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アフターコロナの日本人と中国人の往来

中国の黄金周に海外旅行した観光客数は感染前の85%に回復

 中国の「双節」(中秋節と国慶節)黄金周が終わった。
 公式データによると、海外旅行者数は2019年の新型コロナウイルス流行前の同時
期の85%に回復したが、公式の予想を下回った。
 中国人消費者の多くは国内観光にシフトしており、中華人民共和国文化観光部の
推計によると、国内観光者数は延べ8.26億人(前年比71.3%増)で、2019年比4.1%
増だった。
 取材を受けた学者によると、このことは中国の旅行産業の回復の兆しを反映した
ものだが、現在、経済、雇用状況、アフターコロナの旅行サービスが整っておらず、
より高コストの海外旅行が全面回復するにはしばらく時間がかかると見ている。
 中国では9月29日から8日間の大型休暇である。国家移民管理局の10月7日の発表
によると、黄金周期間中の1日当たりの平均出入国者数は147.7万人に達し、前年同
期比約2.9倍、2019年同期の85.1%だった。この数字は、公式が予想していた158万
人を5ポイント下回った。
 シートリップや同程などの旅行プラットフォームの統計によると、タイ、日本、
韓国などのアジアの短距離目的地が黄金周休暇中の中国人観光客の最初の選択肢と
なっている。〔聯合早報2023年10月7日〕

中国在住の日本人がここ20年で最低水準に

 中国に住む日本人の数が減少し続けている。2012年の15万人をピークを打った後、
現在約10万人と過去20年間で最低の水準となった。中国と日本の政治経済関係の緊
迫化などが影響し、人数は今後も減少傾向の可能性がある。
 日本外務省の「海外在留邦人数調査統計」によると、2022年の中国で生活する在
留邦人数は2021年比5%減の10万2066人だった。仮に、2023年の対前年比が2%減を上
回ると、中国における在留邦人数は2005年に10万人を超えて以来、約20年ぶりに初
めて10万人を切る。
 近年、コロナウイルスの流行により多くの日本人が帰国し、多くの日本企業では、
正常に戻った後も中国への人員派遣を減らしている。
 また、中国において日系自動車メーカーの経営が不振となっていることから、将
来的には中国における在留邦人数が更に減少する可能性もある。トヨタ自動車と三
菱自動車工業は今年、中国合弁会社で従業員の人員削減を決定している。
 今後、中国における日本車の販売不振が関連業界にも影響を与える可能性がある。
自動車関連工場の建設を請け負う日系大手建設会社の担当者は「中国での事業拡大
を本気で続ける自動車サプライヤーは10社に1社程度」と語る。
〔聯合早報2023年10月6日〕
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