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アフターコロナの長期休暇旅行トレンドを追う

旅行経済復活 黄金周は6億人以上が旅行

 待ち望んだ10月1日の「黄金周」休暇が本格的に到来した。
 チューナー・ビッグデータ研究院は、夏以降抑圧されてきた旅行欲求が国慶節期
間に解き放たれ、7日間の黄金周全体における旅行者数は、去年の8日間の「スーパ
ー」黄金周に近接する可能性があり、その数は延べ6億人を超えると分析する。
 また、中国旅行研究院の発表した「2021年上半期旅行経済稼働分析報告」でも、
2021年上半期の国内旅行客数は延べ23.55億人に達し、2019年の77%までに回復、2020
年同期比で153%増加となった。
 国内旅行収益は2019年の70%に当たる1.95億元まで回復し、2020年同期比では208%
の増加となった。
 なお、5月1日の労働節の国内旅行客数はコロナ前の同時期の103.2%にまで回復し
たことは特筆すべきことである。〔全天候科技2021年10月1日〕

「近隣旅行」「没入型」旅行が新しい風潮に

 アフターコロナ時代となり、中国ホテル・旅行業には変化があった。コロナによ
り、旅行者に、安全で衛生的で質の高いサービスについてのより高いニーズを持つ
ようになった。国内市場もレベルアップし、個性的で差別化され質も高く、よりサ
ービスの充実したホテルを宿泊先として選ぶ傾向が出てきた。
 その傾向を受け、今年の国慶節では、コロナ予防の観点から、近距離の「近隣旅
行」や「ホテル没入型休暇」を選択された。
 携程(シートリップ)が発表した「2021国慶節旅行予測データ報告」では、9月21
日現在、近隣ホテルの予約数は去年同時期より高く、そのうち、杭州、北京、蘇州、
上海、広州、珠海、舟山、南京、寧波、湖州の近隣ホテルの予約数が最高であった。
 長江デルタと珠江デルタのホテルを予約した旅行者数が最もプラスとなり、旅行
者の平均宿泊日数は2日であった。
 近隣旅行の増加に伴い、旅行市場には「子供を遊ばせる」タイプの真新しい旅行
が一気に出現した。
 携程によると、華東地域の親子遊学、クロスカントリーのドライブ旅行、自然探
索等、近隣をテーマとした商品が国慶節の予約数としては2019年と比べ120%の増加
となった。
 宿泊旅行では、ホテル以外にキャンプや民宿もこの2年、特に人気の宿泊タイプ
だった。
 飛猪(フリギー)のデータによると、9月26日までの1週間、地方の民宿予約数が
前週と比較し100%以上の増加となり、90後の旅行者が地方の民宿に消費した金額は、
前週の同期間の統計と比較し約2割増加した。
 大理、麗江、舟山、桂林、北海、黔東南、黄山、嘉興、阿〓、張家界等の地方に
ある民宿の結果は目を見張るものであった。
 時間や行程の制限があって地方に行けない人々は、郊外でキャンプをするという
宿泊方式を探し出した。
 馬蜂窩のサイト上では、(国慶節前)キャンプ検索が1週間で200%増に迫り、そ
の人気目的地は北京、成都、広東であった。
注)〓は、(つちへんに「貝」)