CI Image
 
電子マガジン・中国最新情報
中国国内各紙の報道をもとに編集部が独自のセンスで選んだ、中国経済全般、政策動 向、産業一般、社会などホットな中国情報満載。日本の報道では物足りない、今の中 国を日本語で読みたい方は必見!
登録  解除    メールアドレス  

特集内容一覧へ

中国人学生の就職と留学最新情勢

16―24歳の失業率が19.6%に

 4月18日午前、国務院新聞弁公室の記者会見で2023年第1四半期の国民経済運営状
況が発表された際、就業状況についての言及があった。
 現在、16―24歳、25―59歳の労働者の調査失業率はそれぞれ19.6%、4.3%だった。
25―59歳の労働者のうち、中卒以下、高卒学歴、短大卒、四大卒以上の学歴別の労
働者の調査失業率はそれぞれ4.8%、4.8%、4.0%、3.1%だった。31大都市の都市調査
失業率は5.5%で、前月比0.2ポイント減だった。
 記者から、今年の就職シーズンで注目されている2つのデータ、2023年の全国の
大学卒業生が1158万人に達する見込みであることと、今年の北京の修士取得者が初
めて四大卒を上回ることについて、1―3月のデータを見て今年の就職市場の見通し
をどう評価するかとの質問があり、それに対する国家統計局の報道官から回答があ
った。
 今年の状況から見ると、就業情勢は全体的に改善されている。モニタリングの状
況から見ると、今年以降の就業市場の労働参加率は着実に上昇し、失業率は3月に
おいては大きく減少し、総就業者数が前年同期比で増加している。
 ある分析では、ここ数年、大学卒業生の数が年々増加しているが、大学生は低収
入あるいは低技能の仕事にはつくことを望まないことが少なくなく、安定的な仕事、
福利厚生やキャリアアップなどの要素をより重視している。
 一方で、卒業生の中には職業技能と経験が足りず、現在の就業市場の需要に適応
することが難しい人もいるので、一時的には、自身の技能や経験に合った仕事が見
つからず、これが若者の失業率を高める重要な要素ともなっている。
〔毎日経済新聞2023年4月18日〕

中国人学生の海外留学目的の変化

 2023年4月12日、中国&グローバル化センター(CCG)とETS中国が主催する2023国
際人材育成・発展フォーラムが北京で開催された。
 ETSグローバル発展・言語業務副総裁のMohammad Kousha氏は「国際協力が世界の
青年人材の学び合いを後押しする」をテーマにした講演で以下の考え方を発表した。
 国際学生についての3つのトレンドがある。
 1つ目は、中国でも世界でも国際教育に対するニーズが依然として高いことである。
 啓徳教育が発表した2023中国留学白書によると、2023年の留学申請者数は前年比
23%増だった。中でも、オーストラリアへの申請が85%増、カナダが33%増だった。
ユネスコのデータによると、コロナ期間中の2020年にも世界には630万人の留学生
がいた。
 2つ目は、過去3年間、複数国を希望する人が多くなってきていることである。
 中国は、アメリカ、ドイツ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、日
本、イタリアなどの留学先で、依然として留学生の送り出し国のトップとなってい
るが、留学先としてアジアとヨーロッパの選択も大きく増加している。
 3つ目は、中国人学生が海外留学を選択する目的が変化しつつあることである。
 海外の学歴を得るだけではなく、学生がこの機会に新しいスキルを学び、多様な
文化の体験を得るとともに、国際的な人脈を築くことがより重要になっている。
〔中国&グローバル化センター(CCG)2023年4月20日〕
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━