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高等教育の進学率向上と深刻な就職難

中国の高等教育人口2.4億 進学率57.8%

 教育部は5月17日、第2回「教育この十年」「1+1」シリーズ記者会見を開催した。
 それによると、中国は既に世界最大規模の高等教育システムをつくり上げ、在学
総人数は4430万人を超えた。高等教育への進学率は2012年の30%から2021年の57.8%
へと27.8%上昇し、中国の高等教育は世界が公認する大衆化の段階に進んだ。
 中国の高等教育人口は2.4億に達し、新規労働力の平均教育年数は13.8年に達し
た。労働力の質構造に重要な変化をもたらし、民族全体の知的素養は着実に向上し
ている。
 中国の高等教育は、人材育成方式、学校経営モデル、管理体制、保障メカニズム
などにおいて革新を続け、世界の重要な人材センターと革新に影響力を持つ重要な
ポジションの構築を強力に後押ししている。〔央視新聞客戸端2022年5月17日〕

2022年の大卒者就職率は4分の1未満の就職難

 教育部のデータによると、2022年中国大学卒業生数は1076万人に達し、史上最高
を記録した。
 2022年は「歴史上、最も就職が難しいシーズン」と呼ばれている。実際のところ、
大学はここ数年、学生の拡大募集を続け、ほぼ毎年「最も就職が難しいシーズン」
となっていた。
 しかし、2022年の経済下降圧力は更に大きくなり、企業経営はさまざまな困難に
遭遇し、大学卒業生の就職状況は確実に楽観できなくなった。
 データによると、2022年4月17日までに、中国の大学卒業生の進路確定率はわず
か23.61%にすぎない。つまり、卒業まであと1カ月余りという状況下で、4分の1に
満たない卒業生のみが仕事を探し当て、中国822万の大卒者はいまだに卒業後の進
路が確定していない。
 一部の省市が公表した卒業後の進路確定率を見ると、基本的に平均して50%より
低い。例えば、2022年5月6日現在、上海市22.7万の卒業生で、卒業後の進路確定率
は36.47%であった。
 もちろん、上海市は、3―5月に新型コロナウィルス感染症による深刻な影響を受
けたため、就職率は比較的低くなっている。上海市が6月から徐々に封鎖を解くに
つれて、大学生の就職率はある程度向上する見込みだ。
 例えば、人口が多い河南省の81.7万の大卒者では、5月31日現在、卒業後の進路
確定率もわずか37.11%である。5月25日現在、湖南省の大卒者48万の卒業後の進路
確定率は44.43%、5月22日現在、寧夏回族自治区の大卒者4.6万の卒業後の進路確定
率はわずか34.42%であった。
 重慶市は現在最もよく、5月10日現在、重慶31.5万の大学卒業生の進路確定率は50%
程に達している。〔経海拾貝2022年6月3日〕