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企業知名度ランキング

企業ブランド認知度調査

 玉渓紅塔集団と北京青年報ニュース情報センターは合同で「注目の国内企業ブラ
ンド」調査を先日発表した。調査対象は5000人、全国31の省・自治区・直轄市に及
んでいる。なお、この調査の調査対象は全国人口統計の数値とはかなりの差がある。
 調査対象の内訳は、96.7%が40歳以下で、20~29歳が最も多く61.4%を占めている。
70.5%が大学、専門学校以上の学歴で、96.6%が都市居住者で、61.2%が大都市居住で
ある。また、73.8%を男性が占め、職業は国家公務員、会社員、軍人、警官、学生で、
現在中国の最も活発な成長産業に従事している。
〈調査結果概要〉
1)若者が挙げた有名企業ブランド上位5つのうち、海外企業ブランドは1つだけで、
残りの4つは中国国内企業ブランドだった。
2)76.9%の若者が商品を選ぶ際に最も重要とするのは「自分に合っているかどうか」
だった。
3)71.1%の若者が携帯電話を所有していた。2001年10月の全国携帯電話普及率は9.2
%だった。
4)3割に近い若者は「広告をしていない商品は買わない」とし、学歴が高くなるほど
広告情報に頼っている。
〈若者が選んだ10大企業ブランドとその割合〉
 15の国内外を含む有名企業ブランドから5つを選ぶ調査によると、国内企業ブラン
ドに対する認知度が海外企業ブランドを上回っていた。上位5位に選ばれた企業ブラ
ンドのうち海外企業ブランドはコカコーラだけだった。
 現在中国のある程度有名な企業ブランドは若者に相当な影響力と競争力を持って
いると言える。また、別の方面から見ると海外企業ブランドも知名度を得ることに
成功しており、若者への影響力を低く見ることはできない。これは比較的生活水準
の高い都市に住む18歳以下の少年と学生の調査から明確になっている。
 順位は以下のとおり:
 Haier海尓(79.4%)、コカコーラ(72.5%)、Hongta紅塔山(62.0%)、Legend聯想(56.
4%)、Wuliangyi五粮液(42.5%)、ノキア(40.3%)、Changhong長虹(32.5%)、マクドナ
ルド(32.3%)、TongRenTang同仁堂(18.0%)、Erdus鄂尓多斯(11.8%)
 調査によると、「コカコーラ」「ノキア」「マクドナルト」などの海外企業ブランド
の知名度は、都市の生活水準が上がるにつれて知名度も上がっているが、「Hongta紅
塔山」「Changhong長虹」「Haier海尓」などの国内企業ブランドは全く反対の状況に
なっている。事実上グローバル化している市場環境では、すべての国内企業ブラン
ドが一つの壁にぶつかっており、厳しい市場競争は大都市から始まっている。
 年齢別に見ると、年齢が若くなるほど「コカコーラ」「ノキア」「マクドナルド」
などの海外企業ブランドを選ぶ割合が高く、「Erdus鄂尓多斯」「Wuliangyi五粮液」
「TongRenTang同仁堂」などの国内企業ブランドは低くなっている。しかし、「Legend
聯想」「Haier海尓」「TCL」などのハイテク関連の企業ブランドは年齢が低くなるに
つれて知名度は高くなっている。
 職業別に見ると、学生の海外企業ブランドの選択率は他の職業よりかなり高く、
国内企業ブランドの選択率は低くなっている。この結果は、海外企業ブランドのイ
メージ戦略は成功にあると言えよう。例えば「ノキア」のCM「科学技術は人間の基
礎だ」というコピーは、科学技術と文化は表裏一体であるという非常に個性的な内
容で若者の心理を突いている。
〈消費者が企業ブランドに対して重視する要素〉
 企業ブランドが若者の心をとらえる条件は、調査結果からは、ハードの充実(商品
の品質、サービスの高さ)、企業ブランドイメージ(流行、自己個性との一致)、企業
背景(企業力、新製品開発能力)、企業ブランドの知名度(家族、友人の勧め)の順に
挙げられた。
 詳細は以下のとおり:
 1)ハードの充実――商品品質(9.6%)、サービスの高さ(8.8%)
 2)イメージ――自己個性との一致(7.7%)、流行(6.3%)
 3)企業背景――企業力(7.5%)知名度(7.4%)、中国商品(6.7%)、外国商品(6.6%)、
高級イメージ(6.4%)、頻繁な新商品発表(6.3%)、市場独占率(6.0%)、多角経営
企業(4.3%)
 4)商品の知名度――家族の意見(5.4%)、友人の勧め(5.0%)
〈若者の所持品〉
 「アメリカの文化を理解したいのなら、「マルボロ」を吸い、「マクドナルド」を
食べ、「コカコーラ」を飲めばいい」と言う人がいる。これらの企業ブランドは既
にアメリカの文化の一部になっている。
 商品購入の選択に生活パターンが隠されている。現代の若者にとってはコカコー
ラを購入するということは、飲料としてだけでなく、生活パターンと文化を選んで
いると言える。これは若者の購買に対する新しい視点であり、若者の所持品にもこ
のことがあらわれている。
 所持品調査結果は以下のとおり:
 携帯電話(71.1%)、クレジットカード・キャッシュカード(48.2%)、タバコ(34.7
%)、携帯モバイル(22.1%)、名刺(21.1%)、サングラス(15.9%)、ネックレス(10.9%)、
ブレスレット(8.8%)、PDA(8.4%)
 携帯電話は71.1%に達し1位となった。信息産業部の発表によると、2001年10月の
全国携帯電話普及率は9.2%である。2位はクレジットカード・キャッシュカードで、
約半数の若者が所持していた。
 さらに、生活水準の高い都市に住む若者ほど携帯電話とキャッシュカードの所持
率が高くなっている。注目すべきは、18歳以下の若者の携帯電話、キャッシュカー
ドのそれぞれの所持率が24.7%、32.4%ということである。この数値は全国水準には
及ばないものの、無収入の学生によればこの数字は実際より低いという。
 その他、最近流行の携帯モバイルの所持も少なくなかった。18歳以下の所持率は
42.4%で平均より20.3%上回っていた。携帯、キャッシュカード、携帯モバイルは、
成功、裕福、流行などをあらわす商品となっており、お金を惜まず保有することが
流行の最先端の証明になっている。
 調査では、半分以上の若者が商品を購入する際に色、形、包装を重要視しており、
高収入の若者ほど商品の機能以外の部分を需要視している。企業ブランドにはその
企業の文化が内在しており、ターゲットの消費者の心理をつかんだ商品が多くの企
業ブランドの中から選ばれるという結果になった。〔6月16日中国青年報〕