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電信業の大衆化と競争激化

電話ユーザー5億突破

 中国信息産業部スポークスマンによると、9月末までに中国の電話ユーザー総数
は5億戸を突破し、5億44.2万戸に達した。
 新華ネットの報道によると、ユーザー総数は、固定電話ユーザーは2億5046.8万
戸、移動電話ユーザーは2億4997.4万戸に上った。

 近年来の中国における通信の発展速度並びに規模拡大は世界でもまれである。
 1882年に中国で初めて電話が開通してから1949年までの67年間の中国の電話ユー
ザーは21.8万戸であり、1978年に電話ユーザーは192.5万戸であった。
 改革開放後、中国の通信業は大発展を遂げ、1998年に電話ユーザー総数が1億戸
を突破した。通信の高速発展により、中国の国民経済と社会情報化に必要なインフ
ラとアクセスが確保されてきている。〔華声報10月24日〕

電信業界競争が激化 価格競争効果は減少

 「中国業界景気分析レポート」のプロジェクトチームの専門家である陳金橋氏の
インタビューよると、電信事業市場の競争の激化は業界の関心の的となっており、
競争の重要な手段である価格競争も日増しにユーザーに対するインセンティブが弱
くなっている。
 中国経済時報の報道によると、陳氏は、価格競争は現在も電信企業の競争の重要
な手段として使われているが、ユーザーに対するインセンティブが日増しに弱くな
っている。事業会社は値下げなどを含む多くのセールス方法をとっているが、今年
1~6月の移動電話新規加入者数はわずか2846.6万戸で、昨年同時期の新規加入者
3135.7万人には満たなかった。

 その一方で、電信業界の価格弾力性は高く、通話費用の値下げが通話量の増加に
つながっている。このことは、今年1~6月市内通話時間が昨年の同期より48.3%ふ
えていることからもわかる。〔中新網10月23日〕

中国最大音楽著作権侵害訴訟 原告側TCL社へ1000万元の賠償請求

 17日、中国最大の音楽著作権侵害訴訟が北京市中級法院で開廷した。
 TCL社製携帯電話12機種の着メロが著作権を侵害したということで、中国音楽著
作権協会がTCL移動通信有限公司を訴え、1284.48万元の損害賠償請求を行い、同時
にTCL社製携帯電話販売会社である北京迪信通電子通信技術有限公司も訴えを提起
している。

〈原告側:TCL社は多くの曲を侵害〉
 中国音楽著作権協会によると、協会が昨年9月北京迪信通電子通信技術有限公司
で購入したTCL社2002年生産の12機種には、1台ごとに王洛賓の「青春ロンド」、李
海鷹の「七つの子の歌」と「康定情歌」など計23曲のよく知られた音楽が内蔵され、
20人にわたる作曲者の権利が侵害されている。また、1機種平均で8.92曲の権利を
侵害しているという。
 中国音楽著作権協会は、被告は承諾を取らずに23曲を複製して配付し、いかなる
費用の支払いを拒み、作曲者の著作権を著しく侵害していることから、両被告対し、
著作権を侵害している着メロの即刻削除の請求、全国紙に謝罪文の掲載、同時に
1284.48万元の損害賠償請求を裁判所に行った。

〈被告:損害賠償は50万元以内〉
 TCL社の代理人は、起訴事実がはっきりしない、12台の携帯だけを見てTCL社すべ
ての製品が著作権侵害をしているとは判断できない、賠償請求額についても、中国
音楽著作権協会は国家版権局の専門部局の承認を取っていないと述べている。携帯
電話の音楽とディスクなどで聞く音楽とは実質的に異なり、TCL社では請求額は50
万元以下であるべきだと考えている。
 開廷初日、北京迪信通電子通信技術有限公司は、著作権侵害をしていない、販売
会社としてそのような義務はない、機種の中にある音楽を聴いてから販売するわけ
ではないので、本件とは関係ないと表明した。

〈焦点:0.12元という基準は適当か〉
 18日、中国音楽著作権協会は20人の作曲家と取り交わした管理契約書、協会とモ
トローラ社、中電通訊と交わした音楽著作権使用承諾協議書を証拠として提出した。
それによると、国内、国外など多くの企業は着メロ1曲ごとに最低基準0.12元を支
払っており、中電通訊は1曲ごとに0.5元を基準にしている。
〔10月19日京華時報〕