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国際競争時代の内外企業の動き

中国電信業界から「世界水準の企業」 誕生のチャンス

 中国網絡通信有限公司田溯寧総裁は19日、「2002中国企業サミット」において
「電信 世界での最大の移動市場の管理」というテーマで発言し、中国電信業界
に世界水準の企業が誕生する千載一遇のチャンスを迎えていると述べた。
 発言によると、電信業界は飛躍的な速度で伸びており、将来的には、ケーブル
テレビ、双方向通信、電話の3つのサービスが1つになり、ハード、ソフトの両
面のサービスが末端ユーザーにまで行き渡ると予想した。
 現在、中国網絡通信有限公司は中国最大の電信基盤と幅広いサービスを提供し
ており、中国電信、中国移動、中国聯通、中国鉄道、中国衛星通信とともに「五
プラス一」と言われている。〔4月19日中新社〕

勤務時間も国際社会のルール導入の動き

 WTO加盟と国際化の進展で、中国人の好きな昼寝の習慣が少しずつ変わって
きている。既に「朝九晩五」の制度を試みている都市もあり、新しいニーズに対
応してきている。
「朝九晩五」の勤務時間が国際的な通例となっている中、中国では午前8時に
出勤し、昼2時間休憩して、午後6時に退勤という「朝八晩六」の勤務時間とな
っている。
 中国のWTO加盟と対外開放に伴って外資系企業とのやりとりはますます増え
てきており、勤務時間の違いは大きな障害となっている。外資企業の中には、出
勤時間を8時から9時、退勤時間を5時から6時にしたり、専門の職員が電話を
取り次ぎ勤務時間をずらす「一企業二制度」を実行しているところもある。
 「朝八晩六」の勤務時間は、従業員の勤務時間以外での自由な時間が少なく十
分な休息ができないことに加えて、昼の長い昼食時間は、多くの人がトランプや
将棋、世間話をして時間をつぶしていた。
 「朝九晩五」勤務時間の導入は、国際ルールに合わせた社会的な効率化のほか
に、人々に仕事の時間以外のさらに多くの休息時間や娯楽、家族や友人たちと過
ごす時間が生まれている。
 四川・成都のハイテクノロジー開発区は、中国西部で初めて「朝九晩五」の勤
務時間を実行し、開発区内300余りの企業すべてが採用している。管理委員会事
務室の侯智龍副主任は、「朝九晩五」はハイテク開発区に新しい発想と効率、節
約の三大効果をもたらしてくれると語った。
 四川省綿陽市は、今年1月1日から行政機関の中で新しい勤務時間を採用した。
綿陽市の行ったサンプリング調査では、新しい勤務時間に対する賛成は80%以
上で、その中の40%はもっと早く実行すべきだったと回答している。

9位に広州本田汽車 中国の外資系優良企業

 「フォーチュン」誌中国語版の最新号が発表した「中国で最も称賛されている
外資系企業」調査で、上海フォルクスワーゲン有限公司が1位に入り、モトロー
ラ(天津)有限公司と青島海爾空調電子有限公司がそれぞれ2位と3位に入った。
日系では広州本田汽車有限公司が9位に選ばれた。
 この調査によると、「中国で最も称賛されている外資系企業」に選ばれた上海
フォルクスワーゲン、モトローラ(天津)、青島海爾空調電子は、他の部門の審
査でも上位を占めている。
 中国で最も称賛されている外資系企業の上位10社は次のとおり。上海フォル
クスワーゲン有限公司、モトローラ(天津)電子有限公司、青島海爾空調電子有
限公司、コカコーラ(中国)飲料有限公司、上海ゼネラルモーターズ有限公司、
広州P&G有限公司、コダック(中国)股分有限公司、一汽フォルクスワーゲン
有限公司、広州本田汽車有限公司、杭州娃哈哈保健食品有限公司。

カルフール 中国からの調達拡大

 欧州最大でフランスの流通小売大手カルフールの世界調達購買業務中国地区代
表の汪能は、2001年におけるアジアからの直接調達額のうち61%は中国からで
あることを明らかにした。
 新華網の報道によると、第一回中国日用品博覧会上で、カルフールは杭州に中
国で28番目の支店を設立し、寧波で11カ所目の世界調達センターを設立したと
発表した。また、カルフールはアジア地区の双方向物流システムの中で、既に中
国市場を最重要拠点として位置づけていると語った。
 カルフールは流通小売業世界第2位の企業で、31カ国に9200余りのチェーン
店を有し、昨年の売上高は780億ユーロに達している。1995年に中国進出し「大
売場」というショッピングセンターを開いた。
 流通小売業の中国市場における発展に伴い、カルフールの調達業務も一歩一歩
中国市場にシフトしている。既に製造業の発展した北京、上海、天津、武漢、広
州、大連、寧波など11カ所に調達センターを設立している。〔6月11日中新網〕

寧波に紡績拠点建設 雅戈爾集団と日本大手2社

 中国雅戈爾集団と日本の伊藤忠商事、日清紡は、共同出資で浙江省寧波に「雅
戈爾紡織城」を建設することになり、このほど建設が始まった。業界関係者は、
この事業は中国国内の生地仕上げ水準向上に重要な意義があると見ている。
 投資額8億元、敷地面積約27ヘクタールの拠点に世界最先端の生産ラインを
導入し、紡績、プリント、ニット染色仕上げの研究開発、デザイン、製造、販売
を手がける。年間生産量は先染生地1500万メートル、染糸2000トン、染色仕上
げ2500万メートル、ニット生地2400トン、染色整理加工7200トン及び各種ニッ
ト衣料800万着。
 雅戈爾集団の李如成会長は次のように指摘した。生地生産は中国アパレル業界
の弱い部分であり、大部分の高級生地は輸入に頼っている。これが中国のアパレ
ル企業の発展を大きく制約している。
 アジアのアパレル大手と協力してアジアで一流の紡績拠点を建設することは、
雅戈爾にとって高級生地の安定供給源となるだけでなく、国内の生地仕上げ水準
を一層高め、アパレル産業提携を構築し、中国の繊維産業の国際化を促進するう
えで重要な意義がある。
 雅戈爾集団は中国で最大かつ先進的なアパレル生産拠点を保有し、ワイシャツ
・ブラウスとスーツで国内市場トップのシェアを誇っている。