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中国デジタルネーティブのネット利用実態

未成年ネットユーザー1.75億がやっていること

 「2019年の中国の未成年ネットユーザー規模は1.75億、未成年者のインターネッ
ト普及率は93.1%。未就学の未成年者がインターネットに触れる割合は著しく上昇
している。3割以上の小学生ネットユーザーは、就学前にインターネットを使って
いた」
 5月13日、中国共産主義青年団中央委員会の青少年権益保護部は、中国インター
ネット情報センター(CNNIC)と共同で「2019年全国未成年インターネット使用状
況研究報告」を発表し、未成年ネットユーザーがインターネットを使って何をする
のが好きか、オンライン学習、ゲーム娯楽などの状況について詳しく紹介した。あ
なたの家のお子さんの状況を見てみよう。
〈未成年ネットユーザーの現状〉
 7割以上のネットユーザーは、自分のインターネット接続機器を持っている。
 中国の未成年インターネット使用はかなり普及している。2019年の未成年ネット
ユーザー規模は1.75億である。都市と農村の未成年者数の差はさらに縮まり、都市
の未成年者のインターネット普及率は93.9%、農村は90.3%に達する。両グループの
差は2018年の5.4%から3.6%に下がった。
 スマホは、未成年者が最も多く使用するインターネット接続ツールである。
 未成年ネットユーザーが使用する各種インターネット接続機器の割合は、順に、
スマホ(93.9%)、テレビ(56.7%)、デスクトップパソコン(45.0%)、ノートパ
ソコン(31.5%)、タブレットPC(28.9%)である。
 未成年ネットユーザーのうち、自分専用のインターネット接続機器を持っている
割合は74.0%に達する。スマホを持っている割合は63.6%と最も高く、次はタブレッ
トPCで24.0%である。
 一方、81.9%の未成年者が所属する学校は学生がスマホを持って登校することを
許していない。15.0%の学校は学生がスマホを持って登校することは許可するが、
スマホを先生に渡して一元的に保管するか、授業中はシャットダウンまたはマナー
モードにさせている。3.1%の学校は、学生が学校でスマホを使用することに関する
関連規定をつくっていない。
 都市と農村の差については、都市の未成年ネットユーザーがスマホを使ってイン
ターネットに接続するのは94.0%に達し、農村も93.4%で、たった0.6%の差である。
農村の未成年ネットユーザーがノートパソコンとタブレットPCを使用する割合は、
都市の未成年者と比べると差は比較的大きく、それぞれ15.7%と10.9%である。
 インターネット接続時間では、未成年ネットユーザーの平日平均インターネット
接続時間は1日2時間以上が9.9%で、休日平均インターネット接続時間は1日5時間以
上が10.4%であった。報告書は、未成年ネットユーザーは過度のインターネット使
用がもたらす悪影響を受けている可能性があると指摘している。
 注意すべきは、インターネットの低年齢グループに対する浸透力が継続して強ま
っていることである。
 32.9%の小学生ネットユーザーは就学前にインターネットの使用を開始している。
高校と中等職業学校の学生で就学前に初めてインターネットを使用した割合は15.9%
と10.7%、中学生は18.8%増加し、小学生で就学前に初めてインターネットを使用し
た割合は最も高い32.9%に達する。
〈何をするのが好きか?〉
 学習する、音楽を聞く、ゲームで遊ぶが、未成年ネットユーザーがインターネッ
トを使う活動のトップ3である。
 未成年ネットユーザーがインターネットを使って行う各種の活動のうち、トップ3
にランクインしたのは、オンライン学習(89.6%)、音楽を聞く(65.9%)、ゲーム
で遊ぶ (61.0%)である。その他は、オンラインチャット(58.0%)、ショートム
ービーの視聴(46.2%)、情報検索(44.9%)、映像視聴(37.5%)、アニメーショ
ンあるいは漫画の視聴(33.2%)、SNS使用(32.0%)など。
〈9割はインターネットで学習している〉
 89.6%の未成年ネットユーザーはインターネットを使用して学習しており、2018
年の87.4%に比較して2.2%上がった。各種オンライン学習活動の割合は2018年に比
べてさまざまなレベルで向上した。
 中でも、インターネットを通じて授業以外の知識を学習したり、復習したりした
割合は2018年に比べて明らかに増加し、平均で5%以上高まった。専門のオンライン
教育プラットフォームを通じて学習を行う割合も、2018年に比べて3.9%高まった。
 66.1%の未成年ネットユーザーは、インターネットを使うことによって自分の学
習にさまざまなレベルのプラスの影響が生じたと認識しており、53.0%だった2018
年に比べて13.1%増加した。
 注意すべきは、未成年はインターネットの情報化によって宿題を完成できるが、
この種のやり方が引き起こす問題が議論となっていることである。
 「教師は、スマホのウィーチャットやQQ等を通じて宿題を割り当ててはならない。
宿題を添削する役割を親に任せることによって、学校の負担を減らし、社会の負担
を減らし、教師の負担を減らし、親の負担をふやす現象が生まれているのを避けな
ければならない」2019年2月、教育部はこのように発出している。
 しかし、51.1%の中学生ネットユーザーはインターネットを利用して宿題を完成
させたことがあり、明らかにその他の学歴グループよりも多かった。小学生ネット
ユーザーは44.0%、高校生ネットユーザーは42.1%、中等職業学校学生は42.9%であ
った。
〔中国新聞網2020年5月13日〕