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中国のライフスタイルの変容

海南省 男女人口比率不均衡30%超える

 中国広播網の報道によると、近年来海南省の男女人口比率は深刻な不均衡にあ
り、正常値より30%以上超えている。主な原因は、一部の住民が男を重んじ女を軽
んじて、非合法の胎児性別鑑定を行い、かつ選択制の妊娠中絶を実行しているた
めだ。
 国家の関係機関は今年1月1日から非合法の性別鑑定を禁止し、衛生行政部門や
計画出産行政部門の承認をまだ経ていないが、どんな機構や個人も性別鑑定を人
工妊娠中絶手術をしてはならないとしている。
 出生人口の性別比率の正常な範囲は、一般的に104~107、すなわち女100に対し
て男104~107である。しかし、海南省ではここ10年来の胎児の性別比率はこの比
率を大きく上回り135を超えている。経済が比較的発展している地域の比率はさら
に高い。
 この原因は、海南省の都市や農村には男性を重んじ女性を軽んじる封建的な観
念がいまだに残っており、ある家庭では男の子が産まれないために夫婦関係が悪
化し家庭崩壊するという例もある。したがって、非合法に胎児の性別鑑定をし、
男ならば出産、女なら妊娠中絶をする人もいる。これは既に海南省の人口管理に
かかわる深刻な問題だ。
 海南省の王ケイ(*)瑛副省長は、出生人口の男女比の深刻な不均衡は新たな社会
問題になっており、深刻な社会的に最悪の結末をもたらすだろう。婚姻、家庭、
社会の安定した健全発展に見えない危険性が進行し、計画出産事業の健全発展に
影響を与えると指摘する。現在海南省はこの問題に対して対策を講じ、総合的に
管理している。
*「ケイ」は、「おうへん」に「京」
〔中新網1月16日〕

北京市 健康レベル上昇 寿命は75.85歳

 今般公表された統計によると、北京人の平均寿命は75.85歳で、1000人当たり
の医師の数は4.64人と健康レベルが高まった。
 このことは、北京衛生局の公表した最新数字によって明らかにされた。2002年
の北京の乳児死亡率は1000人当たり4.62人、5歳以下の幼児死亡率は1000人当たり
5.51人と最高を更新した。妊婦死亡率も10人に13人となった。2001年末の平均寿
命は75.85歳で、この指標では既に先進国の平均水準並みとなっている。
 現在、北京人1000人当たりの病床数は6.31床、北京市全体で11万以上の医療関
係者がサービスを行っている。
〔中新網2月3日〕

苦情受理69万件 消費者が取り戻した損失は6億元

 29日の中国消費者協会の発表によると、2003年の中国消費者協会が受理した苦
情は69万62件で、消費者が取り戻した経済損失は6万4204万元である。
 全国31の省、自治区、直轄市の消費者協会の統計によると、2002年の合計消費
者苦情受理は69万62件で、前年同期比4.2%減である。また、解決したのが64万9909
件であった。消費者が取り戻した経済損失は6万4204万元であった。そのうち輸
出商品の苦情受理件数は3544件であった。
 訴状のうち最も高かったのが各種商品で40.8%を占めた。第二位が家庭用電子
機器で19.6%、そして、サービスが18.7%を占めた。
 2002年の消費者苦情のうち、突出して問題が集中しているのが5つあった。
1)質量、購入後、その人の希望のそぐわなかった
2)身体、人格に深刻な損害を受けた
3)虚偽の広告で人に害を与えわかりにくい
4)価格が人を惑わし動かしがたい
5)集団苦情が明らかに上昇
〔中新網1月30日〕

高収入の仕事を持つ女性の独身が多い理由

 「お高くとまっていて低くなれない」――現在の高収入の女性独身者がますま
す多くなっている理由だと表現できるかもしれない。
 北京現代商報の報道によると、現在の北京市の一カ月の給料が5000元から1万
5000元までの女性を対象に行った調査で、機関に属している女性独身者は50.2%
を超えており、投資会社の独身女性は75.3%に及んでいることがわかった。
〈経済独立が独身の主要な原因〉
 調査によると、独身の原因は5つある。
 1)経済的に独立しており、男性を頼る必要がない(48.3%)
 2)仕事が忙しい(6.5%)
 3)優秀過ぎてさらに優秀な男性が見つからない(12.2%)
 4)感情に対して信頼していない(23.4%)
 5)その他(9.6%)
 このように、経済的独立は、女性独身の主要な原因となっている。彼女たちは
男性に頼る必要もなければ、結婚を通じて自分たちが安定を得る必要もない。
 彼女たちは自分たちの感覚を大事にする。もともと「量より質」で自分たちの
生活をしている。
 感情に対する信頼も高収入女性の独身の主要な原因である。ある会社に勤める
女性は、「もともととても好きだった歌の歌詞に「私はロマンを求めるわ、それ
はあなたと一緒に年老いていくこと」、しかし今は、このことは現実的じゃない
という。
 「私たちには多くの誘惑がそこにあり、私すら永遠の愛を保証できないの。ど
うして男性を求められるの?、向かい合って笑いかけてくるまぶしい男友達も、
私に笑いかけているのかもわからない。それとも別のたくらみがあるのかもしれ
ない。もう異性の本心が余り信じられなくなった」
〈独身は楽しいか?〉
 では、独身女性の生活はどんなものなのだろうか?
 ・満足(62.2%)
 ・不満(14.2%)
 ・普通(23.6%)
 かつて短い期間結婚したことがあるというある会社の市場部主管の女性は、相
変わらず輝かしい人で、事業はまるで空高く昇っている太陽のようである。その
秘訣は、良好な精神を保持することである。離婚したてのころは苦しかったけれ
ども、その後は勇敢に立ち向かえた。
 彼女とその友人たちは勤務時間にいつもボール遊びをして体を鍛え、休みには
旅行にも行く。もちろん、決して周りには優秀な男性はいないし、結婚を考える
こともない。
 ジョブホッピングをするある女性は、多国籍企業の社長秘書をしており、現在
28歳だ。彼女が独身を選ぶ理由は、かつて前の会社の社長と恋愛をしたことがあ
ったけれども、最後には、その社長は妻子と娘とともにアメリカに移民という、
彼の結婚生活を優先されたからだ。彼女は毎晩別の相手とデートを重ねる。「じ
っとしているのは私がかわいそうだから」と彼女は言う。
 調査によると、相当多くの高収入の女性が、独身を選択していることはよくな
いと思っている。中国5000年の伝統文化の影響を残す彼女たちは、相変わらず日
増しに繁栄を追求する反面、安定した家庭、思いやりのある恋人、幸福な結婚を
求めているのだ。
〈独身は実際はどうにもならない選択肢〉
 中央音楽学院音楽治療センターの副教授の高天氏は、独身にはよいところもあ
るけれども、独身者の実際の大部分はどうしようもない選択肢である。それは、
人類の本能から言えば、人は家庭の暖かさが必要だし、家庭があることが一種の
安心感なのだ。
 独身主義者の多くは、どこかで傷つけられたり、あるいは幼いころ家庭生活が
幸せではなかったり、親密になることに恐怖感を抱いたり、感情的に傷つけられ
たことがあったりして、一種の消極的な方法で結婚を避けることを選んでいるの
だという。
 実際に、多くの独身者は、一種の親密に交際する能力やこの種の親密な関係を
長期間安定的に保持する能力に欠けている。独身者は独身であるよさを見つけら
れるし、パートナーはいても、心の奥底にある孤独感やはりぬぐえないかもしれ
ない。こんなふうに独身者は独自の解釈や欺瞞に陥っていてはいけない。
 人、特に女性は二十数歳、三十数歳は一種の安定感が必要ではない。しかし、
40歳、50歳以後は人間の本能からくる一種の家庭的な暖かさや安定的な感覚を求
める。もちろん、本当に今の方法が合っているのであれば、独身も自由快適で自
分の美しい生活を享受できる。けれども、独身者は独身を本当に選択するのであ
れば、まじめに選択することを提案したいと高氏は言う。
〔中新網1月20日〕