュルシャー局長は「WTOは2020年には海外旅行をする中国人は1億人に達す
ると予測しており、その時にはドイツ観光局の北京事務所はより大きな役割を果た
すだろう」と述べた。