婚姻者数アップへ熱を帯びる婚活
中国各地のネットユーザーがお見合いコーナー設置を求める
中国の婚姻件数がここ10年で初めて上昇する中、安徽省銅陵、北京市等の各地の
ネットユーザーが現地政府に対して、公園にお見合いコーナーを設置するよう求め
ている。
例えばある北京のネットユーザーは、高齢青年のお相手探しが難しいことはもは
や社会問題で、北京市に中山公園にお見合いコーナーがあり、主に両親が子供のか
わりにお相手探しをしているが、通州区に住んでいるとそれは遠過ぎるので、通州
区の公園にお見合いコーナーを用意してほしいと提案している。
2023年以降、新疆ウイグルのウルムチ、陝西省の延安、山西省の高平などのネッ
トユーザーが相次いで、関連部門に都市公園にお見合いコーナーを設置するよう求
めている。
3月15日に発表されたデータによると、2023年の中国の婚姻登録件数は前年比12.4%
増と10年ぶりに回復した。しかし、昨年末現在、中国の16歳から59歳の人口は前年
比1075万人減と5年連続で低下しており、結婚適齢期の若者が減少し続けている。
〔聯合早報2024年3月31日〕
婚活ショー「王婆説媒」が若者の出会いの場に
河南省開封市のある観光地で行われている婚活ショー「王婆説媒」が中国のイン
ターネットで人気となっている。司会者の王婆さんは、ネットユーザーから「月下
老人(縁結びの神様)のトップ使者」と呼ばれている。
王婆というのは芸名。「水滸伝」の中に出てくる西門慶、潘金蓮の仲を取り持っ
たのが「王婆」で、脇役ではあるが、武大郎と西門慶のエピソードを知っている人
はこの名前をよく知っている。
「王婆説媒」のショーは開封市の万景山武侠城景区という景勝地で行われ、観光
客に大宋帝国である開封市の庶民文化を体験させる内容となっている。
ショーの進行は、手を挙げた男性と女性がステージに上がり交流できるというも
ので、うまくいけば微信を交換して、おつき合いに進める。マッチングが失敗した
ら、司会者から「銀票」を贈られ、この景勝地での傷心観光に使える。
このショーは若者ニーズに合っているので、ネット上で有名になった。「王婆説
媒」等抖音でトレンド話題の累計再生回数は60億回を超え、王婆さん個人の抖音ア
カウント「開封王婆」のファン数も現在の571万に上昇している。
専門家は、王婆の番組は多くの参加者を集めているのは、現在の若者は結婚願望
が薄いように見えるが、お見合いの需要もあることを示していると見ている。
〔聯合早報2024年4月2日〕
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