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春節前・2003年を振り返る

2003年中国企業十大ニュース発表

 北京晩報によると、中国企業連合会と中国企業家協会が主催する2003年度「企業
十大ニュース」、「最も影響力のある企業」(10社)、「最も注目を受けている企業
家」(10名)、「最も成長性がある企業」(4社)の選出が1月7日行われた。
 経済学者、マスコミ界の権威、政界関係者、企業代表から成る評定委員会が2回
の初期選考と無記名投票により、中国企業十大ニュースを選出した。

〈企業十大ニュース〉
1) 温州ライター企業 EUによるライターの反ダンピングに勝利
2) 中国航天科技集団 中国初の有人宇宙飛行成功に参画
3) 189社の中央企業 国資委員会によって出資者としての責任を履行
4) 全国工商連副主席で山西省海〓鋼鉄集団公司取締役兼会長の李海倉氏殺害
5) 川東北天然ガスで事故が発生、多数が犠牲
6) 中国国内で初めての外国独資銀行であるフランスパリ銀行が登記、設立
7) 非公有制企業が初めて5・1労働賞を受賞
8) 中国電信、中国網通 「小霊通」で電信各社の競争が新局面に
9) 中国三峡工程開発総公司による長江三峡通行往来停止、貯水、発電目標実現
10) フィルム企業楽凱とコダックが合資
(注:〓は、「金」を三つ書く)

〈最も影響力のある企業〉
1) 中国第一汽車集団公司
2) 中国航天科工集団公司
3) 聯想集団公司
4) 国家電網公司
5) 武漢鋼鉄(集団)公司
6) 山西杏花村汾酒集団有限責任公司
7) 中国楽凱フィルム集団公司
8) 中国アルミ業集団
9) 蘇寧電器チェーン集団
10) 広西玉柴機器股ブン有限公司

〈最も注目を受けている企業家〉
1) TCL集団股ブン有限公司社長、総裁 李東生氏
2) 首都鋼鉄集団党委員会書記、社長 朱継民氏
3) 中国航天科工集団公司党委員会書記、社長 夏国洪氏
4) 内蒙古伊利実業集団股ブン有限公司社長 鄭俊懐氏
5) 中国貴州茅台酒廠有限責任公司 社長 袁仁国氏
6) 長豊(集団)有限責任公司 社長 李建新氏
7) 中国広厦控股創業投資有限公司 総裁 楼明氏
8) 青島港集団有限公司株主局主席、総裁 常徳伝氏
9) 山西〓案鉱業有限責任公司 社長 任潤厚氏
10) 中国万達集団 社長 巴洪斌氏
(注:〓は、さんずいに「路」)

〈最も成長性がある企業〉
1) 寧波奥克斯集団
2) 河南神火集団有限公司
3) 安徽国通高新管業股ブン有限公司
4) 営口東華企業集団
〔鳳凰衛星1月11日〕

2003年中国十大勝ち組業界

 「中国経済週刊」によると、2003年は特別な1年で、年間国民経済は依然として
強力かつ健全に成長を維持している。
 その中で、不動産、自動車、ネットゲーム、家電、携帯電話、医薬品、出版、物
流、小売、飲料が2003年の十大勝ち組業界となった。

〈不動産業〉
 世界の不動産業利益は一般的に約5%であるが、中国の不動産業の平均利益率は15%
以上である。
 フォーブスの最新「中国大陸100富豪ランキング」中47名が不動産に従事してい
る。また、トップ10のうち8人が不動産業に従事している。上位3位の栄智健氏、許
栄茂氏、孫広信氏は、不動産業界では大変な有名人である。

〈自動車業〉
 関連統計データによると、自動車業の平均利益率は28.45%である。自動車業の利
益は国際業界の平均利潤率3%―5%よりはるかに高い。

〈ネットゲーム〉
 2003年はインターネットのネットゲームが急速に成長した。「丁磊」は、ネット
ゲームで起死回生し、トップの栄誉に輝いた。陳天橋は「伝奇」というネットゲー
ムで、たった3年間で40億元の利益を上げた。
 2003年末、中国のネットゲームユーザーは8000万人に達し、2003年の中国ネット
ゲームの市場規模は昨年の9.1億元から20億元近くまで増加している。

〈家電業〉
 税関の統計データによると、2003年1―10月の中国家電製品の輸出は既に100億ド
ルを突破し、前年同期比で39.7%増となった。このことで、中国家電事業の年間輸
出額は初めて100億ドルの大台を突破した。

〈携帯電話業〉
 2003年、中国携帯電話業は引き続き急速に伸びている。
 2003年1―10月、累計生産台数1.45億台、販売台数1.4億台で、前年同期比それぞ
れ49%と48.3%に達した。携帯電話企業全体の製品販売収入は2090億元で、100.2億
元の利益となった。

〈医薬品業〉
 関連部門の発表したデータによると、医薬品業界の利益は20%増となった。
 中国医薬品小売業の巨額の利益には驚かされる。専門家によると、もし45%値下
げしたとしても利益が出るという。病院の薬品による利益はさらに驚異的なものと
なっている。

〈出版業〉
 中国は世界で年間図書出版種類の最も多い出版大国となっている。国家の独占経
営政策の保護を受け、図書出版業は比較的高利益を維持している。販売利益率は一
般的に約20%で、30%以上に達するものもある。利益のうち、図書出版が業界全体の
利益額の70%以上を占めている。

〈物流〉
 2003年は中国第3者物流速度が急速に発展した1年であった。70%の物流サービス
会社は、過去3年間で年平均業務を30%増加させた。
 世界の巨大小売企業10社のうちの3分の2が中国にあり、中国に仕入れセンターを
設立している。2003年、中国の物流市場の規模は2400億元になり、2002年比で約26%
増加している。中国全体の第3者物流市場の2000年から2005年までの成長率は25%に
達すると予想されている。

〈小売業〉
 中国の百貨店業界は不況から抜け出し始めた。商品小売額は消費財小売総額を上
回り、小売額が消費財小売総額の中に占める割合はますます高くなってきている。
小売市場シェアは、優位性のある企業、ブランドの企業に集中している。多くの業
態が混合した経営が目立つのが特徴だ。民営資本、海外資本のチェーン店がますま
す伸びている。

〈飲料業〉
 ノンアルコール飲料では、種類の分布と市場再編が急激に進展変化している。ビ
ン入りミネラルウォーター、炭酸飲料、お茶飲料の三大飲料は依然として80%以上
を占めている。しかし、果汁飲料、乳性飲料、特殊用途飲料の発展の勢いは急激で、
先発商品を追いつく勢いである。
〔新華ネット1月12日〕

年越しディナーはどこで? 中国料理と西洋料理の年越しディナー

 中国料理レストランはやはり人気があるのだが、西洋料理のレストランも一般的
になってきている。その反面、一部のレストランの状況は余り楽観的とは言えない
状況にある――。

 間もなく旧正月を迎えるこの時期、北京では年越しディナーの予約がどんどん入
り始めている。レストランで年越しディナーをするというスタイルは、北京の多く
の家庭で受け入れられるようになってきた。
 しかし、北京のレストランでの年越しディナーの予約状況から見ると、人気レス
トランは二極分化している。

 レストラン「郭林家・常菜陶然亭」の年越しディナーの予約はとっくに満席であ
る。この店は、年越しの晩のテーブルを予約し、来店してから具体的なメニューを
注文する。
 レストラン「鼎鼎香」も既に3分の2の予約が入っており、年越しまでには超満員
になることは間違いない。
 しかし、すべてのレストランがこの2店のように予約で満席というわけではなく、
ほとんどのレストランは3テーブルから5テーブルの予約が入っているというだけで
ある。

〈洋食レストランの状況〉
 レストラン「マキシム」によると、今年の西洋料理のレストランの年越しディナ
ーの予約状況を比較的楽観しており、既に年越しディナーの予約も入り始めている
という。
 「マキシム」の単コック長によると、例年、年越しまでの1週間ぐらいの時期に
年越しディナーの予約が集中するという。予約する人は高収入者が多数を占めてお
り、好奇心旺盛で、中国料理に食べ飽き、西洋料理レストランで違ったものを食べ
てみようという人がほとんどである。
 ロシア料理の「新僑飯店・三宝楽餐庁」でも、予約が続々と入っている。
 西洋料理のレストランの予約は、まだ超満員とまではいかないが、それでもかな
り多くの予約が入っているようだ。

 その原因の1つは、西洋料理のレストランでの年越しディナーの予約スタイルが
さまざまであるということにある。先にテーブルを予約し、当日注文するスタイル、
レストランのニューイヤーセットを予約するスタイル、ニューイヤーバイキングを
予約するというスタイル――この点は中国料理にはないスタイルである。
 「新僑飯店・三宝楽餐庁」と「マキシム」は、最近ニューイヤーセットを打ち出
し、さらに年越しディナー市場への参入を強めている。
 人々の考え方の変化や西洋料理レストラン自身の不断の努力により、今年の年越
しディナー市場では、西洋料理のレストランも市場のパイを得ることになるだろう。

 それ以外にも、幾つかの特色のあるレストランは、今のところまだ3テーブルか
ら5テーブルしか年越しディナーの予約が入っていない。しかし、これらのレスト
ランは鮮明な特色を持っていることから、年越しまでには超満員になりそうである。
 ただし、北京では、まだ年越しディナーで外国料理を食べるスタイルを受け入れ
ない人も多くおり、一部の特色を持つレストランではふだんでも十分繁盛している
ことから、年越しディナーに頼って利益を得るということに余り期待していないよ
うだ。

〈「小さい店」は余り楽観的とは言えない〉
 このほか、特に味に特色がなく、余り有名でない「小さい店」の予約状況は余り
楽観的とは言えない。
 「小さい店」とは、面積が小さく、規模が小さいことを指すとは限らず、さらに
厳密に言えば、経営上が余り芳しくなく、新年到来の時期にもかかわらず、それを
ビジネスチャンスにできないレストランを指す。
 こういったレストランは、新年だけではなく、ふだんの商売についても言うまで
もない。まず味に特色がないし、その上新年到来というビジネスチャンスに対して
も、十分な取り組みもできていない。

 年越しディナー市場は大きく、うまく商売をすれば多くの潜在的な顧客を発掘で
きるはずだ。予約はしたいが、有名店はみんな予約でいっぱいでいいレストランを
見つけられないと思っている人は毎年多くいる。
 「小さい店」がサービスと宣伝を強化すれば、きっとこれらの客の中にビジネス
チャンスを探し当てることができるだろう。〔新華ネット1月8日〕