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電子マガジン・中国最新情報
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電子マガジン《中国最新情報》 No.162 2002年4月17日
発行: 《中国最新情報》編集部
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━【目次】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┏【特集:自動車産業】
■マイカー時代、早く到来
■輸入車が中国市場に 
■上海VW、「ポロ」を市場に投入
■大宇、大型トラックを共同生産
■広州保税区に1600台の輸入自動車

┏【小売業】
■3月、主要小売企業の販売額が大幅増 
■英テスコ、中国での商品調達12億ドルに

┏【機械】
■遼寧省、NC工作機械開発基地目指す

┏【交通】
■北京で第1回交通建設博覧会開幕
■北京市、3大軌道交通システムの建設促進
■上海に第3の駅建設へ 

┏【グローバル】
■ローマに海外初の上海商品センター開設へ
■プラズマ物理学実験装置を対米初輸出
■武鋼が韓国浦項に転炉用マグネシアレンガ輸出

┏【外資】
■松下電器とTCL、家電分野で協力へ

┏【労働力】
■大学生の就職状況が悪化

┏【IT最前線】
■中国聯通のCDMAネットが正式営業

┏【経済データ】
外国為替(4月12日)

……【特集:自動車産業】………………………………………………………………………
■ マイカー時代、早く到来
今年第1四半期、中国の自動車販売は急速に伸びた。エコノミー車が伸びの中心で、
個人の購入比率が50%を超えた。そのため、国家情報センター経済コンサルティングセ
ンターの専門家は、中国は予定より早くマイカー時代に入ったとしている。
第2四半期の自動車市場について、国家情報センターの専門家は、50%以上の個人購
入比率が続くほか、売り上げは長期間伸び、年10数%も完全に可能だとみている。
10日付「経済日報」の報道によると、今年第1四半期には4つの大きな特徴がみられ
た。第1に、伸び率が大きかった。第1四半期の乗用車販売の伸び率は20%を超え、う
ち北京では36%に達した。第2に、中心が中高級車からコンパクトカー、エコノミー車
に移った。シャレードの値下げが全国のエコノミー車の売れ行きに重要な役割を果たし
た。第3に、新興勢力が健闘し、従来からの主流企業の独占が脅かされた。上海GMの
ビュイック、賽欧の3月の販売台数は9348台に達し、上海自動車奇瑞公司の第1四半期
の販売台数は前年同期の6倍になった。第4に、輸入車の影響がさほど大きくなかった。
今年は輸入車の関税が26%~30%引き下げられ、理論的には輸入車の価格が大幅に下が
るはずだが、割当規制によって、輸入台数は適度な伸びにとどまっており、こうした需
給関係の下では、理想的な値下がりは難しい。その結果、輸入車の価格は適度の低下、
数量は適度の増加にとどまり、国産車への影響はあまり大きくならない。
専門家は今後の動向を分析して、市場の細分化傾向は引き続き強まり、サービス、営
業面の国際化が加速化し、日本車の影響が徐々に増大するとみている。

■輸入車が中国市場に 
中国国内の一部自動車輸入業者が今年新たに発給された第1次輸入許可証を取得して
おり、今後、相当の数の輸入車が国内市場で販売されるとみられる。関税引き下げなど
さまざまな要因で、国内市場の輸入車については一定の値下げの余地がある。対外貿易
経済協力省の関係機関責任者は次のように指摘した。
今年初め、対外貿易経済協力省は2002年の機械・電気製品輸入割り当てを発表し、自
動車および重要部品の輸入割り当ては79億3500万ドルとした。今年2月28日、国内企
業の自動車および重要部品の輸入割当申請が終わった。第1次自動車輸入割り当ては3
月下旬に各省・市・自治区の関係部門に具体的に配分された。前年より1カ月近く早か
った。現在、一部の自動車輸入業者は新たな自動車輸入許可証を取得しており、相当な
数の輸入車が国内市場に進出する。保税区に保管されていた輸入車も業者が輸入許可証
を受領してから1、2日で、国内市場に出荷される。
今年1月1日、中国は自動車輸入関税をかなり大幅に引き下げ、また日本円の値下が
りもあり、輸入日本車が前年よりかなり安くなっている。これらの要因によって今年新
たに輸入される日本車のコストは相対的に低くなる。新規輸入車の国内販売価格は昨年
より確実に低くなり、さらに一定の値下がりの余地がある。
税関統計によると、今年第1四半期、各種自動車の輸入は1万7268台で、前年同期を
16. 3%上回った。輸入関税の低下などによって、今年に入り、輸入乗用車の価格はかな
17. り大幅に下がり、購入が刺激され、一部は売り切れとなっている。
今年の自動車輸入台数は昨年の水準を確実に上回る。しかし、大幅な増加とはならず、
国内の自動車市場に一定の衝撃があっても、その衝撃は限られたものとなるとしている。

■上海VW、「ポロ」を市場に投入
上海フォルクスワーゲン(VW)は8日、コンパクトカー「ポロ」を中国市場に投入
した。
上海VWが生産する第4世代の乗用車「ポロ」は、中国が初めて世界市場と同時販売
するコンパクトカー。「ポロ」は世界の自動車製造分野のハイテクを導入しており、外
見が美しく、曲線をふんだんに取り入れ、フロントは活動的で、ボディーは躍動感にあ
ふれており、時代の潮流にマッチした魅力をもっている。
今回市場に投入されたポロの価格は12万7500元から14万8000元の間で、販売され
るのは1400ccのマニュアル車とオートマチック車の2種類。ボディーのカラーは3種類
で、3月25日に予約を開始してから、中国各地から今年の生産量の5分の1に相当する
6000台以上の予約があり、市場で大きな反響を呼んでいる。

■大宇、大型トラックを共同生産
桂林と韓国の大宇が西部大開発の要請にかなった中高級大型トラックを共同生産する
ことになり、それに関する契約が先ごろ桂林で調印された。
この大型トラックを共同開発、生産するプロジェクトは、年間生産台数が1万台、年
間生産額が約50億元で、年間納税額は2億5000万元に達するとみられている。
大宇と桂林は、すでに協力事業で好ましい成果をあげており、双方が共同生産してい
る中高級バスは、中国市場で強い競争力をもっている。双方が設立した企業は7年余り
の合弁経営を経て、すでに中国バス業界の重要企業に成長している。
調印式で、桂林大宇バス有限公司の蕭雲渓会長は「今回導入する車は、6×4シリー
ズの車(ダンプカー、ミキサー車、トラックと専用のシャーシーなどを含む)が中心で
ある。エンジンは340馬力で、エンジンの排出基準は欧州のI基準をクリアしている。
第2段階では、8×4、4×2シリーズの車と、より高い規格のエンジンを導入する」
と説明した。
1997年から2001年までの間、中国の大型トラックの生産・販売量は年平均46.9%の
高い伸びを記録した。また中国は「自動車産業の第10次5カ年計画(2001~2005年)」
のなかで、高速道路の走行に対応できる大型トラックを重点的に発展させる方針を打ち
出した。

■広州保税区に1600台の輸入自動車
多くの自動車取次販売業者が待ち望んでいた輸入自動車許可証が4月下旬に発給され
ることから国内市場に照準を合わせ、1600台の輸入小型乗用車が先ごろ広州保税区に搬
入された。
関係者は、昨年は自動車輸入割当が少なかったことで輸入車の価格が上昇したが、今
回の許可証の発給により国産車と外国車の新しい価格戦争が始まるとみている。
事実、今年度の輸入許可証が発給される前に、広州保税区の自動車輸入業者は自動車
を大量に購入し、倉庫に保管し始めている。黄埔税関の統計によると、今年1~3月、
前年同期比53.3%増の3125台にのぼる輸入車が広州保税区から中国国内の市場に投入
された。
この数年、保税区の倉庫は中国の自動車輸入の重要ルートになっている。黄埔税関の
統計によると、2000年、2001年、2002年1~3月、保税区を中継する形で輸入された
自動車は全体の62.6%、76.9%、83.2%、通常貿易で直接輸入された自動車は全体の35.7%
、21.8%、15.2%を占めた。今年1~3月、広州保税区に搬入された輸入車は前年同期比
13%増の719台に達した。
現在、広州保税区に保管されている自動車は1600台前後で、半数は日本、チェコ、韓
国の自動車。4月中旬以降、日本から輸入される乗用車の通関申請が増え、6月に自動
車輸入のピークを迎えるとみられている。

……【小売業】……………………………………………………………………………………
■3月、大型小売企業の販売額が大幅増 
今年3月、中国の大型小売企業100社は商品販売総額が59億5000万元で、うち小売
額が前年同月を18.2%上回り、伸び率は1、2月を大きく上回った。国家経済貿易委員
会市場局が3月11日発表したデータで明らかになった。
1~3月、全国の商品販売総額は363億4000万元で、前年同期を2.6%下回り、うち
小売額は293億8000万元で、3.6%下回った。3月末の在庫総額は136億5000万元で、
前年同期より1.1%減少した。
集計対象商品の28品目のうち、AV器材、自動車、建築・装飾材料の販売が前年に比
べ、伸び率が鈍化したが、他の25品目はかなり伸びた。
一部商品の販売量減少が注目された。豚肉が16.4%、ポケベル端末機が62.4%、ビデ
オカメラが39.4%、輸入カメラが13%、白黒テレビが98.8%、電気暖房器具が47.9%、
食器洗機が30.8%、フードプロセッサーが14.3%減少した。
分析によると、3月、大型小売企業の販売伸び率が1、2月より大幅に伸びた主な原
因として、次の点が指摘されている。第1に、昨年1、2月は買い物(券)カードの使
用期限や休日など比較できない要因の影響を受け、ベースがかなり高くなった。第2に、
今年3月は全国的に気温が高くなり、例年より10日早く、季節の変わり目の商品が売れ
出した。

●英テスコ、中国での商品調達12億ドルに
中国が英国小売最大手テスコのアジア最大の商品調達地になっている。この数年、テ
スコの中国本土における商品調達額は20~50%の割合で増えており、テスコが昨年中国
本土で購入した商品の総額は12億ドルに達した。
テスコ香港公司が先ごろ深センで開いた大型商品購入会には、深センの商品供給業者
150人以上が参加した。
テスコ香港公司は中国本土で商品を購入し全世界に展開するテスコの店舗に商品を供
給する仕事を担当している。同社の責任者によると、テスコは中国本土に200以上の商
品供給工場をもっており、うち150以上が広東、70以上が深センにあり、主に服装、玩
具、電子製品、家具を生産している。
テスコは近く中国本土に事務所と世界調達センターを開設する計画で、そのうち深セ
ン調達センターは最大の調達センターとなる。

……【機械】………………………………………………………………………………………
■遼寧省、NC工作機械開発基地目指す
数年内にNC工作機械開発・製造基地を建設するため「中国の工作機械のふるさと」
遼寧省は現在、NC工作機械の開発に取り組んでいる。
2005年までに、同省の工作機械生産台数は3万5000台に達するとみられている。う
ちNC工作機械は6500台、複合NC工作機械(MC)と業種専用機械は900台で、生産
額は100億元に達する。
遼寧省の工作機械業界は現在、12大類、1000種類余りの工作機械を生産する能力をも
っている。一般工作機械の生産能力は1万8000台、NC工作機械は2500台、MCと業
種専用機械は900台となっている。昨年の販売収入は23億5000万元で、全国の11%を
占め、中国一にランクされた。
だが先進国と比べ、遼寧省の工作機械業界は、経済規模が小さい、製品開発能力が弱
い、周期が長い、などの弱点をもっている。同業界は中国のNC工作機械開発・製造基
地建設を契機に、対外合弁・協力を拡大し、企業全体の水準を高めることを目指してい
る。

……【交通】………………………………………………………………………………………
■北京で第1回交通建設博覧会開幕
交通省の認可を受けて開催される第1回中国交通建設博覧会が10日、北京の錦綉大地
展覧館で開幕した。中部・西部地域の交通事業の発展が今回の博覧会の目玉。
この数年、中国の交通建設事業は急速に発展している。中国が道路、水運、物流の交
通建設で収めた成果を展示し、各省・直轄市、特に中部・西部地域の交通発展戦略を宣
伝することが博覧会開催の目的。
3日間の日程で開かれる博覧会の開催中に開かれる、各省の第10次5カ年計画(2001
~2005年)期間の建設プロジェクト、企業誘致・外資導入プロジェクトに関する説明会
では、湖北、湖南、河南、安徽、甘粛、寧夏、山西などの各省・自治区の交通部門の責
任者が、それぞれの交通建設プロジェクト、外資導入プロジェクトについて説明する。
また全国的な交通学会や協会が共催するメインフォーラムとサブフォーラムでは、国
内外の有名な専門家と学者が、WTO加盟後の中国の地域物流発展戦略、中国の五輪開
催に合わせた交通発展戦略、中国の道路建設投融資モデルの選択などについて講演し、
検討する。
ここ数年、中国は交通建設で大きな成果をあげており、2001年末までに、中国の道路
総延長は169万8000キロに達した。うち高速道路は1万9000キロに達し、世界2位に
ランクされている。交通インフラの整備は、絶えず増加している資金投入に負うところ
が大きい。1998年から2000年までの間、中国の道路建設投資は3年連続で2000億元を
超え、2001年の道路建設投資は2600億元を超えた。
今後数年間も、中国は積極的な財政策を実施し、交通、エネルギーなどのインフラ整
備に多くの資金を投入する。特に西部大開発の推進、北京の五輪招致成功、中国のWT
O加盟によって、交通建設業界に大きなチャンスがもたらされる。
 中国交通建設博覧会は今後、毎年1回開催される。

■北京市、3大軌道交通システムの建設促進
北京市政府重要プロジェクト弁公室の高徳竜主任は10日、北京市は都市軌道交通シス
テムの建設を強化しており、今年は3大軌道交通システムの建設に重点的に取り組むと
語った。3大軌道交通システムとは、都市快速軌道交通システム、地下鉄5号線、地下
鉄「八通線」。
北京北部地区の交通問題を解決するための都市快速軌道交通システムは、西直門から
京包鉄道(北京~包頭)、大鐘寺、回竜観を経て西直門に戻るルートで、全長41キロ、
投資総額60億元。今年10月に西側区間を完成させて試験運転を始め、東側区間を基本
的に完成させる。
南の宋家荘と北の太平荘北駅を結ぶ地下鉄5号線は、全長28キロ、投資総額120億元
で、今年中に北京市地下鉄集団とカナダ企業との交渉を終わらせ、事業化調査報告の認
可を目指す。また試験区間の建設に力を入れ、年内着工を目指す。
高主任は八王墳と通州区土橋を結ぶ全長約19キロの地下鉄「八通線」の工事について
「昨年12月末に本格的に始まった工事は順調に進んでいる。年内に土木工事の80%が
完成し、購入設備の入札と設置も80%が終わり、計画通り来年開業する見込みである」
と語った。

■上海に第3の駅建設へ 
上海の第3の鉄道駅として、上海南駅を建設することが決まり、建設指揮本部が9日
設置され、上海南駅広場投資有限公司も同日、看板を掲げ南駅建設がスタートした。
総面積が約60?で、6つのプラットホームと13本の本線を建設し、1日72本の列車
が発着できるようになる。これは現在の上海駅に匹敵する。
南駅は初めて鉄道と道路、軽軌条交通との立体的接続を実現する。これは上海と周辺
都市を結ぶ列車の運行を促進し、上海の都市交通網を一層整え、上海西南部地区の急速
な発展をリードするもので、上海の経済、社会の発展にとって重要な意義をもつ。
これまでに南駅には応急工事として5本の本線と2つのプラットホーム、臨時待合施
設が建設され、1999年末に完成、供用されている。
今回、初めて国際入札方式が採用された。付帯工事として駅の南側と北側に広場、地
下鉄1号線の駅、軽軌条交通明珠線の駅、長距離バス、近郊バスのターミナルなどが建
設される。

……【グローバル】………………………………………………………………………………
■ローマに海外初の上海商品センター開設へ
 上海市人民政府経済委員会と対外経済貿易委員会は9日、合同説明会を開き、イタリ
アに上海商品貿易センターを開設すると発表した。上海の海外商品貿易機関開設は初め
て。
上海の合弁上場会社、上工集団とイタリアの華僑系企業、周氏貿易集団が共同出資で
センターを設立する。上海企業の海外発展戦略を進め、企業の国際化を促進する新たな
措置で、情報、貿易、展示、サービスなどの機能を生かし、上海企業とその商品が経済
グローバル化の舞台に早く上がれるようにする。上海商品が欧米市場に進出する重要な
窓口、懸け橋になり、両国間の貿易と投資を推進、経済、文化、技術交流と友好往来を
促進する。
センターはローマに開設する。第1期資本金は200万ドルで、上工集団が80万ドル、
周氏集団が120万ドル出資する。良質、高級な上海商品を取り扱い、競争力のある価格
で、国際市場競争に参入する。商品の紹介を進め、取引量を増やし、世界に中国商品の
ブランドイメージを確立する。
双方の市場調査と分析に基づき、センターは当初の取扱商品を食糧・油脂食品、日用
品、事務用品、ミシン、自転車、文化・教育用品、スポーツ・健康器具、金属工具、家
電、楽器、工芸品、建材など数十品目とし、徐々に拡大する。
センターは今年9月から試験営業を始め、正式営業は来年の予定。来年の売上目標を
3000万ドルとしている。
上工集団はA株、B株を発行する合弁の株式会社で、総資産13億元、資本金2億5000
万元。周氏集団は1990年に設立された。在欧華僑が経営する企業として最も成功してい
るものの1つ。主にスーパーマーケット経営と多国籍経営業務を行っている。

●プラズマ物理学実験装置を対米初輸出
中国科学院合肥プラズマ研究所が米テキサス大学のために開発した新しい型のプラズ
マ物理学実験装置がこのほど上海で完成、まもなく米国ヘ運ばれることになった。中国
が協力形式で米国にプラズマ物理学実験装置の完成品を輸出するのは初めて。
この新型プラズマ物理学実験装置は相対的に簡単な測定手段を使って、トカマク炉の
境界、乱流など高次元の物理学実験研究を行うのに役立ち、今後の全世界におけるクリ
ーンエネルギーの開発、利用に積極的役割をもつという。
中国科学院プラズマ研究所は核融合の理論・実験研究と実験装置設計・開発の能力を
同時に備えた専門研究所で、これまでテキサス大学核融合研究センターと両国の複数の
核融合実験装置の物理学実験と施設設計で20年にわたって協力している。2000年7月、
双方はプラズマ研究所を中心にこの装置全体を設計、開発する取り決めに調印し、上海
ボイラー厰が真空室の開発を請け負った。

●武鋼が韓国浦項に転炉用マグネシアレンガ輸出
中国の武漢鋼鉄(集団)公司で生産された転炉用の炭素添加マグネシアレンガ220ト
ンがさきごろ、韓国の浦項製鉄所に運ばれた。武鋼の非鉄鋼製品が世界に進出する第一
歩で、中国の耐火物がこの国際的大型鉄鋼企業に入る初のケースでもある。
浦項製鉄所は年産粗鋼2800万トンで、年間に転炉用マグネシアレンガ3万余トンを必
要とし、鉱滓なべの内張りレンガ、スライド湯口など一連の製品を加えると、耐火物の
市場は大きい。
1999年8月、武鋼第2製鋼所2号転炉の炉齢が1万5208炉という複合吹錬法の世界
記録を達成すると、武鋼の「鉱滓を飛ばして転炉を守る」技術と耐火物は浦項製鉄所の
強い関心を引いた。当時浦項の炉齢は6500炉にすぎなかった。2001年12月、浦項製鉄
所は武鋼に総額150万元の転炉用マグネシアレンガを発注した。今年3月末、同製鉄所
は5日間にわたって製品の厳格な検査を行い、最終的に検収した。
武鋼耐火材料公司の陳家唯支配人は「浦項製鉄所との取引は武鋼の非鉄鋼製品が順調
に国際産業連鎖に加わったことを示している。浦項製鉄の耐火物の10%のシェアを占め
れば、年間に2000万元の売り上げが得られる」と語った。

……【外資】………………………………………………………………………………………
■松下電器とTCL、家電分野で協力へ
松下電器産業と広東TCL集団は9日、家電分野での協力について検討する意向取り
決めを結んだ。
松下の中村邦夫社長とTCL集団の李東生総裁(社長)が同日午後、北京で趣意書を
交換した。双方は今後1年間、家電分野の技術開発、製造、販売、部品調達などの面で
の多様な協力について定期的に協議する。
TCL集団の関係者によると、松下など有名な国際的企業との協力は国際化を進める
重要な措置の1つで、今回、松下の家電分野の先進的技術と製品開発力、TCLの強力
な生産、販売力を結びつけ、「双方の勝ち」を実現することを目的としている。
松下グループは現在、中国に49の生産、販売拠点を設け、年間売上高が約3000億円
に達している。中国市場の拡大を経営目標の1つとし、TCLとの協力を通じ、この目
標を達成することを希望している。
TCLは1981年に設立された中国の有名家電メーカーで、現在、家電のほか、通信、
情報機器なども生産。テレビと固定電話は中国市場のシェア1位で、昨年の営業収入は
211億元。

……【労働力】……………………………………………………………………………………
■大学生の就職状況が悪化
中国では、今年就職する大学卒業生が145万人にのぼり、来年が212万人、再来年が
250万人に達する。瞿振元教育省学生局長は大学入学枠拡大後最初の卒業生を送り出す今
年、卒業生の就職問題は去年より厳しくなるだろうと語った。
昨年、大学卒業生は115万人だった。昨年6月時点で、大学院生の就職率は95%、学
部生は80%で、専門学校生はわずか40%だった。
瞿局長は「今年の状況も楽観できない。需要と供給はアンバランスも存在する。今年、
求人数は全体的に昨年と同水準になると思われるが、卒業生は30万人増加する。なかで
も専門学校の卒業生は元来就職率が低いのに、今年の卒業生は70万人を超え、昨年を
40%も上回る」と語った。
また瞿局長は「多くの親が借金をして子供の教育費に当てている。これらの学生が卒
業後に就職できなかった場合、軽視できない社会問題になる。卒業生の主な就職先は中
小企業であり、就職に過度の期待を持たないようにしたほうが良い。関係機関も就職の
妨げとなるさまざまな規制を撤廃し、卒業生のために良好な就職環境を整える必要があ
る」と語った。
しかし教育省の関係者は、大学卒業生の就職には有利な条件もあると指摘している。
今後5年間、中国経済は7%前後の成長を維持すると見られているが、毎年新たに増加
する雇用者数は560万人以上で、卒業生の就職にも大きな可能性を提供する。このほか、
中国のWTO加盟が世界経済との一体化を加速し、高等教育を受けた人材の需要が拡大
し、大学卒業生の就職に有利に働く。
1999年から、中国の大学は大幅に入学生を増やしている。2000年は38.16%増の60
万9000人、2001年は13.3%増の29万4000人増やした。現在、在校生は1350万人を
突破している。

……【IT最前線】………………………………………………………………………………
■中国聯通のCDMAネットが正式営業
中国で唯一のCDMA方式の移動通信業者、中国聯通(チャイナ・ユニコム)は3カ
月間の試験運用を8日までに終え、9日から正式営業に入った。
中国聯通によると、CDMAネットの加入者は80万人に達している。内訳は従来の長
城ネットからの乗り換え組が44万、新規が36万。
中国聯通のCDMAネット「新時空」は今年1月8日、正式に開設された。当初、携
帯電話機が不足し、価格が高く、種類が少ないために、加入者はなかなか増えなかった。
しかし、電話機の供給が増え、販売促進に力が入れられたことで、3月中旬から加入者
が大幅に増えた。3月18日から4月7日までの3週間の加入者は28万人に上り、1日
の加入の最高は2万5000に達した。
中国聯通のCDMAネットは香港、韓国との自動ローミングを実現し、現在、日本、
オーストラリア、米国、ニュージーランドとのテストを行っている。
なかでも中国聯通は韓国SKテレコムと9日、ソウルでサッカーのワールドカップ大
会期間中における両国間のCDMA携帯電話国際ローミング業務と情報サービスについ
て取り決めを結んだ。それによると、大会期間中、中国聯通のCDMA携帯電話加入者
は電話機も番号も変えることなく、韓国から中国に電話をかけることができる。聯通の
GSM携帯電話加入者はSKの携帯電話を使用すれば、番号を変えずに中国国内と通話
できる。

……【経済データ】………………………………………………………………………………
中国の外国為替レート(仲値)
                   (中国人民銀行4月12日発表)
外貨名  100日本円   100米ドル 100香港ドル  100ユーロ
人民元   6.2985   827.71 106.05   728.03
     関連ページ:http://www.bank-of-china.com/whpj/

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