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中国経済成長と住民生活のレベルアップ

中国経済今年8%成長見込みの影に2つのリスク

 中国全国政協委員を務めている呉敬ー}氏は7日のインタビューで、中国経済予測
について、今年度中国経済は成長が予測されており、その伸び率は8%かそれ以上
と考えると発表した。
 中国政府は、今年の経済成長目標を約7%と定めている。
〈隠れ債務を計算すると中国政府の負債は多い〉
 呉敬ー}氏は、中国の今年の経済成長は8%が見込まれるが、2つのリスクに注意し
なければならないと語った。1つは金融業の「不良債権」、もう1つは政府の累計
債務がGNPの大きな割合を占めていることである。
 数字だけを見ると、昨年度の政府債務はGNPの約17%、現在でも30%以下で、現在
全く問題ないように見える。一般的には、政府債務がGNPの40%を超えていなけれ
ば問題はないと考えられている。しかし、「隠れ債務」を計算に入れると、状況
は変わってくる。
 世界銀行は、3年から5年前に行った試算で、隠れ債務を計算に入れると負債額
がGNPの70%に達すると予測していた。
 中国の「隠れ債務」は、銀行の不良債権、国民に支給される社会保障費を含ん
でいる。
 銀行はおよそ人民元で1兆元の不良債権があると計算されている。社会保障費は
一体幾らあるのか?。いろいろな機関がそれぞれの計算法で算出している。世界
銀行の算出が最も低く2兆元、中国国務院が最も高く7兆から9兆元と計算している。
〈民間企業の活力が経済の成長を促進〉
 強力な私営企業の発展が今後の中国経済の持続的発展のポイントである。中国
のここ数年の経済成長は主に以下の2つの要因にあると分析している。1つは拡大
財政政策の推進による直接需要の増加、2つ目は民間企業の活力の著しい向上であ
る。
 この2つ目の要因は見逃されがちであるが、昨年初めのアメリカ経済が冷え込ん
だことで、中国経済成長に対して悲観的観測が流れ、経済が良好に成長しないで
あろうという考えは一般的にあった。しかし、実際には中国は昨年8%の経済成長
を成し遂げている。
 政府需要拡大という要因のみでは、去年の成長は不可能であり、民間企業の発
展の活力が経済成長を促進している。また、中国共産党第十五回全国代表大会後、
政府は企業活力を高める一連の施策を講じており、民間企業の改善は突出してい
ると言える。1999年から政府が民間企業の輸出入を許可したことで、さらに強力
に経済成長している。
 中国政府は拡大財政政策を実行すると同時に、私営企業の発展を引き続き促進
することで、3年から5年高成長維持を必ず継続するとの認識を示している。
〔3月8日連合早報〕

中国住民の貯蓄は10兆元に 昨年年間GNPに相当

 中央銀行の報道によると、中国人民銀行が発行した最新の月例統計報告では、
2月末までで中国住民の内外貨幣貯蓄残高は10兆元を突破し、10.03兆元に達した。
年初に比較して5894億元の増となり、18%の増加となった。そのうち定期貯蓄は
年初比3877億元の増となり、普通・当座貯金が年初比2017億元の増となった。
 報告では、中国中央銀行の2月分の還流現金は3308億元で、年初比3224億元多
い還流となった。
 2月末における全金融機関の各融資(外資含む)の内外貨幣残高は14.44億元で
あり、年初比18.8%の増となり、1997年4月以来最高となった。今年の1、2月の累
計融資は4517億円の増であり、年初比3645億元多かった。
〔中新網3月11日〕

深センホワイトカラー平均年収5万全国第1位 2位は上海

 昨年の国内5都市のホワイトカラー年収は4万元を超え、そのうち、深センは5万
143元とランキング第1位となり、上海が4万6797元と第2位となった。新聞晨報の
13日の報道によると、この数字は、人的資源サービス機構「前途無憂」の「国内
主要都市ホワイトカラー給与調査報告」が明らかにしたものである。
 ただし、給料の増加が最も早い都市が、給与が最も高いわけではない。杭州、
南京、成都の増加率は10%を超えている。給料の高い主要な要因は、上海、深セン、
北京、広州等では人的資源が豊富で、労働機会競争が激化しているという二つの
特徴があるためである。むしろこの四大都市のホワイトカラーの給料の増加は緩
慢になっている。
 各都市のGDPの増加を見てみると、上海、深セン、北京、広州のホワイトカラー
の給料はその都市の同時期の国内総生産より2、3ポイント下回っており、特に深
センでは、7ポイント下回っている。したがって、この四大都市のホワイトカラー
の実質年収は高どまりしているにすぎない。
〔中新網3月13日〕