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大学生の就職都市選びと深刻な就職事情

常住人口の変化から見る 若者の北京・上海・広東離れ

 ネットでは最近、北京、上海、広東は出稼ぎ労働者の天国ではなく、若者の命を
消耗させる場所だという書き込みがされた。
 これを書き込んだ人の考え方は中国のかなりの部分の若者の心情を代表するものだ。
 これまで、若者が北京、上海、広東という一線都市へ行くのは、これらの都市の
発展環境がよく、福利厚生も充実し、そちらに行く方が当然よいからである。
 しかし、最新データによると、2021年、北京、上海、広東の常住人口の増加数は
わずか7.7万人だった。一方で、有力な二線都市、例えば青島、南昌、成都、杭州
などが静かに台頭してきており、2021年の常住人口の増加数は20万人以上となった。
 北京、上海、広州は生活のテンポが速いだけでなく、競争が激し過ぎることに人
々が気づき始めている。さらに、住宅価格も物価も他の都市より高く、優秀な卒業
生でも何年も頑張っても小さな家さえ買えず、それでどうやって安穏な生活ができ
るのだろうかという状況である。
 しかし、杭州のような二線都市はそれとは違って、卒業生の定住政策条件は緩く、
最も大きいのは補助金があり、若者のストレスを軽減している。
 実は、若者だけでなく、中年層も、経済発展の程度や域内総生産を見るだけでな
く、最も重要なこととして、自分や家族に何をもたらすかを見て居住都市を選択し
ている。ビジネスをしやすくて住みやすいことは、基本的な考慮すべき要素である。
例えば、この10年来の都市への人口流入は、成都は581万、杭州は323万だった。成
長の勢いが非常に強く、この2都市はビジネスにも居住にも適している。
〔百度2022年5月2日〕

公務員の志願者数が過去最高更新の中、各地で公務員の給与カット

 2022年の大学卒業生は最も厳しいと言える。今期の大学生の卒業者数は一気に160
万人以上激増し、大学生の卒業者数は909万人から1076万人へと急増した。仕事が
うまく見つからない中、公務員の受験者数が過去最高を更新している。2022年の国
家公務員試験の応募者数は約202万人で、2021年より51.4万人増加した。212.3万人
が審査を通過し、最も競争率の高い職場は前代未聞の2万813倍となった。3月の省
の合同試験では、湖南省の2022年の公務員応募者は14万人と、2021年より2万人以
上増加した。貴州省の2022年の公務員応募者は31万3114人で、2021年より約3万人
増加した。
 一方、複数地域の公務員からは給料カットのニュースが伝わってきた。そのうち、
上海の処級の年収は35万から20万に減少し、蘇州は7万元カットされる。主任科級
公務員は年収24万から15万とほぼ半減となる。
 上海のほか、江蘇、浙江でも同様である。蘇州の公務員は約7万の給与カット、
蘇南は3―6万元の給与カット、各種手当は停止され、年末ボーナスは30%―40%カッ
トされる。
 江蘇、浙江、上海のほか、北京、天津等の公務員も給与カット計画があり、既に
明らかにされていたり完了していたりするものもある。天津の公務員は全体で20%
給与カット、就業手当、家賃手当、住宅購入手当、通勤手当等のさまざまな手当が
取り消されている。
 しかし、これらの情報はさらなる裏づけが待たれている。幾つかの地域の政府関
連部門によれば、目下公務員に対する基準に合致していない手当をとめることが決
定しているだけで、再度の検討を待って、未支給分の支給も含め、新たな基準によ
る統一的な調整がなされるとしている。
〔百度2022年6月17日〕