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今どきの中国の小学生の休み時間の過ごし方

トイレ時間が子供たちにとって学校で一番幸せな時間

 親として、現在子供が学校で遭遇する状況は思いもよらないことである。それは、
自分たちが子供のころにあった、」授業と授業の間の10分間の休み時間が、自分の
子供たちの世代にはなくなっていることである。
 北京市の都市部にある多くの小学校の保護者、学生、教師を取材して忘れられな
いのは、私立、民間、インターナショナルスクールを除く、公立小学校の多くは、
児童に休み時間の行動に制限をかけている。それは、トイレか水を飲むということ
でしか教室を出ることができないということである。しかもそれは、北京、上海、
広州、成都などなどだけでなく、10分間の休み時間がなくなっていることは全国的
な現象となっている。
 授業と授業の間の休み時間がなければ、子供の運動が足りなくなるし、友達との
交流も難しくなる。
 ある保護者によると、娘は1カ月以上学校に通っているのに、まだクラスの何人
かの同級生を知らないし、友達ができないことはもちろんだが、最近はほかのクラ
スの子供と、あろうことかトイレでよく会うようになったという。
 それによると、多くの学校で、休み時間にクラスを出ないことが、既にスローガ
ン、規則、賞罰となっており、子供の生活の中に溶け込んでいるとのことである。
 この保護者の娘の学校では、「金切り声を上げない、むやみに走り回さない」こ
とがスローガンになっている。これはスローガンだけでなく、学校では、休み時間
に一番静かだったクラスに加点し、外で遊ぶために走り出す子供を減点している。
 とはいえ、上に政策あれば下に対策ありというもので、子供にも子供なりの方法
がある。休み時間にはトイレに行くことでしか教室を出られないので、トイレに行
きたくても行きたくなくても、まずトイレへとチェックインするのである。
 トイレに行くのが小学生にとって最も楽しい時間となる。もし、トイレで幼稚園
の親友にばったり会おうものなら、その感動は言葉では表現できない。そして、だ
んだんトイレが小学生たちの出会いの場所となるのである。
 北京海淀区に住むある母親が息子から聞いた話では、多くの友達はトイレで知り
合ったのだという。クラスでは話をしないで、クラスメートと一緒にトイレに行く
ことを約束する、そして、トイレでおしゃべりしたり、ゲームしたり、トイレでお
やつを盗み食いしたりしているとのことである。
〔閲読第一2023年10月30日〕

人口のマイナス成長は来世紀まで続く 人的資本投資強化が必要

 国家自然科学・社会科学基金の重大課題主席専門家の左学金氏は、中国の人口の
マイナス成長は来世紀まで続くと見ている。
 11月4日に開催された中国と世界経済を研究する学術シンポジウムの席上、左学
金氏は、中国の人口変動が直面している不確実性として、まず挙げられるのは、人
口のマイナス成長と高齢化傾向と指摘した。
 2022年末の全国人口は前年より85万人減少し、人口はマイナス成長へと転じた。
中国の人口変動が抱えるリスクは、人口の持続的なマイナス成長、極度の低出生率
と急速な高齢化である。
 左学金氏は、出生率も直面する重要な問題の一つだと見ている。左学金氏と学者
数人による安定人口モデルのシミュレーション結果によると、中国の出生率は2040
年には世代が置きかえられるレベルにまで回復しなくなる可能性が高く、人口のマ
イナス成長は来世紀まで続く。
 人口トレンドは変遷し、それに伴い人口移転で全国の人口分布が再構築されてい
る。左学金氏は、今後、中国の人口と経済活動は、沿海三大都市群、沿江二大都市
群、一部の交通沿線都市群に集積し、人口全体が縮小しても集積傾向は変わらず、
むしろ、人口移動のプッシュ型、プル型の作用でこの傾向が強化されると見ている。
〔2023年11月5日第一財経〕
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