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新中国60周年の歓喜

胡錦濤が乗っていた閲兵車「京V02009」の意義を検証する

 今回、胡錦濤が閲兵式で乗っていた閲兵車のナンバープレートは「京V02009」だ。
 「京V」は2004年式の軍ナンバー、一般的には中央軍委の車である。ナンバープ
レートが「2009」、これは何を意味しているのか? 恐らく今回も従来と同様、外部
にはこのナンバープレートに対する解説はないだろうが、このナンバープレートの
意味合いはまた話題の中心になるだろう。素直に解釈すれば、それは今年――つま
り、2009年だからだ。
 国慶50周年のときの閲兵車は「甲A02156」、「甲A」は1997年式の軍ナンバー、
当時においては一般的に中央軍委の車になる。
 ある人によれば、「21」、すなわち中国共産党は1921年に誕生したからだとか、
またある人によれば、もうすぐ21世紀に突入する(次の年が2000年)からだと言わ
れた。そして、「56」は偉大な祖国には56の民族を有する、そして「2156」の前の
数字である完全無欠の「0」は国家の領土が完璧であることを意味していると言わ
れた。
 また、最初の「甲A」は、当時の在北京中国人民解放軍総司令部が使っていた軍
プレートの標識であるからして、では、これは中国の軍隊が祖国の統一を遂行し、
問題なく21世紀に向けて進むことができることを意味しているのだろうか? まだ誰
も権威ある最終的解釈をしていないが、この説は結構説得力がある。
〈2009年 紅旗HQE車〉
 1日、「京V02009」ナンバーの「紅旗」ブランドの閲兵車が胡錦濤国家主席を乗
せて閲兵した。
 これは完全たる手づくりの最高級豪華車、「首脳級」が乗るこのHQE最高級紅旗
は、長さ6メートルを超え、伝統的に3列の座席を擁し、すべての動力源として純正
「中国芯」が使用されている。これは乗用車クラスでは最高レベルを意味するV12
型エンジンであり、一汽集団が新しいHQE大紅旗のためにわざわざ自主設計し開発
した先進国並みのガソリンエンジン、そして中国の自主開発の最高級乗用車エンジ
ンでもある。
〈紅旗HQEの分析〉
 「中国芯」を擁すること以外に、新紅旗閲兵車は設計段階から既に防弾設備が採
用されている。車の各部にそれぞれに違う防弾工夫が施されている。これは完全な
る自主開発の技術で、世界中でもドイツだけがこの技術を持っている。
 この車には初めて4エリアに独立した温度調節機能付き自動エアコンが採用され、
車の中にある前後左右4人がそれぞれの必要に応じて個別に温度や風量を調整でき
る。後ろの座席にはセンター吹き出し口以外に左右両側とセンターピラ、そして天
井からも吹き出し口があって、風の当たりをよりソフトにし、車内の空気の流れと
温度を均一化することによって、車内にある運転席との隔壁を閉めても後座席の人
の快適さを確保している。
 また、高強度の鋼板や航空機仕様の窓ガラス、ガソリンタンクの防爆技術、軽量
化した戦車用防弾陶磁技術及び国内造船技術の真髄である最新溶接技術など、すべ
て次世代の紅旗開発者によってこの閲兵車に投入された。新材料技術がこの「堂々
たる大物」のダイエットに貢献したため、全車重は4.5トンにすぎない。
〈またも紅旗HQEの車両価格が300万を超えた〉
 1日の閲兵セレモニーで、胡錦濤国家主席がナンバープレート京V02009の紅旗車
に乗って閲兵した。この「紅旗」車がまた全国民の注目の的になっている。
 「紅旗」車を閲兵する車として使うのは建国後の閲兵式の伝統である。1958年、
1台目の「紅旗」車CA72型高級乗用車の試作に成功し、1959年「紅旗」閲兵車が始
めて国慶節の閲兵式に姿をあらわした。
 1984年の国慶35周年に従来の閲兵方式を改められ、中央軍委主席が直接軍を観閲
するようになった。当時はトウ小平が「紅旗」CA770型高級観閲車に乗って人民解
放軍三軍部隊を観閲した。
 1999年の国慶50周年の閲兵式では、当時の中共中央総書記、国家主席、中央軍委
主席である江沢民が一汽生産の紅旗CA772TJ特種観閲車に乗って陸海空三軍部隊の
将校たちを観閲した。そのプレートは「甲A02156」だった。
 それでは、今回の閲兵式に使用された紅旗と先代紅旗観閲車とはどう違うのだろ
うか?
 消息筋によると、今回の紅旗特種観閲車の原型は紅旗HQEである。先代の紅旗車
に比べ、その外観、内装、配置、動力などに大きな改良が認められるが、紅旗車の
遺伝子をとどめている。車両価格は300万元を超える。
 その最たる技術更新は「中国芯」を持ったということだ。この新型エンジンは、
我が国の全く新しい自主設計による、小さくて軽いV12オールアルミ製ガソリンエ
ンジンである。このエンジンは2つの「大脳」を持ち、それぞれ独自に6気筒をコン
トロールするようになっている。たとえ片方の「大脳」が故障しても、もう一方の
システムで正常運転が可能である。このシステムによってエンストの頻度を下げ、
従来では難しかった安定的な低速による閲兵の難点を解決したのである。
〔南方都市報2009年10月2日〕

天安門広場の「五つ星サービス」

 国慶節の国慶聯歓晩会の会場では、数多くのボランティアや裏方として支えるス
タッフが黙々と額に汗して働いていた。その中でも、特にこう語ったチームがある。
「自分達の目標は簡単。式典に出席する来賓に五つ星レベルのサービスを提供する
ことだ」
 ブルーの服を身につけた530人余りのボランティアは、北京首都旅遊集団傘下の
長富宮中心や建国飯店など7つの五つ星・四つ星ホテルから参加していた。うち半
数以上は、2008年の北京オリンピックのサービス業務にも参加していた。
 「私たちの仕事は簡単そうに見えるけれども、その裏には人知れぬ苦労がある」
首都旅遊集団ボランティアサービスチームの責任者の一人、劉佳さんは次のような
数字を挙げた。
 「飲用水4万5000本。これは当日1日で天安門広場の来賓席で提供する飲用水の数
である。飲用水は2日前までに衛生部の検査を受け、広場にある7カ所の保水所で保
管した。各保水所ごとに最低2人のボランティアが24時間体制で監視した」
 記者が現場を訪れてみると、積み上げられた飲用水は分厚いビニールシートで覆
われ、ボランティアの人々が緊張した面持ちで配っていた。
 「4万5000人。これは当日天安門広場を訪れる来賓者の数である。ボランティア
は主に来賓客を誘導し、水を配り、式次第などを手渡すサービスに携わっている。
私たちボランティアの中にはサービススタッフも調理師も事務員もいるが、全員が
立ち方、マナーや言葉遣いなどの集中訓練を受けた」 
 「21時間。これはボランティアのサービスチームが国慶節当日にサービスを提供
する時間である。早朝2時に集合し、5時に会場入り、夜11時までサービスエリアを
仕切る。ボランティアの天安門広場での作業負担は想像にかたくないだろう。
 広場の設備はホテルと比較にならないが、内容面では、私たちが五つ星レベルの
サービスを提供しなければ」劉佳さんは誇らしげにこう語った。
〔新華網2009年10月1日〕

パキスタン、中国建国60周年記念幣を発行

 パキスタン財務省は10月1日、中華人民共和国建国60周年を祝う記念硬貨を正式
に発行するセレモニーを開催した。パキスタン財務省のサルマン・シディク財務相
や中国の駐在大使の羅照輝大使など両国の官僚が発行セレモニーに出席した。

 サルマン・シディク財務相は次のように語った。
 「両国間の友好関係は、山よりも高く海よりも深く蜜よりも甘い。今回の発行は、
単なる政府間の友好関係ではなく、両国民の友好関係を体現している。中華人民共
和国建国60周年を祝って、パキスタン政府は特別にこの記念硬貨を発行し、中国の
国民とともにこの祝日を祝うことにする」
 羅大使は、次のように述べた。
 「中パ両国の固い友好関係は、歴史的、時間的に非常に長きにわたり、あらゆる
角度からの協力関係と変わらぬ友好関係を築いてきた。中パ両国の政治、経済、外
交や文化などの分野での協力関係は幅広い。今後も歴史的な友好関係を発展させ続
け、これを将来へとつなげていく」
 今回の記念硬貨は10ルピーで、直径27.5ミリ、重さ8.25グラム。材質には、銅が
75%、ニッケルが25%含まれる。
 記念硬貨の表面にはウルドゥー語で「パキスタンイスラム共和国」「10ルピー」
と刻まれており、裏面にはウルドゥー語で「中華人民共和国建国60周年」「パ中友
好関係万歳」と刻まれている。文字の下には、中パ両国の国旗とかたく結ばれた手
が描かれ、図案の両側にはそれぞれ1949、2009と記されている。
〔中国網2009年10月1日〕
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