━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 電子マガジン《中国最新情報》 No.290 2005年1月25日 発行:《中国最新情報》編集部 http://www.bizchina.jp/ 登録/解除:http://www.bizchina.jp/modules/nweek/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★今週の読者数合計:7,714名(2005年1月24日現在) ●中国電子情報産業HPのアドレスはこちら! http://www.jckc.com/dc/index.htm ●中国経済週刊HPのアドレスはこちら! http://www.jckc.com/eweek/index.htm ●日中ビジネス商習慣は「ビジネス企業研修@中国」でチェック http://www.bizchina.jp/
━【目次】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┏【特集:伝統的産業が直面する成長の限界】 ●長江デルタ都市の生存コスト大調査 上海がトップ 浙江が2位 ●地価上昇がビジネスコスト上昇に 3000社の浙江商社が上海から撤退
┏【国内経済】 ●中国中産階級は家計年間収入6万元以上
┏【自動車】 ●中国自動車年間生産販売台数が初めて500万台を突破 ●自動車品質保証政策「三包」登場 消費者購買意欲増加なるか ●輸入関税引き下げ 今年国産車価格15%下落
┏【経済データ】 ●外国為替(1月24日)
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「私たちは7都市の比較・分析を行うつもりで始めたが、蘇州など一部の都市 のデータが入手しにくいため、最終的に上海、杭州、寧波、温州、南京の5都市 に決めた」 このレポートは国家統計局の「2004年全国都市調査システム 最優秀レポー ト」に選ばれたが、このレポートを取りまとめた浙江省都市調査隊消価処の平旭 珍処長は、さらに多くの都市を調査できなかったことを残念に思っている。
今回の調査は、「都市間価格水準」と「都市間消費水準」に分けて比較を行っ ている。 平旭珍処長によると、「都市間価格水準」は、都市の生存コストの主要データ で、外部の者が進出を検討する際の重要な要素である。「都市間消費水準」は、 それぞれのグループ分けで得られた異なるグループ層間の消費水準の差異であり、 それぞれの就業者がみずからに適した位置づけを探すものである。
「都市間価格水準」は、5都市を「それぞれ優劣がある」と評価している。 最終調査結果では、「上海市は15項目で5都市のトップを占め、一部の項目の 価格差は大きい」。2位の温州市は9項目でトップ、杭州市は5項目でトップ、寧 波市と南京市は4項目でトップであった。
「都市間消費水準」は、「住民一人当たりの消費支出比較」と「一人当たりの 住宅面積及び居住消費支出の比較」で評価している。 最終調査結果では、上海市のエンゲル係数は最低で、南京市は最高であった。 5都市中、南京市のエンゲル係数は40.4%であることを除き、杭州、寧波、温州、 上海はそれぞれ30%―40%に達していた。
このレポートを作成した浙江省統計局城都市調査チームの葉飛霞さんは、個人 の生存コストと企業の人的資本のコストは多少関連があり、個人の生存コストが 高ければ、企業の人的資本のコストが高くなり、それは企業の生存コストに影響 していくと考えている。〔第一財経日報1月14日〕
●地価上昇がビジネスコスト上昇に 3000社の浙江商社が上海から撤退 長い間、上海はビジネスマンにとっての神話をつくり続けてきた。上海は、名 実ともにビジネスの勝負の土地であった。
〈浙江ビジネスマンのゴールドラッシュは既に一昔前のこと〉 現在、上海の浙江企業は少なくとも7万社以上で、さらに上海に店舗のある企 業数を加えると約30万人である。 上海の浙江企業は全体の約6分の1を占めており、民営企業の資本金は700数億 元、上海市浙江商業会議所の会員企業の資本金だけで500億元に達している。
以前、浙江省商工業局が発表した「浙江から省外移転した浙江省個人私営民営 企業の生存環境動向」という専門調査レポートによると、現在、浙江の3058社の 民営企業が省外移転しており、そのうち、企業の全体省外移転は488社、本部の 省外移転が2488社、省外に移転した企業の生産総額は453.5億元に達し、浙江の 個人私営企業生産総額の6.1%を占めている。
しかし、最近、浙江省中小企業局は、浙江企業の上海での投資と起業状況につ いて、基調が完全に異なる調査研究報告を作成した。 その報告によると、昨年から現在まで、国家マクロコントロールの新展開に直 面し、浙江企業の上海での起業も新しい試練に直面し、新しいカードを切らなけ ればならなくなっている。現在、約3000社の上海の浙江企業は競争力不足で、上 海市場から退出したり、生産品を転換する必要に迫られている。 最近、永康のある自動車部品の製造会社は、資金不足のため、上海事務所を撤 退した。この企業と同様の困難な立場にある中小企業は多く、上海から離れる準 備をしている。真っ先に本部を上海に移した杉杉集団が近いうちに故郷の寧波に 帰ることになるという情報もある。
浙江省中小企業局事務室の蔡章生主任は、「同一業界の企業数がだんだんふえ ており、生存の可能性は日に日に減少している。資金の実力不足により規模の優 位性に欠けていることから、ますますビジネスコストが高くなり、上海での成功 は本当に難しい」と話す。
〈三つの要素が浙江企業の上海での発展を制約〉 浙江省中小企業局の調査報告では、浙江の上海企業の発展制約として、3つの 要素が列挙されている。 1) 地価高騰によりビジネスコストが上昇したことが主な原因で、上海工業用地 の価格優位性が既に失われてしまったこと。 過去数年において、上海では県廃止、区設置が大規模に実施された。都市機能 の昇格から出発して、「農村住民から都市住民への転換」プロジェクトが推進さ れたことから、土地収用は比較的楽で、奉賢、嘉定、松江等の地域では、一般的 には1ムー当たりの収用価格は約5万元だった。 これは浙江企業にとってとても魅力的な点で、浙江で有名な企業は上海でも何 らかの形で存在していた。万向集団、茉織華集団、杉杉集団、雅戈尓集団、埃力 生集団、
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