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ロシア・東北アジア経済協力

中ロ経済貿易省、協力拡大覚書に調印

 22日、中国の石広生対外貿易経済協力相とロシアのグレフ経済通商相はモスク
ワで、両省の「協力拡大に関する覚書」と「中ロ経済貿易協力ウェブサイト構築
に関する取り決め」に調印した。
 同氏を団長とする中国政府経済貿易代表団は、モスクワで開かれた中ロ首相定
期会談委員会経済貿易分科会の第5回会議に出席した。会議は両国の貿易経済協
力について協議し、2001年の貿易額が100億ドルを超えたことを高く評価した。

ロシア自動車メーカー、中国市場に初進出へ

 ロシアの自動車メーカー、ソク・グループは21日、中国に投資し、合弁で自動
車製造工場を建設し、価格8万元以下のファミリーカーを生産すると発表した。
 ソク・グループは中国の20余りの都市で市場調査を行い、北京、上海など5都
市の中から工場の建設地を選び、投資規模を2億ドル以上とすることを決めた。
 グループのイレイン副社長は「中国の良好な経済環境と政策体系は多くの世界
的有名企業にとって魅力があり、中国の自動車市場の巨大な潜在力が多くのメー
カーを引きつけている」と指摘した。
 ソク・グループはロシア自動車業界3位で、「イズ」、「ロスラダ」などを生
産。ロシアの自動車の多くは航空機材料を使用しており、耐久性があり、平均寿
命が30年にも達する。ソク・グループは航空・宇宙分野の専門家を招いて製品の
設計を改良し、またドイツの生産技術やフランスの塗装技術を導入している。
 業界関係者は次のようにみている。ロシアの自動車メーカーが中国での発展を
はかることは、ロシア車の対中輸出を拡大するだけでなく、両国の経済協力を一
層促進するものとなる。中ロ経済協力の見通しの明るさは主に自動車に代表され
る製造業に現れるだろう。
 ソク・グループは1994年に設立されたもので、製造業、商業、サービス業など
の各種企業40社余りを保有。昨年の自動車生産は8万7000台。来月6日に開幕す
る北京国際自動車展で中国の消費者向けに設計した最新の製品を発表する。

東北アジア開発銀行設立に関する内外学者の構想が話題

 このほど威海で開かれた2002年東北アジア経済フォーラムで、同構想がホット
な話題となった。
 現在、東北アジアの多くの地域の基盤施設は老朽化し、一定の水準まで引き上
げるのに必要な資金は同地域自身の財政能力を大きく越えている。ある研究は、
今後15~20年間、基盤施設の改造と拡大に年間平均75億ドルが必要と予測してい
る。最も楽観的に見積もっても、既存の国際開発金融機関から供与される資金は
せいぜい年間25億ドルで、50億ドルの不足が生じる。
 韓国東西方センターの趙利済首席顧問は「地域の基盤整備に必要な資金を解決
する最も有効な方法は、資金流入の効果的担い手として、東北アジアに地域的開
発銀行を設立することだ」と語った。
 東北アジア開発銀行構想は最初に、中国の馬洪博士とその同僚の中から生まれた。
1991年9月の天津フォーラムで、韓国の南徳佑元首相が正式に提案し、その後多
くの国際会議で支持された。
 趙首席顧問は、東北アジア開発銀行を設立するための当初の投資はおよそ200億
ドルが必要で、うち6割を域内諸国から集め、4割を域外の投資者から集めると
している。
 今回の東北アジア経済フォーラムは中華全国工商業連合会、中国国際貿易促進
委員会と山東省の共催で、東北アジアの政府、企業、学術関係者700人余りが参加
している。
 東北アジアは世界経済で重要な位置を占め、発展の最も速い地域の1つ。中国、
日本、モンゴル、韓国、北朝鮮とロシア極東地域が入っており、陸地面積は2000
平方キロ、総人口は10億人余り。