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社会の混とんが招く事件事故

一部の汚職官吏の逃亡方法 極秘逃亡ルート

 「青年時訊」最新号で、中国の汚職官吏の逃亡方法、逃亡ルートなどの極秘情報
が掲載された。また、一部の省・市でここ数年に逃亡した汚職官吏の人数も公表さ
れた。

 広東省でここ数年に失踪した官吏は790人に達しており、逃亡した官吏は1240人、
そのうち県幹部以上の役職の者が466人であった。また、北京市では442人の官吏が
逃亡しており、そのうち97人が県幹部以上の役職についていた。
 2001年1月、最高人民検察院と公安部は共同でテレビ電話会議を開き、逃走中の
収賄などの職務犯罪容疑者の追跡することを決めている。その当日の新華社ニュー
スでは、概算で4000名以上の収賄容疑者が50数億元の公金の着服して逃走中であり、
そのうち一部は既に海外に逃亡している。これにより、国有資産の大量流失を引き
起こし、一部の国有会社・企業の経営を困難にし、社会に非常に深刻な危害を及ぼ
していると伝えた。

 記事によると、海外逃亡した汚職官吏は、金融システム官吏、国有会社の官吏と
財務官吏が比較的多い。ここ数年では、一部の国家機関官吏、さらに高級指導幹部
までもが海外に逃亡し始めている。
 さらに、多くの汚職官吏は資金移動に子供を利用している。一般的には、まず子
供を留学させ、その後秘密に資金を移動させる。この方法で、1年でアメリカに100
億ドルという高額の資金移動をすることができる。2000年に中国から480億ドルが
流出しており、その一部が留学を使った資金流出であると見られている。

〈汚職官吏国外逃亡の4種のルート〉
 雑誌によると、事件の被害総額が比較的少なく、身分の比較的低い腐敗分子は、
大部分がタイ、ミャンマー、マレーシア、モンゴル、ロシアなどの中国の近隣国家
に逃亡している。
 事件の被害総額が多く、身分の高い汚職官吏の大部分は、米国、カナダ、オース
トラリア、オランダなどの欧米の先進国に逃げている。
 直接欧米出国の証明書が手に入らなかった場合は、まずアフリカ、ラテンアメリ
カ、東ヨーロッパなどの小国に逃亡し、その後機会を待って移動する。
 そのほか、かなり多くの逃亡者が、香港世界航空センターで元英国所属国家であ
る香港人民のために発行される「出生証明」を利用して、さらにそのほかの国家ま
で逃げている。

 2003年8月初め、「党と政府機関、司法及び公安部門の人員の出国、出国通行許
可証、旅券管理措置」が緊急に通知、施行された。一部の県幹部以上の出国通行許
可証、出国旅券は上級の組織部門によって統一管理されている。北京メディアは、
この措置には即効性があったと報じている。
 8月3日夜から8月5日までに、北京、天津、上海、広州、深セン、珠海、昆明など
の港と空港で、旅券あるいは通行許可証を持って海外逃亡しようとしていた幹部60
数名が逮捕された。そのうち7人は副庁級の官吏で、金融機関、税関の発行した資
金携帯出国証明許可書を持っており、携帯金額が最少であった経済貿易幹部でも60
万ユーロ携帯していた。

〈4種類の資金持ち出し方法〉
 中国政法大学国際法研究センターの周忠海主任は、汚職による金銭の持ち出しに
ついて4種類の方法をメディアに語っている。
1) 企業の責任者と外国企業が話し合い、外国に共同で会社をつくり、その外国会
 社名義で株式を買い付け、企業の責任者は企業の株価を安くして、外国企業に安
 価で株を購入させる。企業の責任者は外国企業から分け前を取る。
2) 国有企業の責任者が外国企業の支店・支部をつくり、正常な投資ルートで資金
 を外国へ移転し、その後外国で会社のお金を私物化して持ち出す。
3) 企業の責任者が企業の正常な国際貿易の中で高値の輸入、安価な輸出をし、差
 額を外国の個人口座に入れる。
4) 汚職による金銭を携帯しても、税関で持ち出し金額に対して制限がある。しか
 し、税関でも問題が起こることがある。深センから香港への直行便はなおさらで、
 直行便の検査が行われないこともしばしばである。
〔1月2日鳳凰ネット〕

30人以上の死亡者を出した重大事故、2003年は14件

 中国国家安全生産監督管理局によると、2003年に全国で30人以上の死亡者を出し
た重大事故は14件、死亡者計818人。前年比で2件、194人の増加となった。
 これら14件の事故の内訳は、炭鉱での事故が7件、計360人。山間部で1件、237人。
花火・爆竹2件、72人死亡。火災1件、33人。交通事故2件、64人。水上での事故1件、
52人。

〈事故発生日時 事故発生場所・事故を起こした会社 事故の状況〉
▽12月30日 遼寧省鉄嶺市昌図県双廟子鎮 昌図安全環保彩光声響有限責任公司
 花火・爆竹が爆発、38人死亡。
▽12月23日22時15分 重慶開県西南油田ガス分公司 川東北天然ガス井戸
 羅家16坑内で天然ガスが噴出。ガスに含まれていた硫化水素による中毒で243人
死亡。
▽12月21日9時30分 広東省清遠市連州市星子鎮
 人を乗せた無認可の牽引車付トラクターが国道394線口から30.5キロメートルの
地点で横転。32人死亡、6人負傷。
▽11月14日11時44分 江西省豊城鉱務局 建新炭鉱
 1010号坑内でガスが発生し爆発。51人死亡、5人軽傷。
▽8月11日6時40分 山西省大同市杏爾溝炭鉱
 ガスが発生し爆発。43人死亡。
▽7月28日18時8分 河北省石家庄市辛集市王口鎮 郭西村花火爆竹工場(正式登録
された株式企業
 工場内の火薬が爆発、35人死亡、2人行方不明、103人負傷。
▽7月26日22時15分 山東省棗庄市藤州市木石炭鉱(正式登録された郷鎮企業)
 地下水が噴き出し、坑内にいた35人が溺れる。8月24日15時時点で33名が死亡し
運び出され、2名が行方不明。
▽6月19日7時50分 重慶市轄区〓陵区龍橋鎮 白拱埠頭長江流域下り客船 〓陵10号
 〓陵から上流17キロメートルの地点で濃霧に見舞われ、上ってきた貨物船江龍806
号と衝突。〓陵10号の乗客65人は川に落ち、船は沈没。52人死亡。
(注:〓は、「倍」の部首がさんずいになったもの)
▽6月6日7時30分 広東省河源市同発二公司所有の粤P01522ナンバーの大型バス
 深セン宝安に向かう途中、義河路から東江に転落。30人乗りバスに46人が乗車し
ており、うち32人死亡、軽傷の6人を含む14人が生存。
▽5月13日 安徽省淮北鉱業グループ 芦嶺炭鉱
 第22坑道でガスが発生し爆発。爆発は採掘場2カ所と坑道1カ所。当時坑内に入っ
ていた作業員114人のうち86人死亡、重症9人、軽傷19人。
▽3月22日12時50分 山西省呂梁地区孝義市駅馬郷 孟南庄炭鉱(正式登録された
郷鎮企業)
 ガス爆発が発生。当時作業していた87人のうち11人が自力で脱出、4人が救出、72
人死亡。
▽2月24日14時55分 貴州省六盤水市水城鉱業グループ公司木沖溝炭鉱
 ガスが発生し爆発。当時作業していた353人のうち296人が脱出、18人負傷(うち
4名重症)、39人死亡。
▽2月2日17時50分 黒龍江省ハルピン市道外区 天潭酒店
 火災が発生し、33人死亡、負傷者23人、そのうち10人が入院し、危険な状態を乗
り越えた。
▽1月11日4時40分 黒龍江省ハルピン市方正県 宝興炭鉱(正式登録された郷鎮企業)
 坑内で密閉作業中ガスが発生し爆発。当時作業していた36人のうち、34人死亡、
2人生還。
〔中新網1月5日〕

北京警察、100人の人々を扇動して天安門で騒ぎを起こした首謀者2人を逮捕

 中新社の報道によると、北京警察は6日の2回目の記者会見で、100人を扇動して
天安門で騒ぎを起こした2人を法に基づき逮捕し、同時にまた、地方から北京へ陳
情に来た者数十名を集め釣魚台国賓館などで騒ぎを扇動した2人を拘留したと発表
した。

 2003年12月12日午前、100人余りの身元不明の陳情に来た者が陳情書を手に持ち、
文字が書かれた衣服を身にまとい、天安門広場に入り一斉に無実を訴え、それぞれ
が抱えている「冤罪」を叫ぼうとした。彼らの非合法な集まりは天安門の秩序を著
しく乱した。
 警察の調査の末、その集会はだれかの策略による、事前に計画・組織された非合
法なデモであることが判明した。警察は扇動をした首謀者の孫舒萍、呉大明を法に
従い逮捕した。その後、2人に対し検察機関から逮捕状が出た。
 今回の事件は、昨年10月に警察が天安門で騒ぎを起こして2人逮捕、16人拘留を
公表したのに続く、2回目の天安門での騒ぎである。

 北京市公安局の于泓源副局長によると、32歳の新疆出身の孫舒萍(女性)は、養
育費、不動産の財産権、名誉毀損等をめぐる問題で夫、姑等家族と争いが起こり、
地元の裁判所へ提訴していた。しかし、裁判所が孫の要求が不条理であるとして却
下したため、昨年11月北京へ陳情にやってきたという。
 また、46歳で四川出身の呉大明は、借金を返さなかったために相手から持ってい
た小型トラックを差し押さえられた。それを裁判所に提訴し、相手に74万元の損害
賠償を要求したが、裁判所の判決が呉の想像どおりでなかったために、昨年10月北
京へ陳情にやってきたという。
 同じ境遇の孫と呉は偶然出会い、2人は意気投合した。孫が「デモを起こそう。
やるなら大きい方がいい。各省の陳情者を集めよう」と提案した。
 「多くの冤罪者の代表」と自称する孫舒萍と呉大明は陳情者100人ととも12月12
日午前天安門広場へ集まり、冤罪を叫ぶというどたばた劇を演じた。
 北京市公安局の馬振川局長は、天安門広場は中華民族の代表でありシンボルであ
る。また、中国の政治、文化、国際交流の中心としての地位は重要で、その役割は
大きく、影響力は何物にもかえがたいものであること、個人がそこで自分の鬱憤を
晴らすのは、法律が許さないと語った。

 このほか、警察は6日、社会秩序を乱した罪で内蒙古出身の趙鳳材、陜西出身の
張尚中を拘留したことを発表した。この2人は、2003年12月に数十名の陳情者を釣
魚台に集め陳情させ、人数の多さを利用し事件を起こしたという。
〔1月6日鳳凰ネット〕