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伝統から離れていく中国の若者

中国の若者のホットな話題 絶縁

 学者による解釈では、「絶縁」とは主に2親等以内の親戚とのコミュニケーショ
ンや往来を怠り、おろそかにし軽蔑する一種の現象である。簡単に言うと、親戚と
の往来を放棄することであり、親戚関係の断絶を正式に表明することではない。
 「南方都市報」の評論によると、絶縁現象の背後にある若者による「家庭」の放
棄を懸念するより、むしろ、この世代の若者の自己意識の奮起、現代の人間関係の
一種の新たな観察であると見た方がよいとしている。
 南京大学社会学院の胡小武副教授は2022年に発表した論文「青年の「絶縁」 な
ぜ発生したか、どのような態度をとるか」において、年齢の低い中国人ほど親戚と
の連絡が少なくなっており、特に90後と00後の世代によく見られる。絶縁は既に一
種の社会常態となっており、インターネットと都市化の発展に伴い、この傾向は依
然として強くなっていると指摘している。
 「三聯生活周刊」もマイクロブログ上でアンケートを行った。若者の親戚つき合
い離れをどう見るかとの質問に対し、29日午後までに投票に参加した11.6万のユー
ザー中、5万人が「賛成、親戚の中にはつき合う価値のない人も確かにいる」を選
択し、5.7万人が「正常、つき合いが少なければ自然とどんな感情もなくなる」を
選択した。
 その他2万人は「本当の身内は関係維持に懸命になる必要はない」を選択し、そ
して「やはり親戚つき合いはした方がよい、親戚は多ければ多いほど頼ることがで
きる」を選択したのは3924人であり、3%を占めるのみとなった。
 鳳凰網評論は5月29日、「若者はなぜ絶縁を始めたのか」とのテーマで評論文を
発表し、1時間以内に290万回の閲覧を引きつけた。
 親戚関係の中でネットユーザーから大きな批判があったのは、長らく会わなかっ
た後の「気まずい会話」に加え、別の主要原因として、親戚の間での境界感のない
行為があることである。若者たちは誰に従えばよいのかわからず、これにより逃避
が発生し、ひいては嫌悪感をもたらしている。
 しかし、より多くの人たちは、口では「絶縁」をわめき、不満は絶えないが、行
動は逆に誠実でもある。現実としては、毎年の春節大移動はやはりチケットが手配
困難になっている。離れた場所で苦労して1年働いた後、故郷に帰って両親ととも
に食事をすることは、絶対的大多数の中国人が内心で強烈に求めているものであり、
「家族愛」は依然として多くの人々の心の中の最も柔らかい場所である。
〔察客2023年5月29日 〕

TikTokで若者たちは一味違った図書館に夢中

 アメリカでは、図書館が若者の新たな注目を集めている。
 アメリカのメディア報道によると、TikTokのコンテンツの影響で、図書館は以前
のような静かでちょっと退屈な場所ではなくなっている。
 「私たちは既に21世紀の図書館に発展していることを皆さんに知っていただきた
い」アメリカ・シンシナティ・ハミルトン郡図書館の係員ポール・ウェリントンさ
んは言う。
 ウェリントンさんの言う変化とは、図書館をTikTokへ「移転」させたことだ。
 TikTok上では、「LibraryTok」という新たなテーマがあり、世界各地の図書館係
員が動画撮影をしたり、図書館の読み物やおもしろいことを展示したりしている。
現時点までに、LibraryTok関連のテーマの再生回数は既に800億回近くとなっている。
 しかし、2022年6月にTikTokにアップされてから1年足らずの間に、ミルウォーキ
ー図書館は約10万のフォロワーと350万の「いいね」を有している。
 創立初期、図書館は一連のユーモラスな「妄想」動画をアップしていた。例えば、
「管理員はどのようにして読者の嗜好を観察しているか」、「休暇閉館の前に図書
館へラストスパートする私」など、図書館には実はすばらしく興味深い物語が意外
とあるということに驚いた人は少なくない。
 「私が回収される本だったら」の動画には50数万人が「いいね」した。ある人は
「本を投げ入れた後のドスンという音が一番おもしろい」と深く同感し、また、あ
る人は「まさか図書館のアカウントだとは思わなかった、好き!」と評価し、舞台
裏の編集者の給料を上げるべきだと主張するユーザーもいる。
 ミルウォーキー図書館は145年の歴史があり、TikTokフォロワーの約半数は地元
民である。
〔参考消息網2023年5月25日〕
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