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中国国内の資源開発戦略

2001年以降中国全国のチベット援助は約67億元 プロジェクト2876件

 27日、チベット自治区関連部門から聞いたところによると、2001年以降、中国全
国の省、中央企業、国家部委がチベット援助を行っている。
 約67億元の資金が手配され、援助プロジェクトは2876件が行われ、農業、林業、
牧畜業、水道、電気、交通、エネルギー、文化教育、医療衛生、放送テレビ、都市
建設、末端自治体建設、農家家屋改造、人材養成等さまざまな分野に広範に及んで
いる。
 2001年以降、北京、江蘇、上海、山東、黒龍江、吉林、湖南、湖北、安徽、広東、
福建、天津、重慶、四川、浙江、遼寧、河北、陝西等18の省、宝鋼集団、中化集団、
東風汽車公司、中国一汽、中国電信、中国遠洋、中国アルミ、武漢鋼鉄、神華集団、
中石化、中信集団、中海油、中石油、国家電網、中国移動、中国聯通等17の中央企
業及び60の国家部委がチベット援助に参加している。
 幹部人材のチベット援助では、中央はチベットに相前後して2479人のチベット援
助のための幹部を派遣して、チベットで業務に携わらせている。
 これらのうち、第3回目のチベット援助幹部は、地庁レベルの幹部が77人、県処
レベルが558人、第4回目では、地庁レベルが75人、県処レベルが575人、第5回では、
地庁レベルが71人、県処レベルが571人だった。
 目下、チベット全地区の74県(市区)のうち、58(第4、第5でそれぞれ56)の援
助を受けた県(市)委員会書記はチベット援助幹部が担当している。3回目のチベ
ット援助幹部で県(市)委員会書記を担当しているのは、170人いる。
 チベット自治区関連部門責任者は、幹部人材や資金を通じたチベット援助は、技
術、人的なチベット援助で、全方位、多段階、広範囲に形成され、支援業務は著し
い成果を上げていると示している。〔新華網3月27日〕

チベット高原に中国最大の循環型経済圏を建設

 中国国内の化学工業、エネルギー、プロジェクト建設など各分野の51名の専門家
らが3月下旬、チベット高原に集まった。中国最大の循環型経済区「チャイダム循
環経済試験地域」の47.1億元を投じた筆頭プロジェクト「青海省塩湖集団総合利用
プロジェクト第二期プロジェクト」の審査と論証を実施するためだ。チャイダムの
経済開発が再び注目を集めている。
 中国の「打ち出の小づち」と称されるチャイダム盆地は、青海省海西蒙古族自治
州に位置する。面積は25.7万平方メートルで、判明している埋蔵資源の数は39種、
資源の潜在価値は15.5兆元に上り、青海省の鉱物資源の潜在価値の90%、全国の鉱
物資源の潜在総価値の16.4%を占める。
 チャイダムは昔から人がほとんど足を踏み入れない地域だった。中華人民共和国
建国後の1954年、地質隊員がチャイダムを訪れ、鉱山の開発や工場建設が始まった。
近年の世界的な資源不足で、チャイダム盆地の鉱物資源企業である青海塩湖集団、
中信国安集団公司、西部鉱業集団、慶華集団公司、青海ソーダ業有限公司などが注
目を集めている。
 中国は2005年10月、チャイダムを全国で初めての循環型経済の試験インダストリ
ーパークとして正式に承認した。
 海西州の馬傑副州長は次のように話す。「チャイダム試験地域は面積が最も広く
インフラ条件が最も悪いため、組織化が最もおくれた地域である。他の循環型経済
地域の多くは資源の廃棄物利用から開始したが、チャイダムでは資源の総合利用か
ら開始した。海西州は将来、中国の西部地域で非常に特色ある循環型経済パークに
なるだろう。西部地域の新たな成長モデルにもなる」
 チャイダム地域は資源の類型が豊富で質が高いほか、資源の種類の組み合わせが
よいため、産業間の関連性が強く、調和しやすい。石油ガス・塩化学工業、石炭・
コークス・塩化学工業、炭化工業・塩化学工業・建材、金属・天然ガス・塩化学工
業、鉄鉱・コークス・鉄鋼の5つの循環型産業チェーンを形成している。
 2年余りが過ぎ、盆地内にはゴルムド市、デリンハ市、ターチャイダム市、ウラ
ン県に4大機能の工業パークが完成し、産業集積の効果が既にあらわれている。
 青海省建設庁の巫楽副庁長は次のように話す。「塩湖集団総合利用プロジェクト
の第二期プロジェクトでは、チャイダム盆地の天然ガス資源とチャルカン塩湖資源
を利用する。プロジェクトが完了すれば、西北地域に今はないポリ塩化ビニルの大
型生産設備ができ上がり、国のクロールアルカリ工業計画に資することになる」
 「立案に始まり、企業プロジェクトとインダストリーチェーンの下流とを関連づ
けられるかどうか、他の製品の廃棄物利用と関連づけられるかどうかが我々の関心
事。関連づけを可能にするよう、力を尽くしている」馬傑副州長はこのように述べ
ている。
 発展理念の突破で、突出した循環型経済の産業集約型プロジェクトがチャイダム
に定着してきている。
 青海省チャルカン塩湖には、中国最大のカリ肥料生産基地が完成した。
 中信国安は中国最大の炭酸リチウムプロジェクトを建設する。このプロジェクト
は年間で炭酸リチウムを3.5万トン、ホウ酸を5万トン生産、工業生産額は12.8億元
に及ぶ。
 青海中浩天然ガス公司は、中国最大規模のメタノール生産ラインを総額25.3億元
投じて建設する。
 塩湖集団は世界で唯一の塩湖の資源と天然ガス資源とを結合させた循環型経済イ
ンダストリーチェーンを築くために80億元を投じ、中国最大のカリウムとマグネシ
ウムの生産基地を建設する。
 デリンハ市のインダストリーパークにある青海ソーダ業プロジェクトは、東部の
民営企業である浙江ガラスが投資し開発している。ソーダ灰の生産原料となるのは
カリ肥料の生産後に塩湖の環境を汚染する塩化物の末端物質であり、ソーダ灰生産
中に産出されるスラグはセメントの付属材料となり、廃液は市場の売れ筋である塩
化カルシウム製品に変わる――。
 海西州の国家発展改革委員会の王生宝副主は、「今後5年間で、チャイダム循環
型経済試験地域の工業プロジェクトへの投資額は1000億元を超える。第十一次5カ
年計画後の3年と第十二次5カ年計画の初期に、全国的にも国際的にも影響力のある
重点プロジェクトが実施され、チャイダム盆地の開発が進むだろう」と話す。
〔経済参考報4月1日〕

「銅城」甘粛省白銀市 初の資源枯渇転換都市となる

 24日、甘粛省政府広報室開催の記者会見において、「銅城」と称される甘粛省白
銀市が、3月17日をもって初の国家資源枯渇転換都市となったことが明らかになった。
 白銀市は典型的な資源型都市で、早くも漢の時代には採掘業が始まった。1980年
代以降、銀主体の鉱工業は下り坂に入り、銅資源も大幅に減少、非鉄金属工業は困
難に陥り、環境汚染も深刻さを増した。白銀市党委員会 袁占亭書記は、新鮮な空
気を吸うことや安全な水を飲むことは、他の地域では当たり前のことであるが、こ
こでは困難な上にも困難であると語る。
 このように艱難辛苦を味わってきた。近年、白銀市の努力により、環境汚染の状
況は明らかに改善してきた。最近では、経済転換の趨勢に伴い、「デジタル白銀」
建設が日程に上った。白銀の経済転換で形成された4つの結合、6つの変換は、国家
の関係部門及び学会から資源型都市の経済転換として「白銀モデル」と呼ばれている。
 今後、白銀市は経済、社会、文化など4つの方面で改革する。
 経済転換では、特に、非鉄金属及び希土類新材料、鉱工業資源の再利用、黄河文
化観光等8つの主要産業の育成を図る。
 社会転換では、4大住民プロジェクトの整備、すなわち重点環境汚染整備、飲料
水の安全確保、新鮮な空気確保、健康的な環境での生活と勤労の整備を図る。
 文化転換では、科学技術白銀建設を促進し、自主開発能力の向上に努める。
 さらに、12の初の国家資源枯渇転換都市中、白銀市は唯一銅鉱山資源を主体とす
る都市で、現在、国家発展改革委員会は6つの白銀経済転換プロジェクトを定めて
いる。〔中国新聞網3月25日〕

福清市2020年には60基、110キロボルト以上の変電所を建設へ

 計画によれば、2020年までには福清市では500キロボルト変電所を2基、220キロ
ボルト変電所を15基、110キロボルト変電所を43基建設し、電力網の現代化を図る。
 福清電力供給会社によれば、福清市電力施設局計画(2007―2020年)は専門家に
よる批准を受けたのことである。
 近年来、福清市の電力供給量は高い速度で伸びており、2006年には21.14億キロ
ワット時となっている。現在、同市では、220キロボルト変電所が3基、110キロボ
ルトが11基、35キロボルトが3基ある。
 2010年には同市の最高負荷計画は72.37万キロワットとなり、2020年にはそれが2
67.9万キロワットとなるとされる。生産・生活用電力を満足させるため、上記建設
を進める。
 一方、福清江陰電厰の投資及び原子力発電や風力発電などの発電施設建設に伴い、
同市は多様な発電源を持つエネルギー都市となるであろう。〔世華財通信3月26日〕

中国の今年の原油生産量は1.89億トンと予測

 中国石油・化学科学工業協会の馮世良秘書長は27日、今年の中国国内の石油化学
工業業界は引き続き安定かつ急速な発展を継続するとし、年間の中国国内の原油生
産量は1.89億トンで昨年の1.87億トンを上回ることが予想されると示した。天然ガ
スの生産量は760立方メートルに達し、昨年の666立方メートルを上回る。
 馮世良秘書長が「2008年の石化業界サミットフォーラム」で準備していた演説原
稿の中で上記のような予想をした。また、今年の中国の原油輸入依存度は約47%で、
今年の石油化学工業業界の工業生産額は18%増前後、販売収入は約20%増、利益は19%
増前後と予測している。同時期の石油化学業界の固定資産投資は20%増以上として
いる。
 2008年の中国石油化学業界の輸出入貿易は引き続き増大し、そのうち、輸入の増
加速度は18%前後に達し、輸出増加速度は25%前後になると示している。
 また、中国石油化学工業協会の今年の一番の任務は国内市場供給を満たし、石油
及び化学工業の安定的な運営を保持することとした。
 国家統計局が先般発表したデータでは、中国の2007年原油生産量は前年比1.6%増、
1.867億トンで、原油の1日当たり生産量は375万バレル。〔上海証券報3月28日〕
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―――――――――――――――――――――――――――― 李 年古 著 ―
 日本人には言えない
   中┃国┃人┃の┃価┃値┃観┃  中国人とつきあう68の法則
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―――――――――――ISBN 4311603290 四六判 216頁 本体1680円 学生社
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